鼻/外套/査察官

鼻/外套/査察官

748円 (税込)

3pt

自分の鼻が一人歩きをして物議をかもす「鼻」。貧しい官吏が思い切って新調した外套を奪われ幽霊となって徘徊する「外套」。戯曲「査察官」では、ある地方都市にお忍びの査察官がくるという噂が広まり、市長をはじめ小役人たちがあわてふためく――増殖する妄想と虚言の世界を新しい感覚で訳出し、従来の深刻、生真面目な作家像を完全払拭。代表作3篇を収録した、これぞゴーゴリの真骨頂。

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鼻/外套/査察官 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『鼻』、何度読んでも意味がわからない。不条理で不気味、得体の知れなさ故に人はやれ何かの皮肉だ風刺だと意味を付けをしようと奮闘するのだろうなと思うと面白い。

    0
    2024年07月04日

    Posted by ブクログ

    楽語調で訳されたゴーゴリの代表作3作品。
    意見・好みは分かれるだろうけれど、ゴーゴリの入り口としてはとても面白い選択肢になると思う。
    とはいえ、この本の中で最も興味深いのは巻末の解説かもしれない。
    ゴーゴリに対する容赦のなさがあまりにも痛快。
    どの物語も「滅茶苦茶」な展開が面白い一方、どこか平面的な

    0
    2023年05月16日

    Posted by ブクログ

    昔、岩波文庫で読んだのですが、あの時は「ダメだ、こりゃ」と思ったのです。だが、今回、新訳で読むと「まったく違う」。不思議だなぁと思った。生き生きしている。テンポがいい。査察官は、とくに笑えた。古典文学で、ここまで笑えたのは初めてだと思う。というのも落語風に翻訳していて、リズムがよく少し軽い感じで話し

    0
    2020年01月11日

    Posted by ブクログ

    新訳版ではべらんめえ口調となっているようです。
    これ岩波版と対比で読んでみたいなぁ。
    どう違う印象を受けるのでしょうね。

    3つの作品どれもが好きです。
    2つはまあありえないよ的な
    非日常物語。
    何せ最初の作品は鼻ディサピアードですので。
    しかも移動しよるから恐ろしい。

    でも、一番の傑作は
    滑稽さ

    0
    2013年08月19日

    Posted by ブクログ

    2月にバーゲンで、定価の1/3で外套を購入。
    ロシアで着ても大丈夫な位暖かいですが、でーじ重い。
    1.5kgもあります。

    この外套に身に包んだ瞬間、何故か、ゴーゴリの『外套』を読みたくなりました。

    この作品は、悲喜劇なんですが、プロレタリア兼人望の無い、しがない安サラリーマンには、身につまされて

    0
    2011年04月06日

    Posted by ブクログ

    ロシアが産んだ新感覚な笑いのエンターテイナー作家、ニコライ・ワシーリエヴィッチ・ゴーゴリの代表作3本を落語調で翻訳。

    やっぱり「鼻」は何度読んでも訳が分からない。でも、クセになるおもしろさ。巻末解説の「4次元的創造力」という言葉に納得。「鼻」のあまりのシュールさに慣れてしまうと、続く「外套」、「査

    0
    2011年01月07日

    Posted by ブクログ

    想像以上におもしろかった。古典だが全然古さを感じない。こんな奇抜な設定のコミカルな話だなんて・・。
    岩波文庫と迷い、「鼻」の出だしを読み比べたがどちらも読みやすいと思えた。この文庫を選んだのは3編収録だったから。

    ところが、訳者解説に「「落語調」で訳した」、あとがきに「むこうみずとも思える落語調ゴ

    0
    2025年07月07日

    Posted by ブクログ

    ▼ゴーゴリさんというのも、「いつか読んでみよう」と思っているうちに、「あれ?読んだのでは?」という気になってしまったいましたが、読んだことはありませんでした(笑)。

    ▼19世紀のかなり前半の人であり作であるはずなので、つまりはトルストイとかドストエフスキーの「ひとつ前の時代」。そう考えると、18世

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

     光文社古典新訳文庫のこちらには、浦雅春さんによって落語調で翻訳されたゴーゴリの三作品が収録されている。ゴーゴリはおろかロシア文学のロの字も知らない私だが、落語調、というのが気になって手に取った。
     『鼻』がいきなりすごく面白い。ある朝床屋が焼きたてのパンを食べようと半分に切ったら、そこになんとお得

    0
    2023年02月04日

    Posted by ブクログ

    一年位前に読んだ「死せる魂」は
    つかみどころなく不完全燃焼のままだった。
    その後、自分が興味を持った作家がファボっていたり、他者を説明する喩えに使用されていたり、何だかんだと名前は目にしていた。


    今回のタイトルも全部漢字だよ。孤高の、寄せ付けない、雪降ってる感じ、出てるう。


    これがアータ、と

    0
    2018年07月13日

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