あらすじ
光輝く王宮ハイラグリオンでは華やかな宴が夜毎繰り広げられている。虚飾の仮面の裏に潜む陰謀。真実は幾重にも衣を纏い姿を変えてフィリエルを眩惑する。「きみのそばにいたかったよ」その言葉だけが最後に残された。そして彼女は気づく。失ってはいけない一番大切なものに──そう、私が一番大切なのは……。
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Posted by ブクログ
1番好きな巻。
表紙の世界観が独特で、好き。中表紙も、牛島さんお得意の「キャラを描くのではなく、場面を描く」絵で、作品の世界を膨らませていた。
ルーンがフィリエルのもとを去る場面が美しくて何回も読み返した。
挿絵も劇的で大好きだった。
上田敏「海潮音」、こんな美しい詩があるんだと初めて知った。
そのあと、ふさぎこんでもルーンへの想いを自覚して自分の力で立ち上がるフィリエルが強くてかわいかった。
続きが気になって身がよじれる思いだった。
Posted by ブクログ
すいません、一番好きなシーンは、フィリエルが変態公爵に襲われるところです。笑。・・・なんだかコメント読んでくと私がルーン嫌いみたいに思えるかもしれないですが、もちろんそんなことあるわけがありません。一番はちゃんとルーンなんです、これでも。
Posted by ブクログ
白銀の王宮編
此処で二人がすれ違います。両者相手を思うからの行動だからこそ切ないですね。
そして決心した(切れた)フィリエルが行動を起こします。
Posted by ブクログ
西魔女3巻目。一気に物語が動き出しました。
ルーンとフィリエルが見事に正反対で苦笑ものです。
二人のとる行動の片鱗は1巻で既に出てましたが、
大切だから自分から離そうとするルーンと、
大切だから側にいようとするフィリエル。
次巻以降では、どう動くかな?
ロウランド兄妹の行方とともに、楽しみであります。
しかしながら裏表の激しそうな大人が多い中、
メリング医師はほっとしますねぇ。
Posted by ブクログ
光輝く王宮ハイラグリオンでは、華やかな宴が夜毎繰り広げられる。
虚飾の仮面の裏に潜む陰謀。
真実は幾重にも衣を纏い、姿を変えてフィリエルを誘惑する。
「きみのそばにいたかったよ」
言葉だけが最後に残された。
そして彼女は気づく。
失ってはいけない一番大切なものに。
−−−そう、私が一番大切なのは……
Posted by ブクログ
二作目とはまた打って変わって、今回は王宮編。外伝を除けば全五巻の本作。ぐんと核心に迫ってきた感があります。
王宮ですから勿論栄華を極める描写ではありますが、いやはやしかし華やかさで言えば学園編の方が勝るやも知れません。王宮と言うところはそれだけ“現実的”な場所のようです。どこか雑然殺伐としているのですね。
公式の場と言うものはそんなものなのかも知れません。
前作までのようなついニヤニヤしてしまうような気楽なムードは薄れ、ストーリーもシリアスになってきます。荻原先生の本領発揮とも思える深み、重厚感が漂ってきました。
登場人物たちのキラキラ眩しいような大活劇は見られないにせよ、じりじりとした心理戦だったり、ゾッとするような謀略だったり、やはり核心に迫ってきます。
全五巻の真ん中に当たる本作は起承転結の転、序破急の破になるのでしょうから、“ハッピー”とはいきません。しかしどん底では終わらせず、前向きに持ち直してくれるので、早く次の巻を!となります。
静の描写も多く、やるせない巻ではありますが、必要不可欠な巻でもあります。
あとは完結に向けスピードを増していくはず。
それが淋しくもありますが、読むのをやめられない私でした。
Posted by ブクログ
いよいよ、物語が佳境になってきた気がする、「3巻」。
いやまぁ、佳境というよりもむしろ、フィリエルが本領を発揮し始めただけのような気がしますが(苦笑)
やっぱ、こういう物語の、一番面白いところは、主人公が一筋縄ではいかない、普通のお姫様を目指すような女の子じゃない所に、あるんですよね!
素敵!
これでこそ、フィリエルです♪
にしても、フィリエルは意外とあっさりルーンのことが好きだってことを認めちゃって。
あっさりユーシスを振っちゃうんだね……なんて、もったいない(ぇ)。
でもまぁ、気持ちに素直じゃないフィリエルはフィリエルじゃないんですもんね!
しょうがないのかなぁ……と、思います。
ただ、ルーンはついに消えてしまいました。
恋や愛には障害がつきものだけど。
これはちょっと、悲しい……。
次を楽しみにしてます♪