【感想・ネタバレ】幽世の薬剤師5(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

原因不明の病に倒れた「国生みの賢者」金糸雀(カナリヤ)。彼女を救うため、薬剤師・空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)と破鬼の巫女・御巫綺翠(みかなぎきすい)は「人魚」伝承が残る村へと赴く。そこでは金糸雀と同じ不死の力を持つ一家が次々と怪死する事件が起きていた。数百年の時を生き続けた一族は、なぜ死んだのか。賢者の病にも通じると考えた二人は調査を始めるが……。現役薬剤師が描く異世界×医療×ファンタジー、第5弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

幽世の薬剤師5作目。

前作の最後で金糸雀が倒れたとあったので、
当然ながらその病を治す方法を空洞淵たちが探っていく。
何と言っても金糸雀に万が一のことがあれば、幽世が存続しなくなってしまう。
空洞淵と綺翠は、
人魚を食べ不老不死の八百比丘尼となった人々が
不審死をとげているという噂をたよりに漁村を訪ねることにする。
だが、病で弱っている八百比丘尼の兄妹を治すことができず、
本当の人魚の怒りを買い舟幽霊が呼び出されてしまうことに。

水平思考クイズ、という言葉は初めて知ったが、
「ウミガメのスープ」の謎を実際に解いたことがある身としては、
人魚の肉ではない何かの肉を食べたのではという話になった時点で、
それは人肉かもしれないということと、
食人による病気ではないかという推測ができたので、
安心して(?)読み進めることができた。

それなのに、空洞淵が感染怪異となってしまったところで終わってしまうとは。
確かに空洞淵が「どんな病も治せる薬師」となってしまえば、
金糸雀を治すことができるが次巻まで引っ張られるとは思っていなかった。
本の発行時に読んでいたら発狂するところだった。

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2025年01月13日

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