上田秋成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前半に現代文(冒頭で簡潔にあらすじを紹介してある)、後半に原文、というかたちで収録されている。
現代語の方がすらすら読めるだろうが、やはりどうしても原文のもつ不気味さ、妖艶さは劣ってしまう。
したがって、まず最初はぜひとも原文で読むことをおすすめしたい。
『源氏物語』など平安時代の作品を原文で読むことと較べれば、この『雨月物語』は圧倒的に読みやすい。
しかも脚注がかなり詳しいので、おそらくさほどの困難を感じずとも原文で読めるのではないかと思う。
また、そのように読みながら意味が取りにくいような箇所だけ、前に載っている現代語訳を参照されると良いだろう。
全九作品のうち、
不気味といえば「 -
Posted by ブクログ
ネタバレ江戸時代の創作怪談集。
怖いだけではない社会風刺(や当時の世相)の含まれた作品。
・・・なのだが、文中の随所に挟まれる解説がウザすぎて評価が下がってしまった。
この訳者の作品は二度と読まなくていいし、こんなんでちゃんと研究できていたのか?と思ってしまった。
解説が役に立たなかったので、
怪談を隠れ蓑にして著者の哲学を書いた作品(江戸期はそういった手法をうまく使った)なのか、作品のリアリティや共感性を上げるために世相や当時の考え方を盛り込んだ(= 怪談が中心で背後に流れる思想はその肉付け)なのかわからなかったのが残念だ。
他の訳者での雨月物語を読むべきかどうか・・。
孫子を読んだときにも思