ビアスのレビュー一覧

  • 新編 悪魔の辞典

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    中学か高校だかのとき、謎の岩波信仰を持ってたけどまともに読める本がなかった。そんな私にも読めたのがこれ。辞典形式で皮肉は超一級。今でも大好きな本。

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    2024年06月17日
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

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    岩波文庫などで、著者の『悪魔の辞典』以外の短篇もいくつか読んだはずなんだけど。ビアスってこんなに面白かったか…と思いました。編纂がよかったのかな、それとも翻訳や解説が。それにちょうど現在の私自身の「調子」のようなものともよく合っていたような。幸運な出会いでした。

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    2011年09月02日
  • 新編 悪魔の辞典

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     風刺と機知に富む社会批評で、
    アメリカ草創期のジャーナリズムで
    辛辣な筆を揮ったピアスの箴言警句集。
    その中で面白かったのが、
     「王子さま」
       ロマンスの中では田舎娘に、
      現実の生活では友人たちの細君に
      愛情を施す青年紳士。
     「電話」
       気に食わぬ奴を寄せつけないでおく
      便宜の一部を放棄せざるを得ぬ悪魔の発明品。
    である。
     読んだ瞬間、思わずふいてしまった。
    確かに、その通りであるな、と思った。
    「悪魔の発明品」という言葉が好きだ。

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    2010年01月27日
  • 新編 悪魔の辞典

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    原語で読めたらさらに面白かろうに!
    言葉遊びと、辞書のように他の類義語に対応させているのでより面白い。

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    2009年10月04日
  • 新編 悪魔の辞典

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    一番のおすすめは『友情』
    天気の良い日は二人ぐらい十分乗れるが、悪い日にはたったの一人しか乗れない船。

    他のおすすめとしては『大砲』『批評家』『殺人』『お金』『阿片』『尊敬』などが素晴らしい。

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    2009年10月04日
  • 新編 悪魔の辞典

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    ひねくれものとあまのじゃくは必携だと思う。ただし読み過ぎると穿った見方を獲得しすぎて多分社会生活に影響します。

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    2009年10月04日
  • 新編 悪魔の辞典

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    捻くれものは絶対読んでいる一冊 笑 「偏愛」→「幻滅への予備段階」で妙に納得してしまいました。なるほど捩れた世界の方が見通しが良いようです。

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    2009年10月04日
  • 新編 悪魔の辞典

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    「人ってここまで皮肉れるものなんだなぁ…」と思わず感動さえ覚える一冊です。
    古典文学の定番でもあり、未だに根強い人気を持ちます。
    とにかくページをめくった瞬間から出るわ出るわ、ブラックジョークの嵐。
    唖然のち苦笑、時々鬱。
    「一年」を思わず「365回の失望からなる一期間」と読んでしまわない程度の服用をお勧めしますw

    個人的にはいつか英語版も読んでみたいですね。
    …下手したらMに目覚めかねないですけど(笑)

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    2009年10月04日
  • 新編 悪魔の辞典

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    人間って昔も今も考えてる事あんまかわんないだなあと読んで思った。
    ウイットに富んだ会話を欲するけども、どうもするっと出てこない。そんなシャイで弱気な貴方のポケットに是非一冊。

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    2009年10月07日
  • 新編 悪魔の辞典

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    人道主義者。救世主は人間であり、当の自分は神であると信じている者。

    急進主義。今日の諸問題に注入した明日の日の保守主義。

    反逆者。新しい悪政を主唱しながら、これを敷くことに失敗した者。

    実証主義。「実在」についてのわれわれの知識を否定し、「仮象」についてのわれわれの無知を肯定する哲学。

    三段論法。大前提、小前提、非論理的な結論、の三つから成る論理方式。

    理性。偏見に対する偏った好み。

    偏愛。幻滅への準備段階のこと。

    運命。暴君が悪事を行う時に利用する典拠または愚者が失敗をしでかした時に持ち出す口実。

    労働。Aなる者がBなる者のために財産を獲得してやる方法の一つ。

    無宗教。世界

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    2024年05月24日
  • 新編 悪魔の辞典

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    さまざまな言葉(さらには物事)に対して、自分なりに定義をしていくのは大事なことのように思う。ただ、この人の場合は多分にひねくれているけれど。

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    2022年04月14日
  • 新編 悪魔の辞典

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    本著のあらましを紹介された上で読み進めてもやはり彼自身の筆の力を感じられずにはいられない一方で、あらすじで語られるように、幼少期の反発からついには消息不明で終りを迎えたその生涯のあり方が示唆的でもある。

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    2021年10月18日
  • 新編 悪魔の辞典

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    注目すべき点はp.294「人間の心は一定量の愛情しか持たない。従って、対象の数が多くなれば多くなるほど、一つ一つの対象が受ける愛情は、それだけ分量が少なくなる」である。これを念頭に入れてから読んだ方が、効力は一層大きくなる。

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    2016年02月29日
  • 新編 悪魔の辞典

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    まさに「冷笑家」のための辞典。
    内容は皮肉が大半だが、自虐的なものもありそれほど嫌味っぽくは感じなかった。
    見出し語が日本語訳後の五十音順で並べられており、非常に読みやすい。
    内容に関しては、若干女性への軽蔑などの偏った見方が含まれるため、苦手な人は注意。
    物事の見方が広がるのでオススメ。

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    2014年08月03日
  • 新編 悪魔の辞典

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    親の蔵書から。函入りのものだけど、見当たらないのでこちらで登録。ひねくれ加減が絶妙。ブラックユーモアたっぷりで思わずクスリとさせられる。ひねくれてるのに真意をついた説明が素晴らしい。ぱらぱらと少しずつ読むのがよい。2012/265

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    2013年11月17日
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

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    『悪魔の辞典』で有名なビアスの短編集。『悪魔の辞典』は家にあるので名前だけは知ってるけど作品は知らない作家のひとり。どの短編も死(あるいは幽霊)を扱っていて最後にドンと落とされる。多分一回読んだだけじゃ完全にこの世界観を理解するのは難しい。芥川龍之介は、「月明かりの道」を下敷きにして「藪の中」を書いたと言う。ビアスの最後が失踪して行方知れずというのもこの作家の不思議さが増す所以かも知れない。2012/150

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    2013年11月14日
  • 新編 悪魔の辞典

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    厨二よりも高二病拗らせてる時期に持ってるとドヤ顔出来る。
    でも年頃の娘の誕生日プレゼントにこれはどんなチョイスだよ親父。

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    2013年05月15日
  • 新編 悪魔の辞典

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    この辞典を開くと、最初は愛国者から始まる(そう、愛は存在しない)。内容はこうだ。「部分の利害のほうが全体のそれよりも大事だと考えているらしい人。政治家に手もなくだまされるお人よし。征服者のお先棒をかつぐ人。」ははは。南北戦争の兵隊上がりのジャーナリストにとって、ペンと銃の区別など必要なかったようだ。敵兵だろうが言葉だろうが、対象を狙い定めてただ容赦なく打ち抜くのみ。乾いた時代には乾いたユーモアが良く似合う。巻末にある長田弘氏による解説は、本文の徹底した辛辣さの中に潜む誠実さを見事なまでに炙り出している。

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    2012年11月05日
  • 新編 悪魔の辞典

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    強烈な風刺本。
    女性にはまさしく敵ともいえるような本ですね(笑)
    だって扱いがあまりにもぞんざいなんですから。
    こうやって書いている私もまあ、女ではありますが。

    辞書よりも最後に出てくる
    彼の生涯のほうが魅力的に
    感じるかもしれませんね。
    そう、彼の最後はまさしく謎…

    人を選びます。この本。

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    2011年07月17日
  • 新編 悪魔の辞典

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    辛辣な風刺批判で有名だったビアスらしいですね。悪魔の…というのは人の心や影。辞典を手に取ってみたら「幸福」を引いてみてください、納得しますから。

    辞典の中には当たり前ですが現代人に馴染みない単語も多々あります。気分転換程度にめくるにはうってつけの本ではないでしょうか。

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    2010年06月15日