古荘純一のレビュー一覧
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杉山登志郎「発達障害の子どもたち」と同じく、精神科医により書かれた本をもう1冊読む。杉山先生の本が書かれたのが2007年、それから10年経って発達障害という言葉の認知が広がり、さまざまな誤解も生まれてきている。その中には杉山先生の時代から変わらないものもあるが、自身の生きづらさが発達障害によるものではないかと診断を求める人が増えているという話。障害の判定はチェックリストを使うということから、臨床医のスキルや経験が問われるが、最近は簡単に診断してしまう医師もいるという。ただ発達障害の研究はさらに進んで、脳のある部分の状況と障害との関連もだんだん判るようになってきているようで、今後はより明快な診断がなされていくのかもしれない。基本的には障害を持ちながら社会に適応する方法を身につけ、いかに生活の質を向上維持するかということ。発達障害の本をいくつか読んで、病気に対する考え方そのものも少し変化したみたい。
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発達障害という言葉をよく聞くようになり、周りにも診断を受けたという人が居る。
テレビやネットでなんとなくわかった気になっていたけど本当のところよく分からないので読んでみた。
•具体的な症例がたくさん書かれていて、具体的に想像がし易かった。
•発達障害とひと言に言ってもとにかく「人による」ということ。
発達障害の人は〜だ。といったような括り方は出来ないし、「発達障害の人は一部に天才的な能力を発揮するから凄い」みたいなのも誤解だと思った。
症状や能力は、とにかく人による。
•周りから見たら謎な行動でも、本人的には筋が通っていて必要な行動だったりするのが興味深かった。
•治すことは出来ないが、本人と身近な人達の話をよく聞き、環境を変えることで本人も周りも困り事が少なくなる。
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私が気になってやまないワード第一位『自己肯定感』。
自己肯定感が地に落ちたまま大人になってしまった母親だけれど、娘たちの自己肯定感は常に伸ばしていきたいと思って子育てしています。
本書は自己肯定感が、高すぎるのでも低すぎるのでもなく、安定している状態が最も良いと述べていて新鮮だった。高ければ高いほど良いと思っていたので。
なにより親がすべきことは子供の話をただ聴くこと。ただ聴く、というのは実はとても難しいことで、大袈裟に肯定したり、ましてや否定したりしてはいけない。
目の前の子供と向かい合って、その声に耳を傾けて、ありのままをまるごと受け入れること。 -
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【キーアイデア】
子どもは本来学びたいという本能を持っている
【目的】
早期教育という名の下に気づかずに虐待をしていないかをチェックするため
【引用】
・心理的虐待とは
・ことばによる脅かし、脅迫など
・子どもを無視したり、拒否的な態度を示すことなど
・子どもの心を傷つけることを繰り返し言う
・子どもの自尊心を傷つけるような言動など
・他のきょうだいとは著しく差別的な扱いをする
・子どもの面前や配偶者やその他の家族などに対し暴力をふるう
・精神疾患はストレスが強いほど早期に発症する
・日本の子どもの自尊感情が低いことの要因は、緊張感を強いられる環境から被虐待的経験を受けやすいことに加え、本当の意味で達成感を味わって自分に自信を持つような経験の乏しさにあるのではないかと考えています。
・子どもの特性や発達段階を無視した親の教育の押し付けは、子どもにとって有害である。
・「教育ママ」「教育パパ」などの言葉に加えて、「毒親」「モラ母」などの言葉も使われるようになりました。これらの意味するものは、単に子どもへの期待が強すぎるというだけでなく、親自身が子どもの人生に、自分自身の満たされないものを投影して、子どもを支配し束縛するという関係です。小さな子どもにとって、親は唯一の頼れる存在、なくてはならない存在ですから、小さいうちから親の期待に応えようとし、条件付きの愛とその要求にこたえようとして共依存関係に陥ります。
そして気付いた時には、子ども自身が自分の人生を生きることができなくなってしまうのです。
・教育虐待に走りやすい家庭の特徴
①両親ともに高学歴で、社会的地位が高い
②親が経済的事情や、家族の承諾が得られなかったために進学をあきらめた経験がある
③母親がやりがいのある仕事をやめて、育児に専念せざるを得なくなった
④子供の成績が優れないことを母親に責任転嫁する父親やその親族からの重圧がある
⑤母親が異常に教育熱心である一方で、父親が無関心である
⑥父親(母親)の教育虐待行為に反論することのできない母親(父親)がいる
⑦親自身が自分のきょうだい間の成績の差にコンプレックスを持っている
・子どもはいつでも愛情を得ようと努力していることを知る
・子どもは存在するだけで肯定的に評価されるべき存在です
・乳幼児期の子どもは、親や家族からの愛情を得ようと努力するものであり、それに無条件に応えてやることが、安定した情動発達や脳の各領域の発達を可能にしているということ、そして心の問題については乳幼児期・学童期、学校教育においては特に小学校までの経験が重要である
・肯定的(能動的)な出来事を増やす
・褒められる
・ニーズに応じた教え方
・絶対評価
・話を聞いてもらう
・適切な役割を持つ
・居場所が確保される
・正しいことを教えてもらう
・選択肢の中から選ぶ
【感じたこと】
子どものために良かれと思って施すことでも子ども自身が望んでいなければ虐待に繋がるということを忘れずにいたい。
【学んだこと】
無条件の存在の肯定があってこその教育 -
Posted by ブクログ
足りないのは、親の方だな。こりゃ。。
◇居場所がない眠りが足りない
◇元気な中高年、不安を抱える親世代、自信を忘れた子ども
◇QOLの原本はドイツ語。それを英語訳された。
そこから日本語訳を作成した。
英→日の翻訳
◇こどもへのテスト
5段階評価の1と2「ほとんどない」「まったくない」
のいかに多いことか
◇自尊感情は、小4から下がり始めている
高1でピーク。高2でやや持ち直す
◇こどもへのアンケート
「孤独を感じる」にYes が、 29.8 %
オランダは、Yes が 2.9 %
◇親自身がぴりぴりしていた余裕がない
◇子ども達が求めているのは、スキンシップ
◇自殺は、10代の子どもの死因の第二位
(一位は、不慮の事故)
◇子ども達は、大人が思っている以上に
大人の考えを読み取っている
◇父親は、普段あまりこまかいことを言わなくても
子どもが逆境にあるときに身を挺して守るのが
その役目であるともいえる
◇こどものしつけ
1度できたらかといって、すぐにハードルを
あげないこと
◇日本は、世界でもっとも寿命の長い国 -
Posted by ブクログ
借りたもの。
教育の問題を、常に子どもの視点から見た時にどう映るかを中心に書かれた本。
これはおそらく、昨今の「毒親」問題の根底にあるわだかまりを産んだ原因でもあるのかも知れない。
競争社会・学歴社会と不安を煽る世の中でそれに加担する教育事業と、不安に煽られ、良かれと思って“英才教育””早期教育”に力を入れる親。
親の不安を感じ取り、競争に巻き込まれる狂騒から、常にプレッシャーを受けた子供。子供が「欲しいのはそんなものではない!」という叫びを明文化している。
大人になると意外と忘れがちな、‘子供は大人が考える以上にストレスが多く、ストレスに弱いと気付く’という点に、自身の過去の経験を思い返し、納得するものがあった。
同時に、今の教育現場の問題を指摘。
個々の子供に合った教育を施せない現代の教育システム(一律化していること、成績が点数によるものであること、1人の教師が1クラス40人以上の大勢を見なければならないこと)にもはや無理があり、これが教育虐待・教育ネグレクトに繋がる一因になっていると名言している。
他、アスペルガー症候群の共同著者による、彼らが何を考えているか、は、医者や識者と異なる、当事者の言葉で思考が明記されているので、凄く興味深い。 -
Posted by ブクログ
タイトルと本旨が違いますね。
この本は、子どもの自尊感情が低いことによって起こる問題と、子どもとどう接したらいいか、ということが中心です。
要約すると〜、
現代日本の子どもは満足のいく生活が送れていないというデータがある。
理由の1つに、自尊感情の低さがある。
身近な大人の(主に親)過剰な期待で子どもに大きなプレッシャーを与えたり、虐待されたり、いじめられたり、過度に縛られ叱責されることが子どもの自信喪失に繋がり、自尊感情を貶める。
自尊感情の低さは、子どもの非行や不登校、いじめ、自殺などの諸問題を引き起こす。
叱るのではなく、褒めることが大切。子どもの自尊感情を育む教育を。
という感じだろうか?
もっと細かく大切なことを述べているけど…。
確かに一理あると思います。
自尊感情。
全く、褒めて伸ばすなんて甘ったれてる、怒られてしょげる子どもは弱い、などという意見をお持ちの方もいるのでしょうけれど、時代はそういう風に流れているんですよ。
そういう人に限って、「自分が子どもの頃は…」なんて意味のない対比をするんです。
時代は誰のせいでもなく移り変わってゆくのだから、その中に偶然生まれ落ち、その環境社会に生きていくしかない子どもたちを責めることはお門違いというもの。
子どもを責めるよりも、この混沌とした社会の中でいかに教育を行うべきかを考え、実践していく方がよっぽど有益だと思う。
文科省とかのお役人さんがゆとり脱却だのなんだのって言って色々引っ掻き回しているけれど、教育最前線の状況を把握し、そこで動く教師や児童生徒の声をしっかり聞き入れながら、取り決めなどは行ってほしい。