上田秋成のレビュー一覧

  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    教科書にも取り立てて大きく書かれることはあまりない作品だが、タイトルの美しさには前々から惹かれており、やっと読むことができた。「浅茅が宿」「夢応の鯉魚」「蛇性の淫」が印象的。訳文のみを読んだが、自然な訳で大変読みやすかった。しかし、あの世界観と雰囲気を保ったままいきなり出てくる「メートル」表記には一瞬真顔にならざるを得ない。

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    2014年06月02日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    崇徳院と豊臣秀次が好きで興味を持って読んでみました。
    個人的には「白峯」と「菊花の約」が好きです。
    解説は色々と難しかったので細かいことは気にしないww

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    2013年02月18日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    前半に現代文(冒頭で簡潔にあらすじを紹介してある)、後半に原文、というかたちで収録されている。

    現代語の方がすらすら読めるだろうが、やはりどうしても原文のもつ不気味さ、妖艶さは劣ってしまう。
    したがって、まず最初はぜひとも原文で読むことをおすすめしたい。

    『源氏物語』など平安時代の作品を原文で読むことと較べれば、この『雨月物語』は圧倒的に読みやすい。
    しかも脚注がかなり詳しいので、おそらくさほどの困難を感じずとも原文で読めるのではないかと思う。
    また、そのように読みながら意味が取りにくいような箇所だけ、前に載っている現代語訳を参照されると良いだろう。

    全九作品のうち、

    不気味といえば「

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    2012年05月12日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    (現代語訳しか読んでませんが)原文、注釈、現代語訳と揃っていて、何より原文と現代語訳がそれぞれ独立しているのが読みやすくていいですね。他にも代表的な古典作品がこのシリーズで出ているみたいなので、また読んでみたい。一口で言えば怪談物なのだけれど、なかなか面白い。特に「貧福論」などは金が好きで何が悪い!という態度に妙に斬新味を感じてしまった。

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    2011年07月17日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    高校の国語の先生に、「読みやすくて面白い古文を教えて下さい」と聞いたら勧めてくれたのがこれ。
    しばらくいろいろな所で本を探していたけれど、結局現代語訳を手に取ってしまいました・・・。
    怪奇小説、なんだけど、綺麗な印象。

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    2010年02月03日
  • 新版 雨月物語 全訳注

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    ネタバレ

    江戸時代の創作怪談集。
    怖いだけではない社会風刺(や当時の世相)の含まれた作品。
    ・・・なのだが、文中の随所に挟まれる解説がウザすぎて評価が下がってしまった。
    この訳者の作品は二度と読まなくていいし、こんなんでちゃんと研究できていたのか?と思ってしまった。

    解説が役に立たなかったので、
    怪談を隠れ蓑にして著者の哲学を書いた作品(江戸期はそういった手法をうまく使った)なのか、作品のリアリティや共感性を上げるために世相や当時の考え方を盛り込んだ(= 怪談が中心で背後に流れる思想はその肉付け)なのかわからなかったのが残念だ。
    他の訳者での雨月物語を読むべきかどうか・・。


    孫子を読んだときにも思

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    2024年03月24日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    現代語訳版を読み終わりました。
    色々な昔話が読めて、興味深かったです。
    妖怪が出てきたり、人の欲の深さなどをテーマにした話が、普段読んでいるジャンルとは全く違うので新鮮な気持ちで読めました。

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    2023年01月09日
  • 雨月物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    雨月物語の名前は学生の時から知っていましたが
    きちんと読んだ事がありませんでした。

    怖い話であるというのは わかっていましたが
    今まで手にした本は 読みにくかったので
    数ページも読まずに あきらめてしまいましたが
    今回のは とても読みやすくて 良かったです。

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    2021年08月31日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    前々から気になってた本。やっと読めた。 もっと恐ろしい話かと思ってたけど、現代訳で読むとそうでもないなあ。ところで菊花の約って雨月物語だったのか

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    2017年12月25日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    溝口健二の映画でしか知らなかった物語。
    映画では描かれなかった7編も興味深く読むことができる。全編、怪異小説とは言っても恐怖より悲しみを感じる。
    原文と現代語訳の両方が楽しめる良書。

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    2017年08月10日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    怪異小説というべきか。短編で読みやすい。特に印象に残ったのが、蛇性の淫。
    美人に化けた蛇に気に入られてしまった男が付きまとわれてしまうお話。しかも和歌山の道成寺には蛇が塚があるようです。

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    2015年09月09日
  • 雨月物語

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    日本の古典ホラー。愛憎とは恐ろしく、そして、題材としては何よりも魅力的。古今東西、棘があろうと、人はやはり美しいものが好きで、上辺に騙されては馬鹿を見るのだなぁと思ってしまった。肉体美はいつか滅びてしまうのに…騙されてしまう気持ちはよくわかります。

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    2013年02月02日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    巷に跋扈する異界の者たちを呼び寄せる深い闇の世界を、卓越した筆致をもって描ききった秋成の本格怪異小説の数々。
    崇徳院が眠る白峯の御陵を訪ねた西行法師の前に現れたその人は(白峯)。
    男同士の真の友情は互いの危機において試された(菊花の約)。
    戦乱の世に7年もの間、家を留守にした男が故郷に帰って見たものは(浅茅が宿)。
    男が出会った世にも美しい女の正体は蛇であった(蛇性の婬)など、珠玉の全九編。

    貴志さんの『ISOLA』を読み、雨月物語の中の『吉備津の釜』が気になり読んでみました。

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    2011年09月08日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    吉備津の釜は怖い^q^
    蛇性の婬は個人的に好きです。
    異類婚姻譚の一つですが真女児がいじらしくていい。結婚してくれ

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    2011年03月01日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    短編集。ホラーを読むのであればまずコレから。上田秋成の雨月物語です。現代語訳本はいくつか出ているようですが、これが一番わかりやすいかなぁと。幽霊や妖怪の話もありますが、人の二面性、そして多重人格性についても描かれており、高い文学性によって現代においてもその恐怖は決して古臭さを感じさせないでしょう。特に物語の中に登場する女性、「磯良(いそら)」の恐ろしさは現代にも通じるものとされ、作家・貴志祐介は「十三番目の人格(ペルソナ)」という小説のサブタイトルとして「ISOLA」の名前を使っています。純粋に文学としておもしろいので、是非。

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    2009年10月04日