あらすじ
身の毛もよだつ大江戸ホラー。秋成の卓越した筆致で描かれた、珠玉の9編を味わう。
稀代の怨霊・崇徳院が眠る白峯の御陵を訪ねた西行法師の目の前に現れたのは――(白峯)
義兄弟の契りをかわした武士と学者。主君の仇討ちに向かった武士は、学者のもとに戻るが――(菊花の約)
一攫千金を夢見て旅立った勝四郎。七年の時を経て戻った家で見たものとは――(浅茅が宿)
ある雨の日に出会った美しい女は蛇の化身であった。蛇と別れた男はその後妻をめとるが――(蛇性の婬) ほか
【目次】
はじめに
『雨月物語』序
白峯
菊花の約
浅茅が宿
夢応の鯉魚
仏法僧
吉備津の釜
蛇性の婬
青頭巾
貧福論
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
貧富論が読みたくて購入したが、他の短編のいずれも非常におもしろかった。
怪談寄りだけど、どれも読後に寂しさや無常を感じます。
物語の元は中国古典等からのようですが、上田秋成の思考や書かれた時代の思想が入っていて興味深い。
全文が載っている方も読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
暑苦しい夏に少しでも涼しくなるようにと思い、読んだ。中国や日本の古典から着想を得た、怪奇な物語の数々。愛憎半ばする人情物語。現代語訳と原文が繰り返し出て来て、内容を理解しながら、原文をリズム良く読めるようになっているのが良い。
Posted by ブクログ
古き良き怪異の物語。9つからなら短編集でありますが、そのどれもが不思議で、とても美しい物語です。なかには恐ろしい描写もありますが、個人的には情緒溢れる雰囲気と人の心理描写がとても素敵に思いました。現代訳もついていて非常に読みやすい一冊です。
Posted by ブクログ
古典の勉強の一環として購入した。どの話も中国の物語などモチーフになっている話が存在していて、そのオマージュが感じられた。当時の大陸の多様な知識を持つ作者であるからこそ書くことのできた作品だろう。九つの話は主にホラーであり、現実味のないが、何処か近しい話に感じられて不思議な読書体験であった。原文と現代語訳が載せられており古文読解もできて有意義に感じられた。現代にも本作をさらに引用した表現や作品が存在するらしく、それらにも興味を持った。