飯田亮介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今まさに起きている未曾有の出来事、コロナウィルスについて科学的視点からの説明があり、混沌としたものを少し理解できたように思えた。
またウィルスを取り巻く報道のあり方についても揶揄しており、モヤモヤしていたものが少しスッキリした。
動物がどんどん絶滅したり、自然破壊が進む中で、唯一発展し、大移動を常にしている人類がそもそもウィルスにとっては絶好の住処であるというのは、まさに目から鱗で印象的であった。
またコロナ禍をネガティヴばかりに見るのではなく、元に戻ってほしくないものリストを考えるなどこの機会を生かそうとしていたのは、参考にしたいと感じた。
withコロナとなり、はや2年。
人生で世界中 -
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Posted by ブクログ
この本が出たのは、2020年4月。
まだまだもやもや時期なのに、的確な指摘だと思う。
コロナ禍で日常が中断された。
時間が止まったように。
コロナを止めるにはワクチンが必要。
中国武漢市の市場では様々な野生動物が生きたまま、互いに密接した状態で扱われていた。異種混合は病原体が伝染しやすい。この病原体がなぜ発生したのか?つきとめることは、重要な疫学のミッション。
秘密実験の研究室からアンプルがひとつ盗まれた説。
万里の長城は月から見えるという噂があるが、確かに巨大だが幅がひどく狭い。月から見えるはずがない。
フェイクニュースは広まりやすい。無数の憶測がさらに増えて不正確な思考の群れも無限に広がる -
Posted by ブクログ
ネタバレ心に消えない傷を負った少年と少女が惹かれあう、少年は天才的な数学の才能がある、というあらすじに加えてタイトルが素数たちの孤独。うまいなと思う。高尚な解釈をする事も出来るけど、個人的には『村上春樹+森博嗣÷2』という公式で良いかなと思った。
「孤独」とか「世界とうまくなじめない僕(私)」という世界観に加えて、数学の才能を持った少年が双子素数に二人をなぞらえ、「276088996665はアリーチェの数字」と二人の関係を数学に重ねる場面にキュンキュンした人は、絶対若かりし頃に「数字の中で、7だけが孤独ですもの」にキュンキュンした人だろうなと思う。大人になるとムズムズします。はい。この場面以外数学関係 -
Posted by ブクログ
マフィア映画の名作『ゴッド・ファーザー』のドン・コルレオーネは、
実在したマフィアのボス何人かのエピソードを寄せ集めて作られた
人物だ。
だからか。マフィアを扱ったノンフィクションにはまるで映画の
筋書きのような作品が多い。だって、マフィア撲滅運動に尽力した
検察官が、高速道路を走行中の車ごと爆殺されちゃう事件が現実に
起きるのだもの。
本書は伝統的なマフィア組織コーザ・ノストラに家族を虐殺され、
復讐の為にコーザ・ノストラと対峙した信仰犯罪者集団を率いた
男が綴った半生の記である。
シチリア島で生まれた著者は子供の頃から悪さを繰り返し、17歳に
してドイツへの逃亡 -
Posted by ブクログ
双子素数を題材にしており、たびたびすれ違う様はあっても隣り合うことはない。まさに双子素数が無限に循環するがごとく、物語が切なく進められていくようであった。双子素数については多くの数論学者が無限に存在するだろうと予想しているが、数学上は未だ有限か無限かは解決されていない。この問題に対し、この小説は一つの答えを出しており、それが彼ら主人公2人が出した結論なのだと考えられる。ある意味、循環を断ち切った彼らは、「素数ではないもの」になれるのかもしれない。双子素数という題材を抜きにしたら陳腐になってしまうかもしれないが、今一度孤独について考えさせられたように思う。