飯田亮介のレビュー一覧

  • 素数たちの孤独

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    双子素数を題材にしており、たびたびすれ違う様はあっても隣り合うことはない。まさに双子素数が無限に循環するがごとく、物語が切なく進められていくようであった。双子素数については多くの数論学者が無限に存在するだろうと予想しているが、数学上は未だ有限か無限かは解決されていない。この問題に対し、この小説は一つの答えを出しており、それが彼ら主人公2人が出した結論なのだと考えられる。ある意味、循環を断ち切った彼らは、「素数ではないもの」になれるのかもしれない。双子素数という題材を抜きにしたら陳腐になってしまうかもしれないが、今一度孤独について考えさせられたように思う。

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    2014年08月09日
  • 素数たちの孤独

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    双子素数は悲しかった。

    孤独で寂しい。
    でも、他人と交わるのを拒絶する。
    結局ひとりぼっち。
    みんな寂しい。
    空疎。
    どこかで繋がってたらいいな。
    頭の中では誰かを想ってる。

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    2014年03月11日
  • 素数たちの孤独

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    ネタバレ

    小説の内容はともかく、イタリア人の書く、イタリア人が主人公の小説ということで興味深かった。
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    スキー中の事故で足に癒せない傷を負ったアリーチェ。けたハズレの数学の才能を持ちながら、孤独の殻に閉じこもるマッティア。この少女と少年の出会いは必然だった。ふたりは理由もわからず惹かれあい、喧嘩をしながら、互いに寄り添いながら大人になった。だが、ささいな誤解がかけがえのない恋を引き裂く--イタリアで二百万分の記録的ベストセラー! 同国最高峰の文学賞ストレーガ賞に輝いた、痛切に心に響く恋愛小説。

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    2014年01月06日
  • 素数たちの孤独

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    イタリアでベストセラーとなったという帯に目がとまり、読んでみた。
    翻訳作品だからかどうかわからないが、どこか表面をさらさらと滑るような本で、エピソードは色々あったが、いまいち入り込めなかった。
    「結果の重み」というキーワードは印象に残った。

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    2013年08月25日
  • 素数たちの孤独

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    過去の出来事による心の重しから、
    あまりに自分自身になり過ぎて、
    他人、世界とのかかわりに不器用なアリーチェとマッティア。
    あまりに世界を状態として捉えすぎていて、
    そもそも、かかわりの必要さえ自律的には感じないかもしれない
    マッティア。

    マッティアが何かあるごとに内に内に向かっていくのに
    アリーチェの前では開かれて外に向きかける一方で
    アリーチェは何かのきっかけで外に向こうとしていくのに
    マッティアとの関係では閉ざす方向で「結果の重み」を生み出してしまう。

    分かち合う約数を「持てない」素数でありながら
    ひとつはさんで並び合う双子の素数という存在と表された
    お互いを、自分にとっても相手にと

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    2013年07月27日
  • 素数たちの孤独

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    心に癒えない傷を負った少年と少女が出会い、惹かれあい、すれ違い続ける。もどかしくも繊細な描写に、ひりひりと胸が痛くなる。果たして二人の道は交わることがあるのか。ラストは決して明るくないし、つらい現実が代わることはないけれど、ひとかけらの希望は残る。

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    2013年06月24日