古荘純一のレビュー一覧
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[ 内容 ]
児童精神科医として診察をし、学校現場からの相談も受けている著者は、「居場所がない」「疲れた」と訴える子どもたちと接している。
そのような中、日本語の子ども版QOL尺度の開発に関わり、調査を行ったところ、多くの子どもたちが自分に自信がなく、自分自身や学校などの満足度に関する質問に対し、下から2番目の「ほとんどない」という答えを選択していることに衝撃を受ける。
5段階の下から2番目が「標準」となっている日本の子どもたちの心の現状。
ユニセフの調査でも、日本の子どもの主観的な幸福度は、他国と比べて突出して低いことが報告されている。
本書では、調査結果や診療・学校現場での豊富な事例をもと -
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杉山登志郎「発達障害の子どもたち」と同じく、精神科医により書かれた本をもう1冊読む。杉山先生の本が書かれたのが2007年、それから10年経って発達障害という言葉の認知が広がり、さまざまな誤解も生まれてきている。その中には杉山先生の時代から変わらないものもあるが、自身の生きづらさが発達障害によるものではないかと診断を求める人が増えているという話。障害の判定はチェックリストを使うということから、臨床医のスキルや経験が問われるが、最近は簡単に診断してしまう医師もいるという。ただ発達障害の研究はさらに進んで、脳のある部分の状況と障害との関連もだんだん判るようになってきているようで、今後はより明快な診断
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発達障害という言葉をよく聞くようになり、周りにも診断を受けたという人が居る。
テレビやネットでなんとなくわかった気になっていたけど本当のところよく分からないので読んでみた。
•具体的な症例がたくさん書かれていて、具体的に想像がし易かった。
•発達障害とひと言に言ってもとにかく「人による」ということ。
発達障害の人は〜だ。といったような括り方は出来ないし、「発達障害の人は一部に天才的な能力を発揮するから凄い」みたいなのも誤解だと思った。
症状や能力は、とにかく人による。
•周りから見たら謎な行動でも、本人的には筋が通っていて必要な行動だったりするのが興味深かった。
•治すことは出来ないが、本 -
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私が気になってやまないワード第一位『自己肯定感』。
自己肯定感が地に落ちたまま大人になってしまった母親だけれど、娘たちの自己肯定感は常に伸ばしていきたいと思って子育てしています。
本書は自己肯定感が、高すぎるのでも低すぎるのでもなく、安定している状態が最も良いと述べていて新鮮だった。高ければ高いほど良いと思っていたので。
なにより親がすべきことは子供の話をただ聴くこと。ただ聴く、というのは実はとても難しいことで、大袈裟に肯定したり、ましてや否定したりしてはいけない。
目の前の子供と向かい合って、その声に耳を傾けて、ありのままをまるごと受け入れること。 -
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【キーアイデア】
子どもは本来学びたいという本能を持っている
【目的】
早期教育という名の下に気づかずに虐待をしていないかをチェックするため
【引用】
・心理的虐待とは
・ことばによる脅かし、脅迫など
・子どもを無視したり、拒否的な態度を示すことなど
・子どもの心を傷つけることを繰り返し言う
・子どもの自尊心を傷つけるような言動など
・他のきょうだいとは著しく差別的な扱いをする
・子どもの面前や配偶者やその他の家族などに対し暴力をふるう
・精神疾患はストレスが強いほど早期に発症する
・日本の子どもの自尊感情が低いことの要因は、緊張感を強いられる環境から被虐待的経験を受けやすいことに加え、本 -
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借りたもの。
教育の問題を、常に子どもの視点から見た時にどう映るかを中心に書かれた本。
これはおそらく、昨今の「毒親」問題の根底にあるわだかまりを産んだ原因でもあるのかも知れない。
競争社会・学歴社会と不安を煽る世の中でそれに加担する教育事業と、不安に煽られ、良かれと思って“英才教育””早期教育”に力を入れる親。
親の不安を感じ取り、競争に巻き込まれる狂騒から、常にプレッシャーを受けた子供。子供が「欲しいのはそんなものではない!」という叫びを明文化している。
大人になると意外と忘れがちな、‘子供は大人が考える以上にストレスが多く、ストレスに弱いと気付く’という点に、自身の過去の経験を思い返し、