松平千秋のレビュー一覧

  • ヘロドトス 歴史 上
    入院中に自宅の本棚から供給してもらった。何年か購入してあった著書だ。
    紀元前5世紀頃に書かれたものだが、その時代にパピルスに書かれて残っていたこと(しかもこの文章の量だ)やしっかりした文章と著者の推量(正確さは別として)までがこのように残されていることに感心してしまった。
  • ホメロス オデュッセイア 上
    トロイア戦争終結後から消息不明となっていたオデュッセウスの冒険譚。

    様々な神の助言や妨害を含めた介入を受け、いろんな土地や島に流れ着く。
    オデュッセウスの部下が一つ目巨人のキュクロプス族に蹂躙される様は痛々しい。

    オデュッセウスとは別に息子のテレマコスも父の足跡を辿って旅しているため、どのように...続きを読む
  • ホメロス オデュッセイア 上
    血なまぐさい戦争英雄譚だった「イリアス」とはうってかわって、戦後のオデュッセウスが散々苦労して国へ帰る冒険譚。様々な民族や怪物、海の難所を超えて最終的に部下たち全員と船を失うことになるまでを語っている。イリアスはひたすら英雄たちが戦いあって臓物やら脳、脳髄やら飛び散りまくっていたが、こちらではそうい...続きを読む
  • ホメロス イリアス 下
    読み終わって、えっここで終わり!?という感じ。戦争の途中から始まって、途中で終わってしまう。主人公というべき存在のアキレウスの怒りから始まる物語ではあるが、再三予言されるその死までは語られず…と、ちょっと消化不良感がある。食事や火葬の手順が細かく書かれていたり、麦の刈り入れや野獣に食われる羊など、当...続きを読む
  • ホメロス イリアス 上
    この前読んだユスティノスの著作にけっこうホメロスの引用があったので、当時のギリシア語教養としてその辺を抑えておくのも必要なのかなと思い、この際読んでみることにした。
    もっと退屈なものを想像していたけど、思った以上にダイナミックで臨場感あふれる感じで面白かった。しかし、人間の戦いや生き死にに私情で適当...続きを読む
  • ホメロス イリアス 上
    スパルタ王の妃が誘拐された。犯人はトロイア(イリオス)。怒ったスパルタ王は復讐のため、トロイアに軍を送る。総大将アガメムノン。知謀知略のオデュッセウス。瞬足のアキレウス。▼アキレウスは戦地で美女ブリセイスを妻にする。ブリセイスは夫を失い捕虜になっていた。しかし情欲と権力欲アガメムノンが美女ブリセイス...続きを読む
  • ホメロス オデュッセイア 下
    ロシア軍のブチャにおける蛮行のニュースを観た後で、「血湧き肉踊る」クライマックス・シーンを読んだ。
    平時なら、僕だって楽しく読めたのかも知れないが、今読むと悍ましさが鼻を突く。
    どうみても、求婚者達の攻撃に対するオデュッセウスの反撃(復讐)の刃は過剰であり、あまりにも悦びに満ち満ちている。
    やはり、...続きを読む
  • ヘロドトス 歴史 下
    レオニダス格好いい。強すぎてクセルクセス王がわざわざ見に行ったらビビりすぎて椅子から飛び上がったとか、戦いのあとアテナイ側が遺体取り返すために戦ったとか。
  • ヘロドトス 歴史 中
    やっぱり転しまくりやん。
    アレクサンドロス出てきたけど使者の態度にムカついたから全員頃す。
    しかもここに書くのを憚れる程残虐かつ陰湿。しかしよく考えてみれば、自分たちの強さを見せつけるために一番効果的なのだろう。それは今も変わらない。
  • ヘロドトス 歴史 上
    とにかくすぐ人殺すし、女性は物扱い。古代ギリシア周りは魔境。
    エジプト人はハゲで日が頭に直接当たるから石頭って書いてたのは笑った。
  • ホメロス オデュッセイア 上
    集英社 世界文学全集1、ホメーロスのオデュッセイアの代わり。呉茂一訳。
    言い回しが回りくどいのが気にならなくなれば、物語として面白くなってくる。
    日本の桃太郎的な存在なのかな。
  • ホメロス オデュッセイア 下
    2019.3.20
    オデュッセウスは身勝手で、強欲な1面も多々あるのだけれどなぜあれ程までに神々に愛されるのか?

    放浪の果てに帰った我が家で血なまぐさい殺戮の宴を繰り広げる男。

    その人間的な欲望とマッチョさこそがギリシアの神々の心を惹き付けるのか。
  • ホメロス オデュッセイア 上
    2019.3.10
    オデュッセウスは意外と人間くさいおじさんで、英雄的な肉体も知恵?ももってるけど、時折みせる部下に対する冷淡さや、強欲さ、生臭さがなんとも言えない。
    ダイ・ハードの主人公みたいなもんかもしれんなぁ。
  • ホメロス イリアス 下
    ゼウスもヘラもアテネも酷い奴らだ、というのが単純な感想。

    とはいえ、神々に人間臭さがあるあたり、多神教らしさを感じる。
  • ホメロス オデュッセイア 上
    ホメロス 「 オデュッセイア 」1/2

    イリアスとの違い
    *神が人間を助けている→神同士が対立
    *ゼウスの意見が必ずしも通らない
    *争いのシーンが少なく、食事や風呂のシーンが多い
    *女性、女神がキーマン

    争い一辺倒のイリアス とは 全く異なり、ストーリーの転回が多い
  • ホメロス イリアス 上
    ホメロス「イリアス 」1/2 ギリシア神話にトロイア戦争の英雄史を足した 武闘的な叙事詩。敵と味方がわかりやすい二項対立な物語なので 単純で面白い。

    人間の運命は 全て神の手の中にあることを暗示。神が人間の争いを仕掛ける→人間の争いが広がる→神同士まで争うようになる
  • ホメロス オデュッセイア 下
    気高さとはこういうものなのだという一つのイメージが得られた気がする。昔の人々はこういう物語を通して目指すべき偉大な人物像を学んでいたのだろうということが窺える。礼儀を弁えて相手を立てながら自分の品位も一切落とさずに言いたいことを伝える弁術はぜひ見習いたいものだと思った。因果不明のあらゆることを神々の...続きを読む
  • ホメロス イリアス 下
    古代ギリシャの叙事詩。トロイア戦争の末期、英雄アキレウスの怒りから大将ヘクトールの戦死までの数日間を描く。戦場に響き渡る大音声の名乗りや叱咤、雑魚キャラを撫で切りしていく英雄たちの豪快さは、ジャンプやマガジンの少年誌、コーエーのゲームにも通じるものがある。絢爛で大仰な表現がテンコ盛りであけっぴろげな...続きを読む
  • ホメロス イリアス 上
    古代ギリシャの叙事詩。トロイア戦争の末期、英雄アキレウスの怒りから大将ヘクトールの戦死までの数日間を描く。戦場に響き渡る大音声の名乗りや叱咤、雑魚キャラを撫で切りしていく英雄たちの豪快さは、ジャンプやマガジンの少年誌、コーエーのゲームにも通じるものがある。絢爛で大仰な表現がテンコ盛りであけっぴろげな...続きを読む
  • ホメロス オデュッセイア 上
    トロイア戦争を描いた「イリアス」に続くギリシア長編叙事詩。まずは上巻。「イリアス」のような激しさはないが、かわりにより落ち着いた雰囲気。作品の性格が双方まったく違うのでどちらも楽しめるが、ほとんどが戦闘の描写に費やされる「イリアス」に比べ「オデュッセイア」のほうが物語の起伏が豊かで現代人には読みやす...続きを読む