あらすじ
【2023年11月8日より、カバーが変更となりました。内容には変更ありませんので、ご注意のほど、お願いいたします。】
外務省職員が、ロシア貿易商と密談後に謎の死を遂げた。警視庁公安部の倉島警部補は、元KGBの殺し屋を追ってモスクワに飛ぶ――。倉島警部補シリーズ第2作。
※この電子書籍は2006年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本とし、表紙を新たにしたものです。
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Posted by ブクログ
警視庁公安部外事一課・倉島警部補シリーズ2作目。倉島の成長ぶりが素晴らしい。
「すべての人々は平和で安全な日常の中で暮らす権利がある。だが、その日常は実に危ういバランスの上に成り立っていることを倉島はすでに知ってしまった。誰かが何処かで必死の努力をしなければ、そのバランスを保つ事は出来ない。日本も例外ではない。もし日本でその微妙なバランスが崩れたとき、自分もペデルスキーのように戦うことを決意できるだろうか。今はせめてバランスを保つために働く人々の一人になれるように努力するしかない。」
ウクライナで一般の人たちが志願兵として次々と戦場に赴くのをニュースで見て、日本で同じことが起こったときに一体どれほどの人が…と、感じたことを思い出した。「平和ボケ」の中に胡坐をかいていられるのは、こういう自負を持った人々の努力によるものなのだろうか。
Posted by ブクログ
評価は4。
内容(BOOKデーターベース)
警視庁公安部の倉島警部補は、自分と因縁のある元KGBの殺し屋ヴィクトルが、ロシア人貿易商のボディーガードとして日本に入国していると知らされる。そして、その貿易商が帰国前日に密会していた外務官僚が謎の死を遂げた。ヴィクトルたちを追い、倉島はモスクワに飛ぶ。緊迫の追跡捜査を描く、アクション・ノヴェルの傑作。
相変わらず最後まで誰が敵なのか全く分からなかった。はは~んそういうことね。しかし、偉そうにロシアまで付いてきた先輩刑事の腰抜けぶりが逆に島倉の成長を強調したわ。