あらすじ
ルーンを「蛇の杖」から護るため伯爵と契約を交わしたフィリエルは修道院付属女学校に送り込まれた。だが、清楚な少女の園──と思われたこの地にこそグラール国の真実が隠されていたのだ。異分子としてはじき出され、孤立無援となった彼女は決断する。望みとは、闘い勝ち取るものであると。フィリエルの挑戦がはじまる!
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Posted by ブクログ
本屋で買うとき、表紙を出しても裏表紙を出しても恥ずかしい…でもどっちも好きな絵。
キャラがみんないとおしすぎる。筆がノリにノってて、とても楽しかった。
ルーンが、ルーンが、ルーンが…、という巻。
そして、あのお姉さまが…、アデイルの性癖(?)が…、ユーシスの王子様っぷりが…、といろいろ盛りだくさんだった。
何よりも印象に残ったのは、ヴィンセントとフィリエルが「鏡の間」で語る場面。
外交って、そういうこと…(汗)というのももちろんそうだけど、
「自覚しなければ魅力は生まれず、武器にすることもできないのだ」
自分の魅力、女の力をそういう風にとらえたことがなかったから、電撃が走ったみたいだった。
女であること、男であること、男から見た女である自分、女から見た自分、女としての自分から見た自分、などなど…いろいろ考えさせられた。思春期だった(笑)
Posted by ブクログ
さて、西の善き魔女二巻でございます。
要約すると、男の娘で百合薔薇咲き乱れる秘密の花園、と言ったところでしょうか。
何といっても登場人物がいい。
一巻はどっちかというとアデイルとユーシスの紹介で、今回は対照的にルーンとレアンドラの活躍回といった感じでしょうか。
ヴィンセントにしてもイグレインにしても少女というには美しすぎて、自分が何者であるか、何を為さねばならぬかをしっかりと自覚しています。最近のかっこいい女の子というのはどうも男の子の劣化コピーみたいで、見ていて少し痛々しかったりもするのですが、彼女たちは違います。決して殿方からお株を奪ったりはしない。でも守られているだけでは決してない。あくまで女のまま、女の仕事をするのです。そこがたまらなくかっこよくて魅力的なんですよねw
そして女の子がかっこいいとどうしても相対的に野郎は残念になってしまうものですが(笑)、ルーンもすごくかっこよかったですね。まあどう考えてもむっつりなんとやらですけれども(ぁ
なんやかんやフィリエルが大好きですし、そのためなら女装することもいとわない献身ぶり。積極的ではないけれど、時々押し倒しちゃうwんでもって美形の天才児。いやはやどすごいイケメソで、今後の活躍がますます期待されますね。
鈍感姫フィリエルも素敵でしたね。彼女は自分を知ってこれからもっと美しくなっていくのだろうと思います。伯爵のトーラスへ送り込むという目的は見事成功してしまったわけですwwwでもそろそろルーンのことも男の子だと気付いてあげて(ぁ
そんなこんなで三巻からの宮廷編もすごく楽しみです。みんな一緒に乗り込むだなんて波乱の予感しかしませんね!
Posted by ブクログ
ルーンを守る為に、伯爵と契約を交わしたフェリエルは、女学院に送り込まれます。
そこで、淑女の振る舞いを身につけるのが目的だった訳ですが……。
「平等」をうたい文句にしている割には、差別が行き届いていて(苦笑)
淑女とは名ばかりな現状でフェリエルはいったいどうすればよいのか……?
という状況での話だったんですが。
そんな女学院に今度は、ルーンが転入してくる……。
「ちょ……ルーンは男の子ですよ!」という戸惑いはさておき。
それなりにうまく行っていたんですが。
あっさり明かされてしまう。
「僕のユーナは決めている」というルーンの一言。
ああああああ……
そして、フェリエルの気持ちもどんどんそっち側に傾いているのが、端から見ているとよくわかる。
もう、お兄様いいとこなし!
実に! 実にもうちょっと頑張って欲しい所だわ! と、ちょっとばかしふんがいしていたんですが。
最後のオチが素晴らしかったように思います(苦笑)
そっち!? みたいな。
まぁ、ここで起こった出来事全てをはぐらかしてしまうのには、その方が都合がよかったのかもしれませんが。
こういうネタを混ぜてしまう辺りが、その世界はそんなに市民権をもう既に得てしまっているのか(涙)というかんじもしなくもない(苦笑)
いや、まぁ、嫌いじゃないです。僕はw
ただ、お兄様のこれからには是非とも期待したい所なんですが!
まぁ、もうダメそうな気がする。
フラグが既に立ちすぎていて、これを覆すのも、もしかしたら覆せるかも! という期待を持つのも。
難しそう……orz
こんなに早くまとまってしまうとはちっとも思ってなかったので、かなーり残念です(´・ω・`)ションボリ