ビアスのレビュー一覧

  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

    中学生の時に読んだ本。
    友達、の欄にかかれてある「都合のよい大きな船」という表現(だったと思うけど)に、当時の私は衝撃をうけたのを覚えています。
    友達に裏切られた裏切った、が自分の世界の大きな出来事だった学生時代。悠々と泳ぐ大きな船のはかなさや切なさを知っていたからこそ、その皮肉めいた表現に思わず苦笑いしたのでした。

    0
    2010年03月20日
  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

     A・ビアスは世の中を再定義したといっても過言ではない。ただし、毒気が多すぎる気はするが。
     「退屈な人間――聞いてもらいたいときに話をする人間」はその典型であろう。人間はみな自分の世界観を持たなくてはならない。本書は、読む人が自分なりの再定義をする作業を手助けしてくれるだろう。
     ちなみにA・ビアスがペンネームで使ったのが、「Fiend:冷笑家」です。

    0
    2009年10月04日
  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

    風刺と機知に富む社会批評で、アメリカ草創期のジャーナリズムで辛辣な筆を揮ったビアス(一八四二‐一九一三)の箴言警句集。芥川龍之介の『侏儒の言葉』にも大きな影響を与えた。名訳の誉れ高い旧訳にさらに手を入れ多くの新項目を加えた決定版。

    0
    2009年10月04日
  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

    たった数行で物事の本質を的確に表してしまう。
    しかも冷ややかなユーモアを持って。

    100年ほど経った今でも十分通用する言葉の数々。

    憧れの詩人です。こんな仕事をしてみたい。

    0
    2009年10月04日
  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

    皮肉とユーモア溢れる約300ページ。かなり好きな一冊。始めから終わりまで通して読むもよし、暇な時適当に開いたページをフムフムと読むもよし。新しい智恵がここに。

    0
    2009年10月04日
  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

    「あらゆる災難の中で、最初で最もすごいもの−」コレは、「誕生」の項に書かれた説明。全編、風刺に満ちた文章で満たされています。キリスト教や書かれた当時のアメリカの世情がわかればもっと楽しめるのだが。

    0
    2009年10月04日
  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時代が違うのでピンとこないもの、皮肉といえば皮肉だけど当たり前すぎてさほど面白くないものが結構多く、意味がわかってからするめのように面白く感じるものも少し、声を出してふふっとなるのは3割くらいかな。
    本書によると私は低能である笑
    おんな、口軽なこと、敵意、などの項目では女性への偏見たっぷりで女の私からしたら苛つく内容だった。対して、男性について語る時は自虐ネタなので差を感じる。まぁ著者が自由に語る本なのだから仕方ないが。
    単体の本として読むというより、創作のネタ帳として使えそうだ。


    悪党
    市場へ出す箱づめのいちごと同じで、人目を引くように並べ立てたもろもろの素質を、つまり、上等な奴が一番上

    0
    2025年07月19日
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

    Posted by ブクログ

    「悪魔の辞典」で有名なビアスの短編集。
    小説は初めてと思いながら読み始めたが、冒頭の表題作「アウルクリーク橋の出来事」は出色の出来だけあって、何かの短篇集で読んだことがあった。いわゆる「走馬灯オチ」だが、(再読なのに)最後の一文を読むまでそれと気付かせない(思い出させない)自然な筆致だった。

    もうひとつの表題作「豹の眼」と、「良心の問題」も印象深い作品だ。

    後者は、見張り中に居眠りした兵を、捕虜が脱走せずに見張り交代時に起こしてあげた逸話の後日談。軍律と良心の両方に忠実であろうとするとこの結末がしかないのかもしれないが、何とも後味が悪い。かといって処刑だけで終わるともっと後味が悪い。う〜ん

    0
    2024年10月22日
  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

    数多くの追従を生んだウィットに富んだ歴史的パロディ本。
    しかし現代人の感覚からすると、ビジネス版悪魔の辞典など現代版が感覚的に腑に落ちると思われる。
    古典の名作として☆3つ。

    0
    2022年03月10日
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

    Posted by ブクログ

    武骨というのか、男は黙ってラガービールというのか。。

    まだ近代化しないアメリカの広大な見果てぬ土地。
    3D的に人間の距離感がきちんとしていて、人情を味わう余裕がある。

    開拓途中だから、変な見栄張ったり恥ずかしがったり、自分だけズルしようとしたり、信頼関係が壊れるようなことをしたら、全てを失うことになるかもしらん。常に誠実に地に足つけ、
    生きてることに感謝、こういう不器用軍団の冗談通じない感が出てるな、と思った。

    自分は「豹の眼」にグッときた。こういうハッピーエンドが全くない作品はいい。

    0
    2018年09月03日
  • ビアス怪談集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・右足の中指
    結末と題名がリンクする。幽霊が復讐する。

    ・宿なしの幼子
    疫病により家族をなくした子供が遠くの施設に引き取られる。しかし、何かに導かれるようにして放浪を続け、母親の墓の上で息絶えていた。

    ・月あかりの道
    一連の出来事を三人の視点から順に語った小説。息子、父親、母親の順だが、最後の母親は死んだあとの幽霊として語り手となる。幽霊とはいえすべてを承知しているわけではなく、自分の見たものしか知り得ない。幽霊である母親の語りによって、息子と父親の謎は解けるが、結末まで言ってもひとつの謎が残る。父親の前に家に入ったのは何者だったのか?

    ・壁のかなた
    O・ヘンリの最後の一葉の分岐を間違え

    0
    2015年07月05日
  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

    辞典の形をとった随筆で知識の宝庫
    この本自体が135ページの「造語」に
    値するのかもしれない
    毎回開いたどこから読み始めても問題なし
    暇つぶしの知識のお散歩に連れ立つのに
    適しているとも言えそうだ

    無駄な知識に興味のない私には退屈だけれど
    134ページの「象の鼻」などは
    ユーモアを楽しめる人ならば
    この本を読みこなしたことになれるだろう
    しかし呉れ呉れもこの世をはかなんで
    高い崖から身を乗り出さないように
    お願いします

    0
    2015年06月15日
  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

    これは痛快にして悪魔。
    相当の皮肉屋さんだ。ふふっと笑ってしまう。
    諧謔がある。風刺がある。
    現代ならミニブログ系SNSで持て囃されるのかも。

    皮肉とは真実を不愉快に言い表すことだ、っていうのを耳にしたことがある。まさにそういう言葉のオンパレード。表現の在り方の幅を見せつける。

    もちろん辞書として編まれているのでどこからでも読める仕組みになっている。

    0
    2014年11月05日
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

    Posted by ブクログ

    短編集ですが、すべての物語が生と死、生者と死者の狭間をテーマに描かれています。中でもやはり表題作の二編が心に残る。ところどころに挿入される「悪魔の辞典」にもニヤリとさせられます。

    0
    2012年04月16日
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

    Posted by ブクログ

    とにかく死と幽霊に取り憑かれたビアスの短編集。
    あの世とこの世が交差するちょっと奇妙な物語。
    短いし、味わいがあって悪くはないが、読むべき優先度からしたら☆3つ。

    0
    2012年01月27日
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

    Posted by ブクログ

    摩訶不思議な短編集でしょうか。
    何の先入観も無く、ビアスについての知識も無く選んだのだが、サラリと読める手軽な本でした。

    0
    2011年06月18日
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

    Posted by ブクログ

    だってジェイコブズラダーの原案だから!

    しかし時代といいましょうか、当時斬新でぞっとするような話たちも今は古典ですなー。それでも充分凄いことだけど。

    0
    2011年04月18日
  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

    とかくこの世は生き辛い、という辞典。

    ここまで厭世感みっしりだと、ふくれっつらの子供のような可愛らしさも感じます。

    0
    2009年10月04日
  • 新編 悪魔の辞典

    Posted by ブクログ

    噂にたがわぬブラックジョークの数々。この辞典というか辞書に載ってる意味の方が、正しい意味であるものも多いかと。…分厚さに、興味ある単語以外はとばしとばししながらでしたが(笑)活字アレルギーの方にはキツイけど、綺麗ごとが嫌いな方にはかなりオススメです、…私みたいな。

    0
    2009年10月04日