あらすじ
冬を迎えた幽世(かくりよ)にて、新たな事件が起こる。曰く「死神」に魂を刈り取られた者は目を覚まさなくなる……。昏睡に陥った患者を救うため、破鬼の巫女・御巫綺翠(みかなぎきすい)とともに診療に赴いた薬剤師・空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)だったが、謎の症状に頭を悩ませる。そして深夜、二人は衝撃的な出会いをすることに――。死神とは誰か。病の原因は、何か。現役薬剤師が描く、漢方×異世界×医療ミステリー、第4弾。
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Posted by ブクログ
幽世の薬剤師4作目。
綺翠が祓いに失敗し神刀を折られてしまう、という衝撃の展開。
しかも空洞淵と綺翠がつきあうことになるとは。
”死神”が現れ、魂を刈り取られた人は眠りづつけてしまうようになる。
金糸雀の侍女紅葉も魂を刈り取られてしまい、
ちょっと剣呑な執事、薊が登場する。
(狼ということらしい)
死神の正体は綺翠の先祖であり、
幽世の創生期に疫病の原因が自分であるということで人柱となり、
封印された巫女だった。
今回も、
治療困難な病を「死神によって眠らされている」という怪異に上書きするために、
極楽街に現われたいうことだった。
比較的わかりやすい。
先祖なら「破鬼の巫女」の綺翠が敗れても仕方ないところだが、
実は剣の才能がなくて気弱な女の子だったという過去設定には驚いた。
それと、空洞淵が配置薬を始めていたとはびっくり。