ビアスのレビュー一覧

  • 新編 悪魔の辞典
    風刺と機知に富む社会批評で、アメリカ草創期のジャーナリズムで辛辣な筆を揮ったビアス(一八四二‐一九一三)の箴言警句集。芥川龍之介の『侏儒の言葉』にも大きな影響を与えた。名訳の誉れ高い旧訳にさらに手を入れ多くの新項目を加えた決定版。
  • 新編 悪魔の辞典
    たった数行で物事の本質を的確に表してしまう。
    しかも冷ややかなユーモアを持って。

    100年ほど経った今でも十分通用する言葉の数々。

    憧れの詩人です。こんな仕事をしてみたい。
  • 新編 悪魔の辞典
    皮肉とユーモア溢れる約300ページ。かなり好きな一冊。始めから終わりまで通して読むもよし、暇な時適当に開いたページをフムフムと読むもよし。新しい智恵がここに。
  • 新編 悪魔の辞典
    「あらゆる災難の中で、最初で最もすごいもの−」コレは、「誕生」の項に書かれた説明。全編、風刺に満ちた文章で満たされています。キリスト教や書かれた当時のアメリカの世情がわかればもっと楽しめるのだが。
  • 新編 悪魔の辞典
    数多くの追従を生んだウィットに富んだ歴史的パロディ本。
    しかし現代人の感覚からすると、ビジネス版悪魔の辞典など現代版が感覚的に腑に落ちると思われる。
    古典の名作として☆3つ。
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼
    武骨というのか、男は黙ってラガービールというのか。。

    まだ近代化しないアメリカの広大な見果てぬ土地。
    3D的に人間の距離感がきちんとしていて、人情を味わう余裕がある。

    開拓途中だから、変な見栄張ったり恥ずかしがったり、自分だけズルしようとしたり、信頼関係が壊れるようなことをしたら、全てを失うこと...続きを読む
  • ビアス怪談集
    ・右足の中指
    結末と題名がリンクする。幽霊が復讐する。

    ・宿なしの幼子
    疫病により家族をなくした子供が遠くの施設に引き取られる。しかし、何かに導かれるようにして放浪を続け、母親の墓の上で息絶えていた。

    ・月あかりの道
    一連の出来事を三人の視点から順に語った小説。息子、父親、母親の順だが、最後の母...続きを読む
  • 新編 悪魔の辞典
    辞典の形をとった随筆で知識の宝庫
    この本自体が135ページの「造語」に
    値するのかもしれない
    毎回開いたどこから読み始めても問題なし
    暇つぶしの知識のお散歩に連れ立つのに
    適しているとも言えそうだ

    無駄な知識に興味のない私には退屈だけれど
    134ページの「象の鼻」などは
    ユーモアを楽しめる人ならば...続きを読む
  • 新編 悪魔の辞典
    これは痛快にして悪魔。
    相当の皮肉屋さんだ。ふふっと笑ってしまう。
    諧謔がある。風刺がある。
    現代ならミニブログ系SNSで持て囃されるのかも。

    皮肉とは真実を不愉快に言い表すことだ、っていうのを耳にしたことがある。まさにそういう言葉のオンパレード。表現の在り方の幅を見せつける。

    もちろん辞書とし...続きを読む
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼
    短編集ですが、すべての物語が生と死、生者と死者の狭間をテーマに描かれています。中でもやはり表題作の二編が心に残る。ところどころに挿入される「悪魔の辞典」にもニヤリとさせられます。
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼
    とにかく死と幽霊に取り憑かれたビアスの短編集。
    あの世とこの世が交差するちょっと奇妙な物語。
    短いし、味わいがあって悪くはないが、読むべき優先度からしたら☆3つ。
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼
    摩訶不思議な短編集でしょうか。
    何の先入観も無く、ビアスについての知識も無く選んだのだが、サラリと読める手軽な本でした。
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼
    だってジェイコブズラダーの原案だから!

    しかし時代といいましょうか、当時斬新でぞっとするような話たちも今は古典ですなー。それでも充分凄いことだけど。
  • 新編 悪魔の辞典
    とかくこの世は生き辛い、という辞典。

    ここまで厭世感みっしりだと、ふくれっつらの子供のような可愛らしさも感じます。
  • 新編 悪魔の辞典
    噂にたがわぬブラックジョークの数々。この辞典というか辞書に載ってる意味の方が、正しい意味であるものも多いかと。…分厚さに、興味ある単語以外はとばしとばししながらでしたが(笑)活字アレルギーの方にはキツイけど、綺麗ごとが嫌いな方にはかなりオススメです、…私みたいな。
  • 新編 悪魔の辞典
    今となってはそれほど奇抜でなくなった内容にもかかわらず、題名のあやうさとカテゴリのジャンクっぷりで今もちゃくちゃくと読者をふやしているらしい、イロモノ本の元祖。書かれた当時は発禁だったろうけどね。。。