あらすじ
縫箔師の咲は注文を受けていた匂い袋を納めるため、日本橋にある香木屋・瑞香堂へ向かう。沈丁花を模した意匠の匂い袋は店主からとても気に入られ、咲は安堵した。帰り際、先ほど立ち寄った桝田屋で見かけた伊麻と偶然にも再会し話をしていると、九之助という客が近づいて来た。その姿を見てあからさまに笑みを消す伊麻。そして九之助は咲にむかって突然「化け狐」ではないかと言い出した。まさかこの男は、しろとましろの正体に気付いているのか!? 話題沸騰、傑作人情時代小説のシリーズ第五巻。
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Posted by ブクログ
少しずつだけど、修次と咲の距離が縮まっていくのが嬉しい。笑顔になる。そして今回は猫又の話も出て来て、飼い主と飼い猫にほろりときた。動物でも誰かが誰かを思いやる姿には心がぐっとくる。咲の仕事ぶりも上々でそれもまた私も励みになるし、やはりかっこいいなあと思う。