渡辺邦夫のレビュー一覧

  • メノン~徳(アレテー)について~

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    意外と面白かった哲学の本。哲学は自分にとって難しいが、これは比較的読みやすい方だと思う。自分は、ソクラテスの考えにはメノンのように「その通りです」とか簡単に頷けなくて、それは違くない?と思ってしまう部分もあった。だが、哲学の考え方を教養として学べて良かった。
    自分の友人がソクラテスを「屁理屈おじさん」と呼んでいたのが面白かった。

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    2024年01月31日
  • テアイテトス

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    ネタバレ

    素直な青年テアイテトスを相手に「知識とは何か」を問答する対話篇。この問いにテアイテトスとソクラテスは「知識とは知覚である」「知識とは真の考えである」「知識とは真の考えに説明規定が加わったものである」と3つの仮定を立てて検討するが、結局どれも否定されて終わるという久々にソクラテスらしい結末である。独自の親切丁寧な見出しに100ページ超の解説がついているが、それでも難解だった。テアイテトスくんが素直で前向きに議論についていく分、展開はスムーズなんだけど。特に最後の方の字母がどうとか、全体と全部の違いとかの辺りが解説を読んでも理解が怪しい。「ソフィスト」とテーマ的に繋がっているようなので、そちらも読

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    2024年01月19日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    ネタバレ

    今作のソクラテスは、美少年を前にしていつになく優しい。「徳は教えられるものなのか」というメノンの質問から始まって、「徳とは何なのか」という大本の定義の問いと行き来しながら、対話を続けていく。最初はメノンのいい加減な定義をいちいち正していたが、メノンの逆切れから「想起説」のお披露目へとつながっていくなど新しい展開もある。あと、解説が懇切丁寧で安心した。
    徳とは何か、徳は教えられるか、という話は「プロタゴラス」でもあったが、やはりメノンの若さなのか、プロタゴラスの方が切り返しはうまかったし、論点によっては議論をより進められているように思う。ただ常にソクラテス主導で進む分、「メノン」のほうが話はすっ

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    2023年11月18日
  • ニコマコス倫理学(下)

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    小川の推薦本である。訳は平易で読みやすいがわかりづ以来ところがある。解説が非常に丁寧なので、解説を熟読してから本文を読むとよいと思われる。

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    2022年12月10日
  • ニコマコス倫理学(上)

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    「善」とは、単なる信条ではなく実際の行為であり、善いことを行為する事こそが善いことである。そしてその行為は、「性向」として、本人がそれを望むがゆえに積極的な態度で行われる必要がある。善きことを「適当な程度」に望む性向が「徳」。例えば、過剰な勇気は蛮勇であり、過少な勇気は臆病であるように。言ってみれば、徳は中庸と呼べる行き方、態度に関わる性向と言えるか。テキトーにやる、のでなく、適当を見極める、なので、非常に能動的かつ精神を働かせる形ではあるが。
    個人的に興味深いのは、キリスト教が支配的になる以前は、こうしたバランスを取る事を良しとする生き方が称賛されていたのだ、ということ。アウレリウスの自省録

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    2022年10月03日
  • テアイテトス

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    トピックとしては興味深く読んだけど、後半からついていけなくなった。二回目チャレンジして、前半はよりすんなり入ってくるように思ったけど、やはり似たようなところから苦戦。
    解説すらついていけなかった…涙

    ほかのプラトンの作品を読んでから、また戻って来たい…!

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    2022年01月23日
  • ニコマコス倫理学(上)

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    これは講義録の底本になっている。簡潔な叙述が延々と続く。もはや理解できない。ので、またいつか読み直す。

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    2024年07月22日
  • テアイテトス

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    今までになく難解と言うかあちこち分散してしまって、とりあえず注釈を置いといて読み進めることでどうにか見失わずについていけたか。
    口調が他のものと違ったのでそれもちょっと原因かも。

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    2021年08月15日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    「教養として学んでおきたい哲学」という書籍でおすすめされていたので読みました。哲学に関する書籍はこれが2冊目です。会話形式なので読みやすく、取っかかりやすかったです。後半には訳者の解釈が述べられており、訳文を読んでいて疑問に感じた点が補足されています。なるほどなぁと感心する点もあるのですが、プラトンはそこまで考えていたんだろうかと初学者の僕は思うときがあります…笑

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    2020年12月20日
  • ニコマコス倫理学(上)

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    アリストテレスの哲学
    真実は、善と悪を見分けることができる賢慮を持って実践することで近づくことができる。

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    2018年09月28日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    うーん。ゆっくりと考えながら読んだら面白いのだろうが、、、

    ソクラテスの切り返しは面白い。
    あなたそれわかってんの?
    わかってないよね?この点どう考えてんの?
    っていう、議論する前に、その議題についてちゃんと理解しないとなーと思った。

    議論の出発点からズレること良くあるし。

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    2017年06月09日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    “ソクラテス このような線のことを、学識のある専門の人は「対角線」と呼んでいる。したがって、きみ、この線の名がその対角線であるとすれば、メノンの召使いのきみがいう答は、

    「二倍の面積の正方形は、対角線を一辺としてつくることができる」

    というものになるのさ。
    少年 はい、まったくそのとおりです、ソクラテス。”[P.89]

    数学関係の講義でソクラテスとメノンの召使いのやり取り部分が紹介されたので。

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    2012年06月13日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    徳は教えられるのか?と言うふわっとした出だしから、そもそも徳ってなんだよ、定義は?という話になっていく、めんどくさい対話です。しかし、実社会において、自分で考えない人がいる以上、この古典は読まれる価値があると思います。

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    2012年06月03日