ビアスのレビュー一覧
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岩波文庫などで、著者の『悪魔の辞典』以外の短篇もいくつか読んだはずなんだけど。ビアスってこんなに面白かったか…と思いました。編纂がよかったのかな、それとも翻訳や解説が。それにちょうど現在の私自身の「調子」のようなものともよく合っていたような。幸運な出会いでした。Posted by ブクログ
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一番のおすすめは『友情』
天気の良い日は二人ぐらい十分乗れるが、悪い日にはたったの一人しか乗れない船。
他のおすすめとしては『大砲』『批評家』『殺人』『お金』『阿片』『尊敬』などが素晴らしい。Posted by ブクログ -
人間って昔も今も考えてる事あんまかわんないだなあと読んで思った。
ウイットに富んだ会話を欲するけども、どうもするっと出てこない。そんなシャイで弱気な貴方のポケットに是非一冊。Posted by ブクログ -
本著のあらましを紹介された上で読み進めてもやはり彼自身の筆の力を感じられずにはいられない一方で、あらすじで語られるように、幼少期の反発からついには消息不明で終りを迎えたその生涯のあり方が示唆的でもある。Posted by ブクログ
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注目すべき点はp.294「人間の心は一定量の愛情しか持たない。従って、対象の数が多くなれば多くなるほど、一つ一つの対象が受ける愛情は、それだけ分量が少なくなる」である。これを念頭に入れてから読んだ方が、効力は一層大きくなる。Posted by ブクログ
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まさに「冷笑家」のための辞典。
内容は皮肉が大半だが、自虐的なものもありそれほど嫌味っぽくは感じなかった。
見出し語が日本語訳後の五十音順で並べられており、非常に読みやすい。
内容に関しては、若干女性への軽蔑などの偏った見方が含まれるため、苦手な人は注意。
物事の見方が広がるのでオススメ。Posted by ブクログ -
強烈な風刺本。
女性にはまさしく敵ともいえるような本ですね(笑)
だって扱いがあまりにもぞんざいなんですから。
こうやって書いている私もまあ、女ではありますが。
辞書よりも最後に出てくる
彼の生涯のほうが魅力的に
感じるかもしれませんね。
そう、彼の最後はまさしく謎…
人を選びます。この本。Posted by ブクログ -
辛辣な風刺批判で有名だったビアスらしいですね。悪魔の…というのは人の心や影。辞典を手に取ってみたら「幸福」を引いてみてください、納得しますから。
辞典の中には当たり前ですが現代人に馴染みない単語も多々あります。気分転換程度にめくるにはうってつけの本ではないでしょうか。Posted by ブクログ