飯田亮介のレビュー一覧

  • 素数たちの孤独

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    イタリアでベストセラーとなったという帯に目がとまり、読んでみた。
    翻訳作品だからかどうかわからないが、どこか表面をさらさらと滑るような本で、エピソードは色々あったが、いまいち入り込めなかった。
    「結果の重み」というキーワードは印象に残った。

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    2013年08月25日
  • 素数たちの孤独

    Posted by ブクログ

    過去の出来事による心の重しから、
    あまりに自分自身になり過ぎて、
    他人、世界とのかかわりに不器用なアリーチェとマッティア。
    あまりに世界を状態として捉えすぎていて、
    そもそも、かかわりの必要さえ自律的には感じないかもしれない
    マッティア。

    マッティアが何かあるごとに内に内に向かっていくのに
    アリーチェの前では開かれて外に向きかける一方で
    アリーチェは何かのきっかけで外に向こうとしていくのに
    マッティアとの関係では閉ざす方向で「結果の重み」を生み出してしまう。

    分かち合う約数を「持てない」素数でありながら
    ひとつはさんで並び合う双子の素数という存在と表された
    お互いを、自分にとっても相手にと

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    2013年07月27日
  • 素数たちの孤独

    Posted by ブクログ

    心に癒えない傷を負った少年と少女が出会い、惹かれあい、すれ違い続ける。もどかしくも繊細な描写に、ひりひりと胸が痛くなる。果たして二人の道は交わることがあるのか。ラストは決して明るくないし、つらい現実が代わることはないけれど、ひとかけらの希望は残る。

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    2013年06月24日