あらすじ
僕と幽霊のおじいちゃんが暮らす魔法の塔に、はた迷惑な住人が増えた。秘密の部屋の魔法円からやってきた魔女エスペロス。見た目はかわいい女の子なのに、実はものすごいお婆ちゃん。そのうえその気になれば世界を壊せるくらいの力を持っているらしいんだ。しかも彼女は、僕や親友の信久といっしょの高校に通いたいと言い出した!! おかげで僕の穏やかな(予定)高校生活が大変なことに──!? 大人気「魔法の塔」シリーズ第3弾!!
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
3作目と言いつつ、私の感覚では、1作目の設定をベースに2作目からシリーズスタートという感じがします。
同じ作者の「ファンム・アレース」シリーズもそうですが、1作ごとに登場キャラが増えていき、主人公の人間関係が広がるというか能力が増えるというか、RPGみたいな感じ?この作品では、一色雅弥が登場しました。
一色雅弥という出来過ぎなキャラを通して、人生を楽しむってどういうことかを見直しました。なんでも出来るから、なんでも持っているからって幸せと言うわけではない。この作者の別の作品でも出てくる言葉で「世界は広い」「人生は長い」というものがありますが、同じことを感じました。うん、大事なことだと思います。
人生って、自分で切り開いて見つけていくものなのよね、と改めて感じました。
日々の他愛もない事柄から嬉しさを感じながら、自分で自分の幸せを感じて、探していかなくちゃね。他人は関係ないです。
Posted by ブクログ
龍神、信久、エスペロスの高校生活が始まった。
進学校である条西高校はピリピリしたムードが漂う。
エスペロスは美少女で、テストも満点キャラで行く。
今まで好成績を納めてきた者の嫉妬を買い、嫉妬から脱却できず人間の質を落としてしまった者、嫉妬から脱却した者が描かれる。
また、2年の天才、子供の頃から美形で天才であるが故に虚無感に囚われ続ける雅弥と出会い、仲間になって行く。
武道に長けている雅弥の父に足の不自由な信久は自分や仲間を守る為の体作りを始める。
魔法で足を治せるエスペロスは魔法に頼らない人間を不思議に思うが、エスペロスを暴力から守ろうとした信久を見て、人間の心の強さと美しさに触れる。
エスペロスがお礼に杖に仕掛けをするシーンは人間と大魔女の心が近くなった様でうるッと来てしまった。
魔法の塔を取り巻くメンバーがこれからどうなって行くのかまだまだ目が離せない。
Posted by ブクログ
上級魔女エスペロスが、龍神たちと同じ高校に登校し始めました。金髪碧眼の超美少女で、成績は常に満点、運動神経もアスリート並。人間を超越したその存在を疎ましく感じる生徒が問題を起こし始めます
自分が敵わない存在に競争意識を持つのは悪くないけど、嫉妬から悪意になり攻撃行動を起こすのは本当に愚か。切り替えができる人間こそ、自分を成長させられるというこの作品の根本的な考え方は納得です。
でもまだ高校生(しかも進学校)の若者には難しいコントロールかも知れません。
悪いのは親かもしれないしね。
Posted by ブクログ
陣内 龍神がかなりマジメというか。楽しいだろ普通に考えて。
ハルヒのキョンじゃないけど、楽しくないわけがない。
そして、一色 雅弥が仲間に加わる。存在が出てきた当たりで絡んできそうな感じはしてたが、塔につれてった時点でおじいちゃん見えちゃうなって感じだよね。だが、それがいい
Posted by ブクログ
今回も新キャラ登場。龍神の高校の2年の雅弥先輩。何でもできる天才ゆえに、人生に倦んでいる彼も、魔法の塔の仲間との出会いで、退屈な毎日から抜け出せそう。
何でも完璧にできる人生よりも何かしらできないことがあるからこそ、日々の生活に面白みがあることを分からせてくれる作品。