【感想・ネタバレ】SOUL CATCHER(S) 11のレビュー

心が見える能力を持った指揮者が主役の吹奏楽マンガ!

他人の心を見ることが出来るという特殊な能力を持っている主人公の神峰翔太(かみねしょうた)は、吹奏楽部の演奏会で、奏者である刻阪響(ときさかひびき)のサックスの音色が人の心を掴んで動かしているのを目撃する。
過去の経験から他人の心を変える事は出来ないと考えていた神峰だったが、刻阪と知り合い、音楽によって共に人の心を救った経験を経て、指揮者を目指すことになる。
しかし、音楽未経験の神峰は顧問や部員達から認められず、指揮者としての能力を示すために様々な課題に直面することになる…!

音楽をテーマとした本作ですが、全国のライバル達との演奏でのぶつかり合いを、観客の心を奪い合うレースや刀での斬り合いといった様々な表現で描いており、これまで見たことの無い新しい形で音楽に触れることが出来ます。
また、主人公の神峰は指揮者として認められる為に、各楽器のパートリーダー達と真正面から向き合っていきます。一筋縄ではいかない困難にぶつかりながらも諦めない姿は、他人とは関わらないと考えていた頃と比べ、作中での神峰の大きな成長を感じ取れ、今作の魅力のひとつになっています。

とにかく熱いマンガが読みたい方にオススメの作品です!

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Posted by ブクログ 2016年03月13日

30年以上漫画を読み続けてきた私に、どこでも見たことのないような読書体験をさせてくれた作品であった。

最終巻は、これまで積み重ねてきたことの集大成。このあたりからはじめて本作を読み始めた人には全く意味不明だったことだろうと思う。「相手の心が見える主人公」が「演奏中、各人の心の動きの相関を物語的にと...続きを読むらえる」ロジックから、この最終展開では「各演奏者同士の対抗を、主人公の眼を介さずスタンド的アバターのバトルで表現」と理論を一段飛躍させている。ここらへんの「全部盛り」感は前作『LIGHT WING』の最終回を彷彿とさせる。本作の表現を借りるなら、あちらは力及ばず「型無し」という感じ(それはそれでネタ的面白さがあったけど)だったのに対し、作者の力量が飛躍的に向上した今では、まさに「型破り」の面白さであった。ファンタスティック。

兎に角、全編を通して作者の「真摯さ」が伝わってきた傑作であった。まだまだ読みたい気持ちもありましたが、それは次回作への期待に替えるとしまして、まずは本作の見事な仕上がりを喜びたい。

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Posted by ブクログ 2016年03月08日

本誌時代のヒヤヒヤな掲載位置、掲載誌の度重なる原稿などなど、かなり荒波を乗り越えてきた作品なので、完結したということが他の漫画以上に感慨深いです。
ずっとハチャメチャで、ラスト1巻はずっとクライマックス状態でエラいことになってましたが、作者があとがきでも書いているように、それぞれのキャラクターが悩ん...続きを読むだり競ったりしている姿を追っかけることができて楽しかったです。
神海先生の次回作も期待です!!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年03月04日

「過去」に囚われて「今」沈んで、焦って、絶望していた人たちが、
「未来」を、先を、今後を考えて「今」藻掻いて、戦って、笑うまでの物語。
笑って、先を見たからこそこのSOUL CATCHER(S)という物語は「いよいよこれから」の作品なのだ。

ずーっと引っ張ってきた、「虹の音」。
それは観客も引き込...続きを読むまれて生まれる「桜の音」でも、シンプルで明快で力強く間違いの無い「7色の音」でもなく、
観客にとって最も好ましい音楽だった。
だれが見ても「正解」なのではなくて、「好きになる」音楽。
そんな虹の音を、神峰ッちゃんはあらゆる感情を通ってきたから、あらゆる心を見てきたから、「だからこそ」出せる、と言うのが本当に素晴らしかった。
ありがとう、SOUL CATCHER(S)。
ありがとう、神峰翔太。
ありがとう、神海英雄。

「読んで下さった皆様だけが、神峰の最大の理解者になれる」。
泣く。

あー、大好きだよ、SOUL CATCHER(S)。

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Posted by ブクログ 2018年07月25日

吹奏楽に興味が湧きました。ただ途中で掲載誌が変わってから雰囲気変わったのが残念。映画に例えるならカメラワークか変わった感じ…

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Posted by ブクログ 2016年04月03日

吹奏楽を視覚的に楽しませてくれる手法は楽しい。
音楽と言うか精神の漫画ともいえるものになっているけどそのおかでで吹奏楽を全く知らなくてもそれなりに楽しめるものになっていると思います。

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