神海英雄のレビュー一覧
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ムネアツ。
若いときにリアルタイムで見てたが、その時はイマイチだったのに、久しぶりに見たら面白すぎた。
吹奏楽のことはよくわからないけど、心の表現の仕方が秀逸で、音楽の力について考えさせられる作品です。
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購入済み
熱い音楽漫画!面白かった!
心が視える主人公が吹奏楽部の指揮者になる、という設定が独特だけど中身はとても王道で熱い!それぞれのキャラが抱える悩みがリアルで解決に導く姿にグッとくる。音楽が分からなくても読み進められるし、キャラのプロフィールも細かくて良い。7巻と8巻は込み上げるものがあった。ラストの風呂敷の畳み方も綺麗で、やや早いテンポではあったけど無事完結してて面白かった。作風で作家の色が出るタイプだと思うので、次回作も楽しみです。
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購入済み
音楽をつくる少年少女たち
素晴らしい音楽ってどうして心を揺さぶられるんでしょうか。
それはきっと、音を作る人達の心が込められているからだと思います。
この漫画は人の心が見えてしまう体質の主人公・神峰が、人の心を掴むほどの凄腕のサックス演奏者・刻坂と出会い、吹奏楽の指揮者を目指すようになって、自分自身を含めた人の心と向き合う青春スポ根ストーリーです。
作中では実在の楽曲名が使われており、物語を色付けています。
同じ曲でも指揮者や演奏者が違えば音色どころか曲が別物にさえ感じてしまう。
それほどまでに音楽とは奥深いと思います。
この漫画に興味を持ったことをきっかけに、その登場曲を聴きながらこの漫画を読んでみる -
購入済み
見つけ出せてよかった!!
9年前とかにちらっと見たジャンプで出会ったこの作品くっそかっこいいサッカーしてて本当にその時は心踊りました!
けどジャンプを毎週買ってなくてそれ以来読んでませんでした。けどふとめっちゃおもろいサッカー漫画あったよなーって思い出してGoogleさんに聞いたらありました!
あの時呼んだ1話目ぐらいしか面白くないんかなーって思ってたら全部面白い本当に打ち切られたのがもったいないです!
最高の漫画でした!!!ありがとうございました!!! -
ネタバレ 購入済み
濃厚少年漫画
神海英雄先生の超濃厚吹奏楽バトル少年漫画です。
非常にテンションが高いため人を選びますが、刺さる人にはとことん刺さると思います。
これがきっかけで今まで聞いたことがなかった吹奏楽を聞き始めました。影響力のある作品です。 -
Posted by ブクログ
30年以上漫画を読み続けてきた私に、どこでも見たことのないような読書体験をさせてくれた作品であった。
最終巻は、これまで積み重ねてきたことの集大成。このあたりからはじめて本作を読み始めた人には全く意味不明だったことだろうと思う。「相手の心が見える主人公」が「演奏中、各人の心の動きの相関を物語的にとらえる」ロジックから、この最終展開では「各演奏者同士の対抗を、主人公の眼を介さずスタンド的アバターのバトルで表現」と理論を一段飛躍させている。ここらへんの「全部盛り」感は前作『LIGHT WING』の最終回を彷彿とさせる。本作の表現を借りるなら、あちらは力及ばず「型無し」という感じ(それはそれでネタ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「過去」に囚われて「今」沈んで、焦って、絶望していた人たちが、
「未来」を、先を、今後を考えて「今」藻掻いて、戦って、笑うまでの物語。
笑って、先を見たからこそこのSOUL CATCHER(S)という物語は「いよいよこれから」の作品なのだ。
ずーっと引っ張ってきた、「虹の音」。
それは観客も引き込まれて生まれる「桜の音」でも、シンプルで明快で力強く間違いの無い「7色の音」でもなく、
観客にとって最も好ましい音楽だった。
だれが見ても「正解」なのではなくて、「好きになる」音楽。
そんな虹の音を、神峰ッちゃんはあらゆる感情を通ってきたから、あらゆる心を見てきたから、「だからこそ」出せる、と言うの -
Posted by ブクログ
日本刀とチェーンソーを構えながら音楽を語る漫画がどこにあるか。そう、ここにある。
流浪の連載作品もついに最終局面に。絶対打ち切られる(失礼)か、雑誌と討ち死に(重ねて失礼)の二択しかないと思っていたから相当に感慨深い。本当、ここまで見れて良かった…いや、最後の最後までちゃんと読みたいぞ。
ジャンプ+に移籍してから「巻き展開」っぽく見えてたのは、おそらく作者の「出し惜しみしない」「今最も盛り上がるシーンを読者に届ける」という芸風ゆえかと。これは良し悪しあると思いますが、時間軸いじって"因縁"と"決着"を1,2話の間に収める…というのは読みやすくはあるか -
Posted by ブクログ
2016年最初のマンガはSOUL CATCHER(S)。
黒条の言葉によって音楽への意志を失った伊調を、救うため、と言うか、結局は自分自身のために、でもそれは音楽のために、な神峰ッちゃんが頑張る前半。
さんざん人の心をあやつり踏みにじってきた黒条が、自分は操られたくないと、でも結局は自分が一番向き合ってこなかった「恐怖」に飲み込まれてしまう、それもてのひらで転がしてたと思っていた神峰ッちゃんの、まさに掌、って言うのは、なかなか。
後半の怒濤の新キャラで、各パートリーダー達が因縁を持って、バラバラになりかけるのをこれまで燃えさかるハートばかりが注目されていたかりんちゃんが、まさに音楽の神にな -
Posted by ブクログ
1~9巻まで一気読みしたので、こちらに感想をまとめます。
大変面白かったです。ここ最近で最も面白かった漫画の1つと言っても良いくらい、面白かった。
ソウルキャッチャーズの面白いところは、戦いのフィールドが『心』という、誰にとっても大切で身近なものである点だと思います。スポーツ漫画等の『努力の末に勝利を掴む』とか、ファンタジー系の『大切な人を脅威から守る』とか、もちろんそれも面白いけれどやはり日常ではなかなか体験しようのないテーマではなく、『悔しい思いをするのが怖くて本気で努力できない』とか、『自分が本当に必要とされているのかわからなくて不安』とかいうような、今を生きる私たちにも理解しやすく、し -
Posted by ブクログ
神海先生の「出し惜しみしない」芸風でありますが、これは流石に性急すぎるんじゃねーか、というくらい怒涛の勢いで進むクライマックス。もったいない、と思う反面、これ以外にどういうやりかたがあったのか、と問われてもわからない。斬新過ぎて。
「順番にパフォーマンスを行い、最後に結果が出る」類の競技で、ライブ感を出すために「前演者のゴーストと戦う」という演出をやった本作ですが、今回は「客の心の奪い合い」という陣取り合戦というアイデアをベースに、「前演者との比較」を超能力バトルやスピード競争に見立て、さらにはパート毎の戦いを、同時進行で描いていくという凄まじいことをやってる。
ただこんな無茶苦茶な絵面をや