松平千秋のレビュー一覧
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女神アテナはなぜ、あれほどまでにオデュッセウスの帰郷と復讐に尽力したのかけっこう謎だった。仮説ではあるが、現代でいうなら、アテナは運という名前で呼ばれるそれであろうかとなんとなく思った。Posted by ブクログ
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「歴史(上)」の続き(当たり前だけど)。ペルシアの大王ダレイオスの軍勢がギリシアに及ぶ当たりの時期を記述している。当時の戦争、また戦後の略奪に関して詳細に述べられている。Posted by ブクログ
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ペルシアの王がダレイオスからクセルクセスに代替わりするあたりから話が始まる。ヘロドトスが「アテナイ贔屓」と言われる所以がいくつかの箇所で窺い知れるのも興味深い。Posted by ブクログ
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ご存知トロイ戦争の一大叙事詩。
戦いシーンは、結構、細かい描写で血みどろなのがびっくり。あまりにも人間くさい神々と、神にもみまごう英雄たち。それを描写する雄大で優雅な比喩が気持ちいい。また、もとは韻文ならではの、決まり文句の枕詞もなれるとなかなか気持ちいい。
要するにとっても面白かったのですが、...続きを読むPosted by ブクログ -
上から見たなぞっただけの歴史の叙述ではなく、民衆の描写もあり、その描写も魅力的なのであるが、残念な事に、僕は世界史を取っていないため、基礎的な事柄がわかっていない。
なので、本書の世界に中々入りにくい。Posted by ブクログ -
映画「トロイ」のその場面。アキレウスの無双ぶりに目が離せない。人の世の不条理。それを神々のいたずらになぞらえて古代の物語は紡がれていったのだなと感じました。
11/10/16Posted by ブクログ -
以前からホメロスは読まなきゃと思っていましたが、シュリーマンに触れ必要にかられて読み始めました。これが口承で伝わってきたのかと思うと奇跡ですが、ホメーロスの力はすごいなと見せつけられました。躍動感あふれる古代の英雄、その背後で身勝手に一喜一憂する神々。この対立はどうなんでしょうか。信仰も何もあったも...続きを読むPosted by ブクログ
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アキレウスは,従者パトロクロスをトロイエ勢の将ヘクトルに討たれて失くし,悲しみと怒りから戦線に復帰する.アキレウスに討ち取られたヘクトルの遺体を,トロイエ王プリアモスがアキレウスの陣屋へ受け取りに赴く.プリアモス王が帰還し,ヘクトルを荼毘に付すところまでが詠まれている.(続きはクイントゥスのトロイ...続きを読むPosted by ブクログ
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ヘロドトスの論理性は、魏の曹丕帝といい勝負です。
どちらも現状では分からないことを分からないとせずに、自分の常識に無理やり沿わせた形で判断します。
常識で考えればありえないので、そんな話は昔の人の妄想だと決めつけるみたいな。Posted by ブクログ -
現在のトルコ北西部の端にあった都イリオス(トロイ)をギリシャ遠征軍が攻めたという,いわゆるトロイア戦争の様子を伝える叙事詩.もともと口承によって伝えられてきた長大な詩であったが,紀元前6世紀後半ごろ,アテナイ市で詩人ホメロスの吟句が筆写され,この本の元となった.なおトロイア戦争自体は,考古学および...続きを読むPosted by ブクログ
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10年間続いたトロイア戦争が終結、帰国の途についたオデュッセウスはさらに10年の放浪の旅をすることに…。冒険譚だけに、戦争物「イリアス」よりストーリー展開が派手で、一気に読めます。3000年前の文学作品なのに、現代でも面白く読めてしまうのが凄い。現代の論理では納得の行かない部分ももちろんありますが、...続きを読むPosted by ブクログ
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入院中に自宅の本棚から供給してもらった。何年か購入してあった著書だ。
なんとか3冊目までたどり着いた。人名が多く出てくるが日本人にはカタカナが長くて読みにくいしスッーと頭に入ってこないし、この人はギリシア側だっけペルシア側だっけなどとプチ混乱を乗り越えてなんとか最後までたどり着くことができた。ザクッ...続きを読むPosted by ブクログ -
入院中に自宅の本棚から供給してもらった。何年か購入してあった著書だ。
地中海を中心にエジプトやリビア、地中海東部沿岸、ボスポラス海峡や黒海等の広い地域で多くの国や民族が出てきて頭の中は大混乱だ。まあ当時は都市国家を基本としていたから国が細かくなるのはやむを得ないか。2,500年もの前の国を治める者達...続きを読むPosted by ブクログ