あらすじ
わけあって刀を捨て、町人として損料屋を営む喜八郎。近ごろ江戸で大人気の湯屋の裏側を探るうち、大掛かりな犯罪に気づく…(表題作)。喜八郎と札差の伊勢屋四郎左衛門が、規模こそ違うが同じような詐欺にあう。その意外な犯人とは…「逃げ水」。密かに想い合う喜八郎と老舗料亭の女将・秀弥。二人に仕掛けられた粋な悪戯…「初雪だるま」。江戸・深川を舞台に、情に厚く男気溢れる喜八郎が、札差たちと権謀術策の限りを尽くして渡りあう連作時代小説シリーズ第2弾。
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Posted by ブクログ
とにかく面白かった!最後の方を読み進めるうちになんとなーく結末がわかってくるけれども、それをはるかに超越した多幸感にあふれるラストは最高すぎる。そして伊勢屋も政八もいい人になってきている感じ。全く趣旨は違うが、読み終えてなんとなく鬼平犯科帳の「密偵たちの宴」を思い出した。
Posted by ブクログ
損料屋喜八郎始末控え・2
「逃げ水」と「初雪だるま」の“ドッキリ”2作品が好きです。
笠倉屋も、なかなかやるじゃん。と思ってしまいました。
伊勢屋は、喜八郎の“好敵手”みたいなポジションに収まりつつありますね。
前作ではムカついていた、政八の“お子様おっさん”ぶりもなんだか可愛く思えてきました(笑)。