松平千秋のレビュー一覧

  • ヘロドトス 歴史 上

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    上から見たなぞっただけの歴史の叙述ではなく、民衆の描写もあり、その描写も魅力的なのであるが、残念な事に、僕は世界史を取っていないため、基礎的な事柄がわかっていない。

    なので、本書の世界に中々入りにくい。

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    2011年11月07日
  • ホメロス イリアス 下

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    映画「トロイ」のその場面。アキレウスの無双ぶりに目が離せない。人の世の不条理。それを神々のいたずらになぞらえて古代の物語は紡がれていったのだなと感じました。

    11/10/16

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    2011年10月16日
  • ホメロス イリアス 上

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    以前からホメロスは読まなきゃと思っていましたが、シュリーマンに触れ必要にかられて読み始めました。これが口承で伝わってきたのかと思うと奇跡ですが、ホメーロスの力はすごいなと見せつけられました。躍動感あふれる古代の英雄、その背後で身勝手に一喜一憂する神々。この対立はどうなんでしょうか。信仰も何もあったものではないと思うのはキリスト教的で、自然の不条理がこのように映じるのだなと持った次第です。

    しかしこれ読んで発掘にとりかかったシュリーマンは何者かと思いましたが。

    11/10/15

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    2011年10月15日
  • ホメロス イリアス 下

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     アキレウスは,従者パトロクロスをトロイエ勢の将ヘクトルに討たれて失くし,悲しみと怒りから戦線に復帰する.アキレウスに討ち取られたヘクトルの遺体を,トロイエ王プリアモスがアキレウスの陣屋へ受け取りに赴く.プリアモス王が帰還し,ヘクトルを荼毘に付すところまでが詠まれている.(続きはクイントゥスのトロイア戦記などで・・・).
     憎しみと争いに身をやつす人間の業の深さを,これでもかというほどに描いている.約3千年後の現在も,やってることあまり変わってないなぁ.

     巻末付録の(伝)ヘロドトス著「ホメロス伝」も興味深かった.

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    2009年10月04日
  • ヘロドトス 歴史 上

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    ヘロドトスの論理性は、魏の曹丕帝といい勝負です。
    どちらも現状では分からないことを分からないとせずに、自分の常識に無理やり沿わせた形で判断します。
    常識で考えればありえないので、そんな話は昔の人の妄想だと決めつけるみたいな。

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    2016年04月12日
  • ホメロス オデュッセイア 上

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    10年間続いたトロイア戦争が終結、帰国の途についたオデュッセウスはさらに10年の放浪の旅をすることに…。冒険譚だけに、戦争物「イリアス」よりストーリー展開が派手で、一気に読めます。3000年前の文学作品なのに、現代でも面白く読めてしまうのが凄い。現代の論理では納得の行かない部分ももちろんありますが、そうした違和感を超える普遍的な娯楽性のある作品です。全二巻。

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    2020年12月18日
  • ホメロス イリアス 下

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    2025.12.2
    読みづらいけど言葉とかテンポは綺麗だった
    ヴェイユが好きなのも少しわかる
    モイラについて勉強しようと思った

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    2025年12月02日
  • ホメロス オデュッセイア 下

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    放浪の旅から帰ってきたオデュッセウスと求婚者らとの戦いが中心。
    オデュッセウスがやたらと野蛮で驚く。
    当然現代とは常識は違うわけだが…

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    2025年04月13日
  • ホメロス オデュッセイア 上

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    古典中の古典.おそらくオデュッセイアは,我々にとっての「春はあけぼの」で始まる枕草子と同じぐらい,一般常識の根っこのところに存在していて,西洋人と話すときにこれを知っていないと色々な話についていけないように思う.
    上巻は第12歌までからなるが,オデュッセウスが本格的に登場するのはようやく第5歌からであって,「どうなってるんだろう?」と我慢をしながら読み進める羽目になります.後半でようやく有名な一つ目の巨人と戦う話やセイレーンの誘惑と戦う話が出てきますが,下巻が楽しみ.

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    2025年03月30日
  • ホメロス オデュッセイア 上

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    トロイア戦争後の、オデュッセウスの苦難の帰路。
    イリアスに比べると、物語が現代的というか、読みやすくなっている気がする。
    翻訳のせいかもしれないが。

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    2025年09月05日
  • ヘロドトス 歴史 下

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    入院中に自宅の本棚から供給してもらった。何年か購入してあった著書だ。
    なんとか3冊目までたどり着いた。人名が多く出てくるが日本人にはカタカナが長くて読みにくいしスッーと頭に入ってこないし、この人はギリシア側だっけペルシア側だっけなどとプチ混乱を乗り越えてなんとか最後までたどり着くことができた。ザクッと、ギリシアの連合国軍とペルシアの多民族軍との壮大な戦いが描かれており、最後はギリシアの連合国軍がことなきをえるところで終わっている点は、史実に沿って描かれているとは言え、およそ2,500年前の著者の息遣いを感じる点かな…。

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    2024年02月25日
  • ヘロドトス 歴史 中

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    入院中に自宅の本棚から供給してもらった。何年か購入してあった著書だ。
    地中海を中心にエジプトやリビア、地中海東部沿岸、ボスポラス海峡や黒海等の広い地域で多くの国や民族が出てきて頭の中は大混乱だ。まあ当時は都市国家を基本としていたから国が細かくなるのはやむを得ないか。2,500年もの前の国を治める者達の権謀術策が鮮やかに遺されていることに感心してしまうな。

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    2024年02月23日
  • ヘロドトス 歴史 上

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    入院中に自宅の本棚から供給してもらった。何年か購入してあった著書だ。
    紀元前5世紀頃に書かれたものだが、その時代にパピルスに書かれて残っていたこと(しかもこの文章の量だ)やしっかりした文章と著者の推量(正確さは別として)までがこのように残されていることに感心してしまった。

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    2024年02月21日
  • ホメロス オデュッセイア 上

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    ネタバレ

    血なまぐさい戦争英雄譚だった「イリアス」とはうってかわって、戦後のオデュッセウスが散々苦労して国へ帰る冒険譚。様々な民族や怪物、海の難所を超えて最終的に部下たち全員と船を失うことになるまでを語っている。イリアスはひたすら英雄たちが戦いあって臓物やら脳、脳髄やら飛び散りまくっていたが、こちらではそういった現実的なグロ描写はかなり抑えられてファンタジー的な趣が強い。もともと神たちが人間に話しかけ、力を貸したり罰したりという世界観がベースにあるから、ファンタジーな怪物もそんなに違和感なく地続きに受け止められているのだろうか。
    オデュッセウスが知恵や工夫で怪物たちに立ち向かうのも面白いのだが、長年に渡

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    2023年08月04日
  • ホメロス イリアス 下

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    ネタバレ

    読み終わって、えっここで終わり!?という感じ。戦争の途中から始まって、途中で終わってしまう。主人公というべき存在のアキレウスの怒りから始まる物語ではあるが、再三予言されるその死までは語られず…と、ちょっと消化不良感がある。食事や火葬の手順が細かく書かれていたり、麦の刈り入れや野獣に食われる羊など、当時の風俗をうかがい知れる例えの描写は相変わらず面白いけども。
    アキレウスがかなり頑固で残忍なので(特に仇の死体を何日も馬車で引きずり回すのはドン引きした)、個人的には敵方の完璧兄貴ヘクトルのほうが好感度が高い。親や嫁の嘆きようも哀れを誘うが、お父さんたら他の子に「お前らがヘクトルの代わりに死ねばよか

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    2023年07月29日
  • ホメロス イリアス 上

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    この前読んだユスティノスの著作にけっこうホメロスの引用があったので、当時のギリシア語教養としてその辺を抑えておくのも必要なのかなと思い、この際読んでみることにした。
    もっと退屈なものを想像していたけど、思った以上にダイナミックで臨場感あふれる感じで面白かった。しかし、人間の戦いや生き死にに私情で適当なちょっかいをかけて干渉してくるギリシア神たちの残酷さは恐ろしいけど、神とて決して完ぺきではなく、騙し騙されたり親に泣きついたりとなかなか憎めない。人間にしても、自分の女を取られたという理由だけでこんなに大規模な戦争を10年もしたり、すねて参戦をやめたりしているのだからしょうもない。そんな神・人間の

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    2023年07月29日
  • ホメロス オデュッセイア 下

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    ロシア軍のブチャにおける蛮行のニュースを観た後で、「血湧き肉踊る」クライマックス・シーンを読んだ。
    平時なら、僕だって楽しく読めたのかも知れないが、今読むと悍ましさが鼻を突く。
    どうみても、求婚者達の攻撃に対するオデュッセウスの反撃(復讐)の刃は過剰であり、あまりにも悦びに満ち満ちている。
    やはり、ロジェ・カイヨワが『戦争論』で書いた通り、人間は戦争が好きなのだ。人間とは、ホモ・プグナ(戦う人)なのかも知れない。

    いずれ、遅かれ早かれ、その脳内に埋め込まれた致命的なプログラムゆえに、人間は滅びるだろう。
    同族を殺戮する悦びに打ち震えながら。
    残念ながら、蝶とちがって人間は決して「変態」できな

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    2022年04月08日
  • ヘロドトス 歴史 下

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    レオニダス格好いい。強すぎてクセルクセス王がわざわざ見に行ったらビビりすぎて椅子から飛び上がったとか、戦いのあとアテナイ側が遺体取り返すために戦ったとか。

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    2022年03月01日
  • ヘロドトス 歴史 中

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    やっぱり転しまくりやん。
    アレクサンドロス出てきたけど使者の態度にムカついたから全員頃す。
    しかもここに書くのを憚れる程残虐かつ陰湿。しかしよく考えてみれば、自分たちの強さを見せつけるために一番効果的なのだろう。それは今も変わらない。

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    2022年02月26日
  • ヘロドトス 歴史 上

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    とにかくすぐ人殺すし、女性は物扱い。古代ギリシア周りは魔境。
    エジプト人はハゲで日が頭に直接当たるから石頭って書いてたのは笑った。

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    2022年02月23日