あらすじ
川中島の大会戦に勝利を得た信玄は、天下に号令する道を一歩一歩確実に歩んでゆく。しかし、正室・三条氏が生んだ長男の義信との仲が思わしくない。息子が父を追い落とそうとするまで悪化した関係の一方で、信玄の体をむしばむ宿痾(しゅくあ)が命をけずる。苦悩のすえ、信玄は義信と親子の縁を断ち、愛する側室・湖衣姫との間にできた勝頼を自らの後継者と決めた。そして強敵・北条氏を追いおとすために、関東に軍を進め、小田原城に迫る。傑作歴史小説、第3巻。
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Posted by ブクログ
今川氏の崩壊したのがメイン。
サブで、忍びのあかねが活躍が目立つ。
信玄は、老いてくるが精神的には高揚ぶりと歳の戦いが年齢と共に熟知してくる。
Posted by ブクログ
火の巻は駿河上陸と今川家・北条家との戦い。
「義信逆心」は戦国時代らしいお話しだったなぁ。義信とんでもないことやらかしてる!と思いつつ、信玄の優しさが出ちゃってて読めば読むほど不思議な人だなぁと思う。虎...?
義信の性格はどうしようもないにせよ、他の兄弟が愛されているのを目の当たりにしてたらそりゃ反逆心も芽生えるよな。しかも母である三条氏も徹底的に嫌われて...。だからこそ「御先陣を賜る」がとても切なかった。
いつも通り徹底的に策は講じているものの、相次いで戦を仕掛ける姿にやはり信玄らしくない、という感じはした。信玄と信長、お互いにお互いを脅威と思っているなんてこの時は知る由もなかっただろう...。