松平千秋のレビュー一覧

  • ホメロス オデュッセイア 上

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    ジョイスの『ユリシーズ』を読むにあたっての再読です。
    『オデュッセイア』は、言わずと知れたホメロスの『イリアス』と並ぶ長編叙事詩。

    ポセイドンの逆鱗に触れたオデュッセウスは、トロイア戦争終結後、10年もの間、苦難の冒険を続け、やっと妻子の待つ故郷のイタケ島に帰り着く。

    『オデュッセイア』12110行から成る英雄叙事詩であり、『イリアス』よりのちに誕生したものらしい。

    オデュッセウスといえば、トロイア戦争で、トロイの木馬と呼ばれることになる木で作った大きな馬を城内に運び込み、味方を勝利に導いた英雄である。

    トロイア戦争勃発時、オデュッセウスには、若く美しい妻ペネロペと生まれたばかりの息子

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    2012年08月25日
  • ホメロス オデュッセイア 下

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    ジョイスの『ユリシーズ』を読むにあたっての再読です。
    『オデュッセイア』は、言わずと知れたホメロスの『イリアス』と並ぶ長編叙事詩。

    ポセイドンの逆鱗に触れたオデュッセウスは、トロイア戦争終結後、10年もの間、苦難の冒険を続け、やっと妻子の待つ故郷のイタケ島に帰り着く。

    『オデュッセイア』12110行から成る英雄叙事詩であり、『イリアス』よりのちに誕生したものらしい。

    オデュッセウスといえば、トロイア戦争で、トロイの木馬と呼ばれることになる木で作った大きな馬を城内に運び込み、味方を勝利に導いた英雄である。

    トロイア戦争勃発時、オデュッセウスには、若く美しい妻ペネロペと生まれたばかりの息子

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    2012年08月25日
  • ホメロス オデュッセイア 下

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    ネタバレ

    『イリアス』と並ぶホメロスの大叙事詩。下巻ではオデュッセウスのイタケ帰還から大団円まで(第十三歌~第二十四歌)を収録する。上巻で多く含まれていた神話的要素は薄れ、下巻では専ら求婚者たちに対するオデュッセウスの報復が描かれる。
    オデュッセイアを通読して思ったのは、オデュッセウスは女神に愛されてこその英雄なのだという事である。オデュッセウスは女神アテナから様々な恩恵を受ける(それこそ知恵や策略といったものから、美貌や背丈といったものまで)。あまりに女神からの恩恵が多いが故に、オデュッセウス自身の武功がやや霞んでしまうほどであった(無論、彼が人に長たる能力を持つ人物である事は否定しないが)。
    また、

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    2012年07月10日
  • ホメロス イリアス 上

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    ネタバレ

    ホメロスの叙事詩。現代文と比較すると文章が少しだけ読みにくいかもしれないが、「トロイア全史」で全体像をつかんだ後に読むと、壮大で感動的な作品に感じられる。アキレウスが死すべき運命の戦いに向かっていくことの原因となるパトロクロスの死のくだりに涙が出る。

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    2012年05月24日
  • ヘロドトス 歴史 上

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    今更説明する必要がないほど有名な本。「歴史」と名付けられた本書は歴史書というより、当時のギリシア人が世界について聞きかじった内容をつれづれなるままに書き綴ったもので、全編にわたり「大いなる余談」として気楽に読める名著。節が短く記述が簡潔なので、通勤時の読書にもぴったり。
    上巻では主にペルシア、エジプト、エチオピアについて触れられている。

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    2012年05月04日
  • ヘロドトス 歴史 下

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    大スペクタクルロマン。ペルシアという国が興り周りの国々を併合し、ギリシアに侵入、アテネ、スパルタなどの連合軍に破れるまでの歴史。神意はあるが神々は出ず主役は人間たち。脱線も多いがそれが話に厚みを加えている。君主制と民主制の戦いで民主制が勝つストーリーの原型か。

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    2011年08月13日
  • ヘロドトス 歴史 下

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    いよいよクライマックス、ペルシア戦争の叙述が始まる下巻。第7巻〜9巻収録。マラトンの敗報の知らせにダレイオスはギリシア遠征の準備にかかるが志半ばにして死去。ダレイオスの後を継いだクセルクセスは空前絶後の規模でギリシア親征を企てる。インド人、バクトリア人、エジプト人、トラキア人、メディア人,フェニキア人,アラビア人,リビア人,etc.etc.その親征軍の超多国籍ぶりを見るにつけ、アケメネス朝ペルシアが征服により急速に拡大し、広大なオリエント地域を支配する多民族国家、大帝国だったことが伺える。第7巻において前哨戦「テルモピュレーの戦い」が描かれそこでスパルタの王レオニダスは300名の戦士で大軍勢の

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    2011年09月17日
  • ヘロドトス 歴史 中

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    第4巻〜6巻収録。カンビュセスの子、ダレイオスによるスキュティア遠征、そしていよいよペルシア戦争の発端、イオニア植民都市の反乱が5巻で記される。ペルシア戦争とはもちろんペルシア帝国VSギリシャ連合を指すが、そもそもの発端は小アジア、イオニアにおいて自らの権力の拡大をもくろみ、それをあたかも「ペルシアからの独立」運動のように装ったイオニア支配者層の煽動に、ペルシアの領土的野心、ギリシアの危機感などが結びついてあの大戦争が誘引されたというのがヘロドトスの見解のようだ。自らの力だけでは独立はおろか勝利がおぼつかないミレトスの支配者、アリスタゴラスやスサの支配者ヒスティアイオスらが周辺を巻き込みペルシ

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    2011年09月17日
  • ヘロドトス 歴史 上

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    「歴史の父」と称されるヘロドトス(B.C.484-430)。世界史で「エジプトはナイルのたまもの」という言葉を習った記憶の方も多いだろう。「人間界の出来事が時の移ろうとともに忘れ去られ世の人に知られなくなるのを恐れて研究調査を書き述べる」という文章からこの名高い「歴史」は始まっている。彼はギリシア諸都市とペルシア帝国の大戦争「ペルシア戦争(B.C.492-449)」を後世に伝えるために筆を執ったとされる。彼はこの「歴史」で、「伝聞」の形を取りながらも、歴史のみならず風俗、地理宗教、農業、文化と実にさまざまな事柄について触れている。上巻(第一巻〜三巻)では主にアケメネス朝ペルシア帝国の興隆が描か

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    2011年09月17日
  • ヘロドトス 歴史 上

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    ネタバレ

    リュディア王クロイソスとそろんの会話。キュロスと戦えば帝国を滅ぼすとのデルフォイの信託。クロイソスの敗北。キュロスのイオニア地方制圧。マッサゲタイ遠征。キュロスの戦死。カンビュセス王のエジプト制圧。バビロニアの叛乱。カンビュセスの狂気。マゴス僧による帝国の簒奪。ダレイオスを含む7人の有力者によるマゴス僧の打倒。


    1996年7月20日再読

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    2013年10月08日
  • ホメロス イリアス 下

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    ネタバレ

    ヘラがゼウスを眠らせている間のギリシア軍の反撃。ヘクトル、アイネアス率いるトロイア軍の反撃。船陣での戦い。追い詰められるギリシア軍の姿を見てアキレウスに出陣を嘆願するパトロクロス。パトロクロス率いるミュルミドンの活躍。パトロクロスに倒されるサルペドン。ヘクトルとパトロクロスの戦い。ヘクトルに倒されたパトロクロスと奪われたアキレウスの武具。船の上からのアキレウスの威嚇。母ティティスによる武具の作成。アキレウスとアガメムノンの若い。アキレウスの猛攻。河神との戦い。アキレウスとヘクトルの一騎打ち。ヘクトルの遺体に加えられる侮辱。ヘクトルの遺体引き渡し。

    1996年7月19日再読

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    2012年05月31日
  • ホメロス イリアス 上

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    ネタバレ

    アキレウスとアガメムノンと戦利品の女性をめぐる対立。ギリシア軍を襲う疫病。戦闘への参加を拒否し自分の船に引き籠るアキレウス。メネラオスとアレクサンドロスの一騎打ち。ディオメディスの奮戦。ディオメディス、オデュッセウスの偵察。ドロンの殺害。ヘクトル率いるトロイア勢の猛攻。突破される防壁。

    1996年7月18日再読

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    2012年05月30日
  • ヘロドトス 歴史 上

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    かの歴史の父ヘロドトスの歴史。
    どうやってペルシアが興り
    何故ペルシア戦争が起きたのか?
    読み応え十分!

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    2009年10月04日
  • ホメロス オデュッセイア 上

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    トロイア戦争の英雄オデュッセウスが各地を漂流しながら故国イタケに帰還するまでの物語。神々の会議から巨人キュクロプスとの戦い、冥府への旅などと三千年近く前に書かれたとは思えないほど幻想的なギリシャ神話の世界が織りなされていました。ヨーロッパ文学の源流となる作品と言われ、少し堅苦しいイメージがありましたが、読んでみるとそのようなことはなく、純粋な冒険小説としての側面も持っていると思います。

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    2025年08月24日
  • ホメロス オデュッセイア 上

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    ネタバレ

    『イリアス』の後の話で、主人公はトロイア戦争に参戦したオデュッセウスである。本作は彼が故郷に帰るまでの過程を描写しているが、その一方で、彼の妻ペネロペイアと息子テレマコスとペネロペイアの求婚者たちの争いも本作の見どころである。

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    2025年08月03日
  • ホメロス イリアス 上

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    ネタバレ

    トロイア戦争の末期を描いた叙事詩で、主人公アキレウスはギリシア軍として戦っていたが、アガメムノンとの対立により、しばらくの間は登場しない。一方、トロイア軍として戦いに励んだヘクトルはギリシア軍の実力者と一戦を交えるなど、攻防戦が次々と展開される。また、オリュンポスで、ゼウスは中立的な立ち位置で戦争の様子を俯瞰し、アテネやアポロンなどの神々はギリシア、トロイアのどちらかに加担して、時には助けたりするというように、神々の間でも対立が生じる。

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    2025年07月26日
  • ホメロス オデュッセイア 下

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    後編は、突然始まる主人公補正で神々の力で敵をバサバサ倒して行く感じで、前半に比べると微妙かも。ストーリーが雑になったなという印象

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    2025年06月29日
  • ホメロス オデュッセイア 下

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    話の面白さという点では『イリアス』よりもこちらの方が取っ付きやすい。また,殺戮に対する余韻も好対照を成している。

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    2024年07月18日
  • ホメロス オデュッセイア 上

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    話の面白さという点では『イリアス』よりもこちらの方が取っ付きやすい。また,殺戮に対する余韻も好対照を成している。

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    2024年07月18日
  • ホメロス イリアス 下

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    戦争描写,神々に弄ばれる人類,英雄の死も重要なのには違いないが,何より印象に残っているのは葬儀で締めくくるところである。

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    2024年06月26日