あらすじ
秀翔が目を覚ますと、そこは異界だった。人間を食料として扱う店で間一髪のところを、山羊頭の魔物サタナキアに買い取られる。命の危険はなくなったものの、檻に入れられ、首輪と鎖で繋がれ、ペットとして飼われる秀翔。だが知的なサタナキアと互いの言語を教え合い、やさしくかわいがられるうちに、秀翔は彼に惹かれていく。一方、サタナキアのほうにも変化が表れ……? 高位悪魔×普通の大学生、種族を超えた恋。
...続きを読む感情タグBEST3
面白かった
突然異界に連れ去られ、食用として売られるところだった秀翔。そこを山羊頭のサタナキアに買い取られ、命の危険はなくなったがペットとして飼われることに。人間化しない人外もので完全ファンタジー…読むか迷ったけど、先生の最後の作品なのでやっぱり読みたい❗と思って。
お互いの種族を理解しようとしながら惹かれ合う過程が良かった。先生はあとがきで「人外だからこそ書けるお話にしたい」と書かれていたけれど、人間らしさとは?とか、自分の考えている常識は他から見たらどうなんだろうとか、価値観が合うというのは大事だなとか、人外×人間で色々考えさせられた。何だかんだ言っちゃうと難しくなっちゃうけど、魔物に溺愛されるお話面白かった‼️
堅物な悪魔!
攻の悪魔が、堅固な貞操観念を持っているせいで魔界で孤独感を感じていたり、受の普通の大学生が、単に溺愛されて満足するのではなく、自分が役に立ち生きがいをもてる生き方を、魔界でも模索したり。
どちらも魅力あるキャラでした。
2人のおかげでこの後の魔界が、人間と魔物のコミュニケーションができる世界になって……と続編を期待したいのですが。
この本を購入してから、作者の夕映月子さんのご逝去を知りました。
デビュー作から読ませていただいてました。
初期は大変寡作だったのにここ数年精力的に作品を出されているのを、嬉しく読ませて貰っていたのに…!
残念でなりません。
闘病されていたということで、今はお好きだった美しい山々を軽やかに駆けていらっしゃるだろうことが、一ファンの慰めです。
受けの前向き感がハンパない
異世界転生とか獣人系はわりと読む方ですが、ここまでハードな世界の異世界ライフは初でした。
お相手も山羊(頭の悪魔)だし。
人間にはとてつもなくハードでえげつない世界なのに、受けがめっちゃ前向きで凄い。
山羊との初キスの感想が、「山羊だな」ってとこに笑ってしまった。
この先も大変そうだけど、あの前向き感で何だかんだ折り合いつけて楽しく千年過ごしそうなカップルでした。
意外とアリ
サタナキアの見た目が完全に山羊だから
いけるかな?と思いましたが
すごく優しく知性的で紳士だから
読んでてイケメンに感じました。
シュートも最初は
負けん気が強すぎたのに
段々素直で可愛く感じました
不思議!読んでて2人が
お似合いに思えた!
ショック
このお話は人間にまったく優しくない異世界に攫われてしまい、山羊頭の悪魔にペットとして飼われた子の話。
主人公は人攫いにあい異世界で売りに出されてしまいます。人間は美味だそうで、食用として猿に買われてしまいますが、寸前でヤギ頭の攻めが登場。彼にペットとして飼われます。
悪魔としてはいささか変わり者かつ非常に頭の良い攻め。受けは徐々にこの世界に馴染み、攻めとの価値観をすり合わせようと奮闘。ほのかな恋心を抱きつつ仲を深めていくのですが一筋縄ではいかず…。
一般的ななろう系と違い人間は食われるかペットとして愛玩されるかの二択しかなく、逃げることもできず観賞用としてカゴに閉じ込められ無為に過ごす日々。
結構ダークで殺伐とした世界観です。はじめは甘さゼロどころかマイナスですかね…。読み進めるのがしんどかった。
ゆるくて甘かった〜
もっとハードモードかと思ってましたが、かなり平和な展開
初めのうちは危ない目にもあうけれどあっさり救われて、ペットとして買われたとはいえかなり高級ワンちゃんの待遇で、恋人になったらさらに甘〜い感じ
ちょっと胸やけ気味
もうちょっと落として上げての高低差が欲しいところです