【感想・ネタバレ】損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜のレビュー

あらすじ

わけあって刀を捨て、町人として損料屋を営む喜八郎。近ごろ江戸で大人気の湯屋の裏側を探るうち、大掛かりな犯罪に気づく…(表題作)。喜八郎と札差の伊勢屋四郎左衛門が、規模こそ違うが同じような詐欺にあう。その意外な犯人とは…「逃げ水」。密かに想い合う喜八郎と老舗料亭の女将・秀弥。二人に仕掛けられた粋な悪戯…「初雪だるま」。江戸・深川を舞台に、情に厚く男気溢れる喜八郎が、札差たちと権謀術策の限りを尽くして渡りあう連作時代小説シリーズ第2弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく面白かった!最後の方を読み進めるうちになんとなーく結末がわかってくるけれども、それをはるかに超越した多幸感にあふれるラストは最高すぎる。そして伊勢屋も政八もいい人になってきている感じ。全く趣旨は違うが、読み終えてなんとなく鬼平犯科帳の「密偵たちの宴」を思い出した。

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2023年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

損料屋喜八郎始末控え・2

「逃げ水」と「初雪だるま」の“ドッキリ”2作品が好きです。
笠倉屋も、なかなかやるじゃん。と思ってしまいました。
伊勢屋は、喜八郎の“好敵手”みたいなポジションに収まりつつありますね。
前作ではムカついていた、政八の“お子様おっさん”ぶりもなんだか可愛く思えてきました(笑)。

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2017年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

損料屋喜八郎の2作目。
一作目を読んでいないのは失敗だった。登場人物の多くが、前作からの因縁を背負っているので、「何かあったらしい」としかわからないのが少々引っかかった。前作を読んでみよう。

年をとったせいか、その物語の世界に入り込むのに時間がかかるようになってしまった。人物名が覚えられないので相関図が描きにくい。何より、その世界特有の言葉を読み飛ばすようになってしまったのは良くない傾向かも。
情景が浮かぶ、というのは一力さんの作品の特徴だと思う。深川という街が息づいている感覚は見事。

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2011年04月16日

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