やまじえびねのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ストーリーとして明確に何かを訴えかけているというより、読者側が何を受け取るのか考えさせるような話だと思いました。だからこそ、子どもたちに読んでほしい。
絵がすっきりと可愛かったのも受け取りやすくてよかったし、装丁も色とりどりのお花や植物が素敵で、そういう点でも本棚に迎え入れたい本だと思います。
身近に、長らく女性が認められにくかった職業を目指す男性がいて、最近の求人に「ダイバーシティの観点から女性の応募を歓迎する」とか書いてあることを「逆に差別だ」とよく聞かされます。
でもその男性に聞くと男性であることで彼自身が受けてきたであろう多数派の特権というものにとても無頓着だし、「そんなものはない」 -
Posted by ブクログ
Twitterで見かけて気になった作品。
なかなか書店で見当たらず、注文しようかなと思いながら一か月経って、やや忘れた頃に書店で見かけて購入。
読み応えがあり、静かな表現に心が揺さぶられた。
この作家さんの絵、とてもいいなあとおもった。
モロッコ編の「しかめっつらとメガネ」が特に好きです。
以下、各話についてメモ。
サウジアラビア編。
なぜサルマのパパは、アミーラをサルマに紹介しようとしたんだろう?
そこに事前に、サルマのママに許可をとったり相談したり、は多分していない。
女性二人は、お互い、相手に悪意はないけど、複雑な関係なのに、パパのサルマへの行為は彼女たちの心情に何も配慮がないように