上田秋成のレビュー一覧

  • 雨月物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    暑苦しい夏に少しでも涼しくなるようにと思い、読んだ。中国や日本の古典から着想を得た、怪奇な物語の数々。愛憎半ばする人情物語。現代語訳と原文が繰り返し出て来て、内容を理解しながら、原文をリズム良く読めるようになっているのが良い。

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    2025年08月17日
  • 新版 雨月物語 全訳注

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    どの物語も、あの世とこの世の淡いで起こる事象を描いている。
    昔は現実にこのようなことが起きたのではないか。そう思わせる。
    「吉備津の釜」はまさにホラー。めっちゃ怖かった・・・

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    2024年09月16日
  • 雨月物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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     古き良き怪異の物語。9つからなら短編集でありますが、そのどれもが不思議で、とても美しい物語です。なかには恐ろしい描写もありますが、個人的には情緒溢れる雰囲気と人の心理描写がとても素敵に思いました。現代訳もついていて非常に読みやすい一冊です。

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    2024年08月05日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    1冊全部読めて無いのですが、非常に面白かった。
    情緒がすごい
    和歌めっちゃ詠んできます
    短編なので読みやすいのもgood!

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    2020年11月04日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    初めて読んだのは10年ほど前で、今回読み返すのは恐らく3回目。古文に精通しているわけではないが、幻想的な世界観、流麗な文章には惹きつけられるものがある。現代語訳も世界観を守りつつわかりやすい。訳者あとがきも味があってよい。

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    2020年01月05日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    江戸時代に出版された、怖い話・不思議な話の短編集。
    9話すべての現代語訳が前半にあり、各話の最初にテンポがよくて短いあらすじが紹介されています。原文もちゃんと後半に収められていて、この構成がとてもいいです。さらっとしたあらすじのあとで物語を読んで内容を楽しんで、それから読む原文は、筋が分かっているだけに内容がすんなり入ってきながら古文の響きやリズムを楽しめます。
    他の出版社のバージョンは読んでいないですが、ソフィア文庫おすすめです。

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    2016年05月11日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    日本の心霊、怪奇ものの先駆けと一般的に言われているけど、ちょっと違うと思う。あえて表現するなら「感動的奇談」かな。とにかく怖いけど楽しい。

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    2015年12月27日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    ネタバレ

    私が読んだのは、『日本の文学 古典編 雨月物語 42』ほるぷ出版であり、角川ソフィア文庫ではない。しかし、ほるぷ出版の方は登録しようにも、見つからなかったので代わりにこちらで登録した。
     
    上田秋成によって、1776年(安永5年)に刊行された、怪異小説であるが、「白峰」「菊花の約」「浅茅が宿」「夢応の鯉魚」「仏法僧」「吉備津の釜」「蛇性の釜」「青頭巾」「貧富論」と、確かにどれも不気味な話であった。

    私のお気に入りは「青頭巾」で、日本の昔話独特のおどろおどろしさを感じることができ、また、何かに固執し続ける人間の執念のすごさを感じることができる。

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    2015年01月11日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    平野啓一郎の『一月物語』(タイトルが本書のパロディ)つながりで読んだ。
    短編集。各話にオバケやモノノケが登場する。現代語訳は不自然なところがない。

    「義を尽くさない軽薄な人とは交わるな」「妻を大切にすべし」「浮気をするな」「美しい女に溺れるな」「仏道をはずれるな」「根拠なくお金をさげすむな」などのわかりやすい教訓が各話に込められている。

    蛇の化身の美女が登場する「蛇性の婬」が好きだ。
    心のどこかでは罠と知りつつ美女に惹かれ恋に溺れるのは哀しい男の性である。

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    2013年07月22日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    原文→現代語訳→原文で一巻ずつ、丁寧に読み進めたいな…そんなトキメキを最初の『白峯』ですでに感じていました。美しく深く、でもギョッとするような中に軽やかな感じが入り混じり、久しぶりにイマジネーションを刺激された。どのお話も良いけど『菊花の約』は特に印象深い。命を捨て信義を守る。私には眩しい。現代でも、私でも、できるはず。何を大切にし何を選ぶか、自分で決められる。他人に笑われるとしても…きっと…

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    2013年06月01日
  • 雨月物語

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    とても読みやすかったです。
    おどろおどろしいものはおどろおどろしく、美しいものは美しく。
    でもおどろおどろしいものは美しくてもおどろおどろしいままで。でも騙されて。
    いや、勝手に騙された気になってるだけなんだけど。人の欲が織りなす悲しいお話。

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    2013年05月05日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    端正な和漢混交文。迫真の情景描写。全編にあふれる人間の愚かさや情への慈しみを込めたまなざし。日本発の怪奇小説の元祖という枠を超えた、奇跡の古典。このような書物を原語で読み味わえることの幸せ。

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    2009年10月04日
  • 雨月物語

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    現代語訳はついていないが、脚注が豊富でわかりやすく各ページ下部に配置してあること、原文自体が和漢混淆文でそもそもそこまで難解ではないことから、無理なく読み進められる。

    古典文学を現代語訳を使わずに通読したのははじめて。「夢応の鯉魚」の説話っぽさや。「蛇姓の婬」の執拗な感じが好み。
    解説を読むと、上田秋成が今まで書いていた浮世草子から読本にスタイルを移行させて『雨月物語』を著したとあり、両者は形式こそ異なるが、視点は共有するとあった(女性キャラクターの造形などに)。
    おもえば現代でも作り物感の強いホラー映画って、コメディを見ているように笑えてきちゃったりもするもんな、と俗物的な現代人的発想でな

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    2024年05月18日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    親の財産を食いつぶした男がいた。素直で心優しい妻と暮らしていた。ある日、男は「俺は京に出て商売で成功するのだ」と言って家から出ていった。その後、男は京都での暮らしはじめ、1年、2年と経っていった。男は「妻はもう死んでいるだろう」と考え始めていた。7年経ったある日、男は妻の元に帰ることにした。妻は生きており、痩せ衰えた姿になっていた。妻は男の帰りを喜んだ。翌朝、男が起きると、妻の姿はどこにもなかった。家も荒れ果てた姿に変わっていた。浅茅が宿。千葉県

    和歌山(紀の国)に若い男がいた。大雨の日、絶世の美女に出会い、一目ぼれ。家に帰った男は女の夢を見て、夢の中で女と交わる。次の日、女の家に行くと、夢

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    2025年05月03日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    現代語訳と原文、解説がセットになってるので、おても読みやすかった。原文と比較すると、現代語訳ではかなり文章を補ってくれてるのが分かる。

    内容も、全体的には怪奇寄りだけど、全編パターンが違うので飽きない。1篇が短いのも◎。

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    2020年11月30日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    安永5年(1776年)刊行、江戸時代中期の不思議短編九編現代訳版。讃岐に流された崇徳院天皇の怨霊、映画「雨月物語」の基になった浅茅が宿。能の演目道成寺にも登場「蛇性の婬」。栃木大平山大中寺を舞台人間の肉を食う坊主「青頭巾」など。ホラー要素よりも当時のもののけ感をファンタジー的に読めました。

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    2020年11月26日
  • 雨月物語

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    この本を読んだ人の少なさにびっくりしちゃった。

    いちからこんな話をたくさんつくれるなんてすごいなあ〜ってやんわり思っていたら、わりかし原本があるみたいで「あ、そなの」ってなってしまった。ただ、逆に教養に溢れていると捉えればポジティブに生きられる。

    初の文語、古文の文章で大挫折するかと思ったら、意外とするする読めた。

    『夢応の鯉魚』がいちばんオシャレ。ラストの絵の中の鯉は湖に泳ぎ出してしまったから残っていないんだ、みたいな部分に「あひゃ〜〜」となってしまった。良すぎる。

    基本的に男と女の云々だっただけに、『夢応の鯉魚』がひときわ目立っていた。

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    2020年11月23日
  • 雨月物語

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    「なんか国語の授業で知っているような...
    うんうん、オチとかも含め
    古典あるあるだよね...」
    と思っていたら

    ▪️ 吉備津の釜
    ▪️ 青頭巾

    のこの2話が特にゾワーーッ。
    「恐ろしいもの」が眼前に迫るのではなく
    心理的にじわじわと恐怖が迫ってくる
    ジャパニーズホラーの原点。

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    2020年11月19日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    内田樹さんが、たしか村上春樹さんの書評??書いてるのを読んだときに、

    雨月物語の吉備津の釜との関連を挙げていた気がして、それで気になって読んでみた。

    もともと小学校の時に読んだことがあって(もちろん小学生用に訳されているやつね。)読んだ気になってたんだけど、まぁ年月を経て読んでみるとまた違った見え方がして面白いというか。


    多分、小学生の頃は「ちょっと怖い怪談昔話」くらいに読んでいたと思う。もっと子供を怖がらせる手法にとんだ現代の怪談話はもっとたくさんあったから、雨月物語が特別怖い話なわけではなかった。


    今読んでみるとどうだろう。村上春樹になぞらえて考えながら読んだのもあるかもしれな

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    2017年03月21日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    鬼灯の冷徹で雨月物語に触れていたので手に取ってみたけど、吉備津の釜以外知らなかったです。
    むしろ吉備津の釜が雨月物語の一つだということも知らなかった。
    現代語訳は前半に、後半は古文形式。とはいえ前半の現代語訳もなんだか怪しいのがチラホラ。だいぶん、て大分のことですよね?
    それでも面白いです。
    全般的にお坊さんは強いってことでしょうか。神道より仏教信仰が盛んだったという解釈でいいのかな?

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    2014年12月08日