松平千秋のレビュー一覧

  • ヘロドトス 歴史 上
    「歴史の父」と称されるヘロドトス(B.C.484-430)。世界史で「エジプトはナイルのたまもの」という言葉を習った記憶の方も多いだろう。「人間界の出来事が時の移ろうとともに忘れ去られ世の人に知られなくなるのを恐れて研究調査を書き述べる」という文章からこの名高い「歴史」は始まっている。彼はギリシア諸...続きを読む
  • ホメロス イリアス 下
    ヘラがゼウスを眠らせている間のギリシア軍の反撃。ヘクトル、アイネアス率いるトロイア軍の反撃。船陣での戦い。追い詰められるギリシア軍の姿を見てアキレウスに出陣を嘆願するパトロクロス。パトロクロス率いるミュルミドンの活躍。パトロクロスに倒されるサルペドン。ヘクトルとパトロクロスの戦い。ヘクトルに倒された...続きを読む
  • ヘロドトス 歴史 上
    リュディア王クロイソスとそろんの会話。キュロスと戦えば帝国を滅ぼすとのデルフォイの信託。クロイソスの敗北。キュロスのイオニア地方制圧。マッサゲタイ遠征。キュロスの戦死。カンビュセス王のエジプト制圧。バビロニアの叛乱。カンビュセスの狂気。マゴス僧による帝国の簒奪。ダレイオスを含む7人の有力者によるマゴ...続きを読む
  • ホメロス イリアス 上
    アキレウスとアガメムノンと戦利品の女性をめぐる対立。ギリシア軍を襲う疫病。戦闘への参加を拒否し自分の船に引き籠るアキレウス。メネラオスとアレクサンドロスの一騎打ち。ディオメディスの奮戦。ディオメディス、オデュッセウスの偵察。ドロンの殺害。ヘクトル率いるトロイア勢の猛攻。突破される防壁。

    1996年...続きを読む
  • ヘロドトス 歴史 上
    かの歴史の父ヘロドトスの歴史。
    どうやってペルシアが興り
    何故ペルシア戦争が起きたのか?
    読み応え十分!
  • ホメロス オデュッセイア 下
    ホメーロスの言わずと知れた英雄叙事詩。
    下巻ではオデュッセウスが故郷イタケーにようやく帰り着く。
    オデュッセウスとその家族の認知場面、そしてクライマックスの求婚者誅殺はさすが知謀に富むオデュッセウスだと言える。
  • ホメロス オデュッセイア 下
    遂にオデュッセウスの帰国、そしてクライマックスへ…。息子・愛犬・乳母・そして妻・実父…との再会シーンは、どれもそれぞれの感慨深さがあります。旅から帰って一回り成長した息子・テレマコスにも注目〜。
  • ホメロス イリアス 下
    イリアスの下巻。知っての通り、ヘクトルの葬儀で完結しており、いわゆるトロイ戦争のアキレウスの死や木馬の話は記載されていない。人間はすでに神の定めた運命をなぞらざるを得ず、アキレウスもこの地で果てることを知っていながらそれでも自分の意思で行動しようとする。ただし、後世とは異なり、運命にあらがう人の自由...続きを読む
  • ホメロス イリアス 上
    松平千秋氏訳によるイーリアス。元来叙事詩であるが、あえて散文調で記しているため、読み物としては読みやすい。訳注においても他文献との比較や、訳出する上での考慮点が記されているため、細かい背景も理解できる。入門書として最適だが、読みごたえも十分な逸品。戦記物だけあって生々しい戦いのシーンが多くはあるが、...続きを読む
  • ホメロス オデュッセイア 下
    ホメロスによる叙事詩。タイトルは知ってるが読んだことないという方は多いのではないか?3000年前に書かれたのが信じられないほど面白い。祖国への苦難に満ちた旅路を描いたのが上巻。下巻は帰国後の物語となっている。
  • ヘロドトス 歴史 上
    上巻ではアケメネス朝ペルシャのキュロス2世からダレイオス1世の頃までのペルシア、ギリシャ、シリア、エジプトについての歴史書。といっても今の歴史書とはかなり趣が異なっている上、専門用語もかなり多いので歴史が好きな人でもこれを初見で読み解くのはかなり難しいだろう。自分も今回の2週目でようやく輪郭が掴めて...続きを読む
  • ホメロス イリアス 下
    上巻でアキレウス(アキレス)とアガメムノンの言い争いからアキレウスが戦線離脱し、ギリシャ勢は奮闘するもトロイア側が優勢に。

    トロイア方の大将ヘクトルに親友が討ち取られたことを知ったアキレウスが満を持して戦線復帰し、ヘクトルを倒すところで終わり。

    読み始めは理解が追いつかなかったのですが、物語開始...続きを読む
  • ホメロス オデュッセイア 下
    オデュッセイア下巻、期待通りにすごくエンタメしてて面白かった。乞食老人の身なりをして我が家に潜伏して、居座って財産を食いつぶしている奴らを息子とともに成敗・皆殺しするまでのハラハラわくわく感、20年越しの妻や父親、召使いたちとの感動の再会の細やかな描写などすごく手が込んでいる。
    自分に群がっていた迷...続きを読む
  • ホメロス オデュッセイア 下
    トロイア戦争から二十年もの歳月を懸けて祖国へ
    神の思し召しとはいえ凄い執念だし奥方のペネロペイアの主人のイタケ王への愛の想いの深さを
    よく感じました。
    上巻は航路の災厄に揉まれ数々の島に流れ着いて争い事が起こったり怪物や女神が住み着いていたりあるいはもてなしを受けたり様々な祖国へ帰路に着くまでの波乱...続きを読む
  • ホメロス オデュッセイア 上
    謎の素性を持った主人公が旅を行い、危機を脱し帰還するまでの物語。
    正直『イリアス』の方が好き。
    キュクロプス、ナウシカ、セイレン、キルケなど、触れなければいけないキーワードが盛り盛り。
  • ホメロス イリアス 下
    YouTubeでゲームさんぽを見て、面白そうって思って購入したものの、数ページで難しすぎ!って白旗上げて投げてたやつ。
    その後のイベントで解説されていたのを聞いて、「なるほど!」となり、無事「めちゃくちゃ楽しめたヤッター!」となりました。私にとっては読むのにある程度の事前知識が必要だった本。

    パト...続きを読む
  • ホメロス イリアス 下
    戦いはスプラッター気味だが、ときどき日常生活的な比喩が出てきて面白い。
    アキレウスは少し頑迷すぎる。ゼウスは適当に介入しすぎ。
  • ホメロス イリアス 上
    個人的には『オイディプス王』以来久しぶりの古代ギリシア文学。気づいたこととしては、「〇〇の息子、〇〇は」とか、「〇〇の息子は」といった表現が多く、ゼウスとは言わず、クロノスの息子と言われるとややこしいが、一方で毎回毎回複雑な家族構成を振り返りやすかった。

    読み始めて300pぐらい経った頃に、巻末に...続きを読む
  • ホメロス オデュッセイア 上
    あらかじめ言うと話が特段面白いわけではない。
    ただ「ドラえもん」みたいに誰もが知ってる(とされる)名作だから色々な作品の色々な場面でオデュッセイアのワンシーンなんかが引用されている。
    ふと昼下がりにテレビで名前も知らない映画を眺めていたらオデュッセイアとキュクロプスの戦闘シーンが出てきて、「あ!これ...続きを読む
  • ホメロス オデュッセイア 下
    迷い込んだ神の領域から実家に帰るために頑張るオデュッセウス。
    上巻からずっと空想上の地での話だったが、物語後半でようやく実際に存在する地名が出てきて「オデュッセウス、とうとう帰ってきたんだな!」と感慨深くなった。

    なお、ようやく現れた実在の土地はアレクサンドロス大王のお母さんの地元で、なんだかそれ...続きを読む