浦雅春のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「鼻」も「外套」も子供の頃読んで、何が面白いのかよくわからなかったけれど、浦雅春さんのこの訳を読んで驚き、ようやく面白さがわかった。なんと落語調で訳してある。「なんでも、三月二十五日にペテルブルグで奇妙きてれつな事件が起こったそうであります」で始まる「鼻」は、八等官コワリョフの鼻が勝手に顔から飛び出し、歩いたり話したり、果ては着飾って馬車にまで乗ってしまうという奇想天外な話だが、これはまさに落語の「あたま山」のようなナンセンス噺そのもの。落語調がぴったりくるはずだ。「鼻」も「外套」も、そして戯曲の「査察官」も、ロシアの堅苦しく非効率な官僚制度を痛烈に批判している。これは「目黒のさんま」などで殿様をからかうくらいが関の山の、日本の落語にはない味かもしれない。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『査察官』がめちゃくちゃ面白かった!
フレスタコフがめっちゃ好き。
途中までは「申し訳ないけどお金を貸してくれませんか」だったのにボプチンスキー&ドプチンスキーのときには面倒になったのか「(突然、ぶっきらぼうに)お金、ありますか?」になるところが好き。
フレスタコフがひとり勝ちして去るラストも楽しい。
爽快感があるね。
周りの人々が好き好んで騙されているような感じが安心して笑える。
フレスタコフをもっと見たい!
『査察官』は「検察官」と訳している場合もあるそうだね。
『鼻』『外套』が落語調なのも面白かったな。
『鼻』は、鼻が制服を着てるってどんな状態なんやろ。
『外套』はコートひとつでこんなにも話が展開できるのかと驚いた! -
Posted by ブクログ
久しぶりの再読。チェーホフの四大戯曲の中では最も完成度が低く、あちこちデコボコしたような印象を覚える作品だが、四作品の中で唯一「青春もの」と呼べる内容であり、チェーホフらしからぬ若々しさに溢れている。後の作品、とりわけ『三人姉妹』の萌芽が随所に見える点も興味深い。この作品でうまく表現しきれなかったモチーフを熟成させて、『三人姉妹』で用いたのだろうか。
繰り返し読むことで、物語の構造やモチーフの反復など、作劇の技術がよく分かってくる。だが、そこには多くの謎も秘められている。たとえば全ての幕で冒頭にマーシャが出てくるのは面白い趣向だが、何故マーシャでなくてはならないのか?と考えても、答えはよく分からない。それらの謎の中には、作品を解釈するための重要な鍵もあるはずだが、全てが計算され尽くしているわけではなく、単に勢いで書いてしまったのではないかと思える部分も含まれている。やはり『かもめ』は、良くも悪くも、若々しく荒っぽい作品なのだ。昔はその荒っぽさが欠点にしか見えなかったのだが、最近は次第に魅力として感じられるようになってきた。
浦雅春の訳は、現代的な口語をうまく駆使し、こなれていて読みやすい。全体的なバランスでは、数ある翻訳の中でもベストだろう。ただし文学的な香気に若干欠ける嫌いもあり、その点に関しては堀江新二の訳の方がいい。 -
Posted by ブクログ
2月にバーゲンで、定価の1/3で外套を購入。
ロシアで着ても大丈夫な位暖かいですが、でーじ重い。
1.5kgもあります。
この外套に身に包んだ瞬間、何故か、ゴーゴリの『外套』を読みたくなりました。
この作品は、悲喜劇なんですが、プロレタリア兼人望の無い、しがない安サラリーマンには、身につまされて笑えませんでした。
昨日も、永年勤続で賞金を貰いましたが、お偉いさんから、会社に返せとかチクチク嫌がらせを受けたし。。。
これって、パワハラじゃないかと憤りながらも、しっかり返しませんでした。
そこで一句、やせ蛙、負けるなまるま(○ま=一色の碧い彗星の略称)、ここにあり。パクリ。
感動したっ!以上!!(毎度お馴染み、小泉元総理のパクリ)