関ヶ原の戦の最中、突如として異世界へと送り込まれた島津豊久。エルフやドラゴンなどもいるファンタジックな異世界に、豊久だけでなく「ドリフターズ(漂流者)」と呼ばれる歴史上の偉人たちが集う。そして始まる異世界での国奪り。
途方に暮れたくなるほど荒唐無稽な設定に「ぬおっ」と思いながら、戦闘描写の迫力やテンポの良い展開にグイグイ引き込まれる。そしてなんと言っても、ベタ塗りを活かした画風がスタイリッシュで堪らない。
登場人物たちは各国の偉人なだけあって、キャラ立ち具合もハンパない。私のイチオシは早々に登場する織田信長from本能寺。頭のキレが鋭く、残酷で、そしてお茶目で割と世話好き?なキャラクターが、いい親父すぎる!
テンコ盛りで、スタイリッシュで、とにかくマンガ性ビンビンの作品です。
2016年には、アニメ化も決定。ますます熱い展開が期待されそう。(書店員・牛肉)
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Posted by ブクログ
信長が(おそらく)流暢なエルフ語を使った時鳥肌が立った。本当になんて人だよ織田信長…頭良すぎる怖い
対して安倍晴明を知らず「おんみょう寺の坊主」とか言っちゃう豊久がめちゃくちゃ愛おしいですね。
ドワーフ助けに行く時のシャラも格好良かった。新しい時代のエルフ、良いよ良いよー!
ここらからドワーフに銃を作らせるまでの流れが本当に好き。決して馬鹿では無い豊久が信長の代弁したりとかもうたまらない。
Posted by ブクログ
廃棄物の襲撃を退け、エルフに続きドワーフの解放を求め進撃した三巻である。
守りの堅い工廠をも征服し、いよいよオルテ帝国との対決が深まっていく中で、物語終盤では売国奴を自称するサン・ジェルミ伯が来訪して物語を次のステージに導いている。
火薬製造に励む信長に、己が持つ士道にあくまで忠実な豊久。義経との再会に怯みながらも、自分の道を歩み始めている与一。
主人公それぞれの姿勢は実に鮮やかなほど身勝手であり、それでいて論理的。まさしく英雄の模様だろう。
今回も楽しく読ませてもらった。ドワーフたちとの対面シーンの描き方などは非常に目覚ましく、今回もまた星五つで評価したい。
前巻からさらに一年半空くという刊行ペースには、後追いながらなんとも言えない部分もあるが(完結作なら気にしないのだけど)、内容そのものが大変色濃く楽しいものである。
Posted by ブクログ
信長と豊久と清明のプレイしてるゲームが違いすぎるwそして、黒王もまた今までの廃棄物とはプレイしてるゲームが違いすぎる!そして、むしろ信長と黒王が似てるゲームを・・・で、あのおかまは誰なのよ?そして、空の神様自嘲www
Posted by ブクログ
豊久たちが他の漂流者たちとついに接触!違う国、時代の人物と接触した各々の反応が面白い。
戦い方もさらに面白くなってきた。オルミーヌたちが防御や伝達に使っていた道具を、攻撃のために使うという発想が面白かった。
Posted by ブクログ
ジャンヌ・ダルクは豊久により重傷を負うが、女の首は獲らないという豊久の信念によって手加減される。一方のジルドレは死して塩塊となる。廃棄物は死ぬと無機物になるようだ。
十月機関が安倍晴明の率いる魔道師たちの集まりだということが明らかに。さらにエンズとドリフの両陣営から距離を置く第三勢力の存在もほのめかされる中、ヒトラーが立ち上げたオルテ帝国から、漂流者のサン・ジェルミ伯が信長らに近づく。