あらすじ
財布や守り袋などを美しい刺繡で飾る職人・縫箔師の咲。そんな咲が幼い頃から一人で面倒見てきた妹の雪が、遂に祝言を挙げる。その最中、守り袋を日本橋の小間物屋・桝田屋へ納めに行くと、丁度居合わせた仕立屋の参太郎が福寿草の意匠をいたく気に入り、どうしても買いたいと手付を払ってまで懇願した。どうやら妹の奉公が決まり、餞に一つ買ってやりたいらしい。その言葉に、咲は雪も母が縫ってくれた守り袋を大切にしていたことを思い出し――。職人同士の絆、誇り、友情、交流を描いた、傑作人情時代小説第六弾。
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Posted by ブクログ
今回もすごく面白かった。最初のお話で、咲が風邪を引いて倒れて、その夢の中でお父さんと喋ってるシーンは泣けてしまった。いつも弱音を吐かなくて、頑張り屋さんの咲がお父さんに弟と妹の祝言の話を伝えてて、心がぐっと来た。