ふみふみこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なぜ「このマンガがすごい 2012」に『さきくさの咲く頃』のさの字もないのか。昨年の最高のマンガだとおもう。
物語は3人によって形づくられていく。セクシュアリティ=他者をどのようにしたいかのズレが3人の友情を少しずつ引き離し、別のモノへと変えていく。三角関係の哀しさを和歌に重ね、取り戻せないものを未来に託して生きていく。遠のいていく関係性の参照点は性の意識が芽ばえる以前の幼少期。性があいまいだった、過ぎてしまった日々。その痛々しさを無駄のないコマと言葉でつむぐ。
この作者ほど欲望を物語にすることがうまい人を知らない。セクシュアリティをつくったやつはサディストだと思わせるほどに。
そういう痛みを生きねばならない日々が、でもあまり絶望的ではないのがいい。「痛みは避けられないが、苦しむことはオプショナル」。
どのように苦しむかは自由だ。 -
Posted by ブクログ
ちょっと興奮しちゃいましたね、色々な意味で。エロいというかなんというか。
まぁ、単純に絵がかわいいのですけど、それだけじゃおさまらない底の深さはふみふみこさんの描く漫画の特徴というか最大限の武器な気がします。
女装男子、最近では男の娘と言うようですが、彼ら(彼女ら?)三者三様に抱えてるものがある中で、出会ったことによってそれらをさらけだし、理由や気持ちを共有できたことでわだかまりや戸惑いが解けて、三人の間の空気が柔らかく変化していくことが、セリフを見ずとも絵を見ただけでそれがわかるという感覚がとてもよくて、まだまだ明確にどういった方向に話が進むのかはわからないけど、今後に期待ができる漫画だと思いました。
それと主人公たちの脆さであったり逞しさであったり、可愛さであったり、はたまた彼らの同士の距離感、彼らと友人、知人たちとの距離感であったりと、見所もとても多く感じ、今後彼らがどのように変態、もとい成長していくかに注目していきたいですね。