依田卓巳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アップル社員はとても優秀な人ばかりなんだという印象。
特に印象的なのは、製品と消費者の為に秘密を貫くということだろうか。
下手に発表して発売日を予告するから、消費者は勝手に妄想を膨らましてしまうし。延期しようものならそれだけでマイナス評価になる。
もちろん開発側も簡単に延期はできないから、品質を落とすか、機能を削るかといった決断もされるだろう。
それよりも、製品についてやれるだけのことをやって、準備ができてから製品に喋らせるという形にすれば、製品も消費者も傷つかない。
アップルの製品についての情熱は他でも多く語られているところであるが、
「自分たちの為に製品を作ってる」というのは素晴らしい -
Posted by ブクログ
集中=意図的に注意を向けること
警戒 方向づけ 実行管理
認知負荷 マルチタスク 切り替えのコスト 動的集中
集中の罠 フレーミングエラー=価値の見誤り
さまよいの罠
単純作業の集中の罠
ソーシャルメディアの罠
アイデンティティの罠 いいね で認められたと感じる
回収できないコストの罠
フロー (没入状態)よりも リズム
没入/慣れ/ 退屈/不満 目標意識への集中なし
マルチタスクによる集中の中断
コンピュータの一画面あたり集中時間 40秒→画面切り替え 20年前は2分以上
仕事を中断すると、他の2件のタスクに入り、再開するのに25分かかっている
× 追加の認知リソース/メイ -
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Posted by ブクログ
ベールに包まれた社内の状況についてフォーチュン誌記者が鋭く説く。この本を読むとアップルは孤立した歪な企業であることが分かる。
徹底した情報管理、秘密主義、セキュリティ対策。
社員であっても必要以上の情報は提供しない。
組織図さえも存在しない。
「アップルのなかの人間はみな出たがっている、アップルの外の人間はみな入りたがっている」
ユーザの立場だから良かったと安心するのは早いです。
「アップルの目標は本当にすぐれた製品、本当にすばらしい製品を作ることだ。結果として製品がすぐれていれば、みんなが買ってくれ、利益が生じる」とありますが、一方で次のことを言っています。
「われわれは自分たちのために製品 -
Posted by ブクログ
今まであまり語られなかったアップル社内のプロジェクト体制や広報などについて、社内の発言を基にレポートしている。結論的には、SJが亡くなる前と同じ状態でアップルを維持することはできないだろう、というメッセージだが、もっとわかりやすいストーリーテリングもあり得たように思う。
本文中SJの言葉として紹介されている「大企業ではふつう、変化のいちばん近くにいる現場の社員と、大きな意思決定をおこなう経営層とのあいだに効率的なコミュニケーション経路がない。(中略)時とともに世界の見方が固定化する人間のこの性質があるかぎり、若い企業にも、若い人にも、イノベーションの機会がかならずあるし、そうあるべきだ。」 -
Posted by ブクログ
やはりジョブズという人が、アップルそのものなんだと改めて感じた。それゆえ、今後について、(製品コンセプトに関して)半信半疑な感じは拭えない。しかしながら、「ジョブズなら」「シンプルに」という視点が、他社より圧倒的に優れている。短期間で簡単に落城することも無いと思う。なぜなら、「他社にもジョブズはいない」のだから。(本文の中の印象的なフレーズ)
視点の鋭さ、着目点の素晴らしさ、それは結果が示している。
しかし、ネクスト社から迎え入れた時等、何故トップダウンされた指示を愚直に実践できるのだろうか?それだけ、社員が心酔しているのか?威圧的なだけで実践出来るものだろうか?文化なのか?
他社との差異の最 -
Posted by ブクログ
ジョブズアップルの強みを分析した本。
アップルの強みは組織の力を集中させるところにある。
製品の絞込み、メッセージの絞込みがそれにあたる。
しかし、それだけにとどまらず、アップルが上手いのは、
「秘密」の力を最大限に引き出すところにある。
ひとつのプロジェクトに参画している社員は他のプロジェクトの内容を一切しらず、話すことも禁じられる。
しっかり「秘密」を保持した上で、顧客経験を想定しつくした製品を、あらゆる演出を緻密に計算し、絞り込んだ「メッセージ」を解き放つという勝ちパターン。
非常に興味深く読んだが、TOPダウン以外でこれが可能なのか?
ティムクックのこれからの舵取りを見守りたい。 -
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