竹内好のレビュー一覧

  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    阿Q正伝と狂人日記だけ
    高校の授業の文学史って全然作品の中身に触れないけど、実際に読んで解説される授業があったとしたら、もっと多くの人が文学に興味持つようになるんだろうな
    時代背景知ってると近代文学がもっともっと面白くなる、でも時代背景知ってないと面白くないかも

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    2024年09月15日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    学生時代教科書に載ってたいくつかの短編以外も急に気になって、初めて自分から魯迅の一冊を読んだ。
    魯迅先生は僕の最も尊敬している人間の1人で、10年前仕事で仙台に行った時も、魯迅がかつて留学した時使っていた教室を見学したり、当時使用していたノート(確か)や成績簿の展示を見たりしたくらい。勉強が嫌いだったので基本的に教科書に載っている文章こそ嫌いになりがちだが、こころから感心していたのは魯迅の文章くらいだった。特に「故郷」は、今回読み返してもほとんど一文も忘れていなくて当時は確か全編暗記してたような気がする。
    やはり魯迅先生は偉大な作家だけではなく、筆を武器にして戦う戦士だなぁと改めて感じた。少し

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    2023年07月31日
  • 中国の思想(10) 孫子・呉子(改訂版)

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    いわゆる、武経七書を1つの文庫にまとめたもの。

    孫子、呉子は、全訳、それ以外の、尉繚子、六韜、三略、司馬法、李衛公問対は、抄訳。それと、1972年に山東省銀雀山漢墓から発見された孫臏兵法(抄訳)が付記されています。

    冒頭に置かれた解題が書全体を解説し、それぞれの書には、日本語訳、原文と、原文に対しての読み下し文がついています。

    武経七書を日本語訳で通読するという意味(若干の解説はあります)ではおすすめ、1つの文庫にまとめられていてコンパクトです。読み直される方にも可。それぞれの内容、時代背景(史記との関連)等を含めて深く理解されたい方は、それぞれの単独の解説書を当たられたらよろしいかとお

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    2022年06月18日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    阿Qの最期は自業自得である。一族の抗争など当時の人々の考え方や社会の雰囲気が短い小説の中に凝縮されておりそこが興味深い点であった。

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    2022年02月13日
  • 中国の思想(10) 孫子・呉子(改訂版)

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    タイトルは『孫子・呉子』だが、孫子・呉子の全訳の他、残りの「武経七書(ぶきょうしちしょ)」である尉繚子(うつりょうし)・六韜(りくとう)・三略(さんりゃく)・司馬法(しばほう)・李衛公問対(りえいこうもんたい)の抄訳を収録している。また付録として、近年発掘された『孫?兵法』の抄訳がある。残念ながら、この徳間文庫の『中国の思想』シリーズは書店に流通していない(絶版?)ので、オンライン書店か古書店でしか購入できないので注意が必要。

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    2019年01月13日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    この歳になるまで魯迅を読まずに来てしまったのですが、勿体ぶらずにさっさと読んでおくべきだった。こういう世界であったか、まさに近代文学。著名な表題作のほか、「故郷」のラスト1行が心を打ちました。

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    2017年07月19日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    魯迅はJ.ジョイスのダブリナーズを読んでいたのだろうか?ダブリナーズが世に出たのは1915年。一方でこの本に収められた短編のうち最初となる「狂人日記」発表は1918年。

    ダブリナーズは短編15編から成り、幼年、思春期、成人、老年といったあらゆる階層のダブリン人を題材とし、人間の欲望や宗教観など、目に見えない人それぞれの精神的な内面について、ダブリン人の日常から切り取り抽象化することで普遍性を描き出そうと試みている。
    ジョイスがダブリン人に執着したのは、その底流にダブリン人共通の「パラリシス=知的麻痺」から発散される「腐敗の特殊な臭い」を見出したからだという。
    だがジョイスはダブリン人から湧き

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    2018年12月13日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    ・狂人日記…よくこれほど狂人心理を精緻に洞察し入り込めるなあ。「孔乙己」なんか憎めないし勿体ない哀れな人間。こんな人、いる。序章で書かれている寂寞感をまさに感じる作品。「明日」は号泣した。読み終わった時の息苦しさ、本当に現実に宝児が死んでしまった悲しみで打ちひしがれる母親の姿、そこにいる登場人物すべてが自分の世界にぽっと立ち現れ、人物に憑依してしばらく呆然としたり、哀しくて絶叫してしまった。あまりにリアルな描写で呼吸が苦しくなる作品だった。題名は「明日」だ。たとえどんな残酷な現実があろうとも容赦な「く暗夜だけが明日になり変わろうとして静寂の中を疾走し続けるばかり」なのである。

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    2015年08月22日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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     順序からいうと「狂人日記」が先で「阿Q正伝」が後だ。自序を除いて14篇の短篇集である。

     中国社会に蔓延している病根は「馬々虎々」(マーマーフーフー)、一言で言うなら「いい加減」「どうでも良い」といった態度のことだそうだ。魯迅はこれに日本留学中に気が付き、それまでの医学を止め文学に転向し、「馬々虎々」と戦い続けた。

     「狂人日記」は中国の封建社会においては、支配者が儒教を利用して人間の肉をも食らうことさえも礼賛するという「礼教食人」という欺瞞を暴露している。魯迅は支配者たちが儒教を単に人民を支配する道具として利用していたに過ぎないことを小説で明らかにした。

     「阿Q正伝」は魯迅唯一の中

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    2012年11月05日
  • 中国の思想(1) 韓非子(改訂版)

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    これまで、
    『老子』『孫子』『論語』『荘子』と読んできて、5冊目の中国思想本。


    ・法治国家と守らせる側のモラル

    前提として、この人は人間を、「利害で生きるもの」としている。
    つまり、
    利益があればそれをやるし、
    害があると思えばやらない、というのが人間だということ。

    だから、
    「いいことをした人にはご褒美をあげる」
    「悪いことをした人にはバツを与える」
    というきまりごと(法)をしっかり整備すれば国家は治まるとしている(法治国家)。

    それと同時に、守らせる側の責任を説いている。
    例えば、
    規定の手続きを踏まずにやってきた王子の馬車を通さなかった門番を王子が罰せ

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    2011年10月07日
  • 中国の思想(2) 戦国策(改訂版)

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    9784198928681  456p 2008・10・15 初刷
    人間対人間の生き残りを懸けた中国の古い時代の記録。
    よくこんなことを思いつくなと感心する。
    人生にとって大切な何かを見つける深い内容。

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    2011年11月12日
  • 中国の思想(2) 戦国策(改訂版)

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    戦国時代のおもしろい小話を集めた本。いろんな慣用句の元になっていたりするエピソードもでてきてすごくおもしろい。

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    2009年10月04日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    中国史に詳しくないため、肝心の阿Q正伝を読解しきれない。でも面白い。訳註が詳しくて助かった。
    「小さな出来事」が好き。太宰治の「黄金風景」をなんとなく思い出した。

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    2025年10月22日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    中学生の時に読んだ「故郷」に惹かれて、大人になって改めて読んでみた。
    今だからこそわかる魯迅の熱さがたまらない。
    小説にこれだけ作者が見える作品って凄いと思う。
    命をかけて書いた歴史的小説だからこそ、今なお読まれているんだな。

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    2025年08月09日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    高校の頃に読んだ故郷や、初めて読んだ阿Q正伝など多くの魯迅の作品が盛り込まれた書籍。故郷は魯迅のバックグラウンドを学んだ上で読むと感じ方が大きく変わった。

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    2025年07月06日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    当時の中国を描いた作品なので、情勢が分かっていないと読みにくい部分も多々あった。巻末の索引と解説を見ながら読んだ。明るい話は少なく当時の社会の暗い部分をこれでもかと読まされる。それでもどこかしらユーモラスで面白い。

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    2024年10月13日
  • 中国の思想(1) 韓非子(改訂版)

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    徳をもって法を司る──
    これが法家・韓非の基本的な考えであろうと思う。

    しかし、韓非は秦で毒をすすめられ自殺に追いこまれている。つまり、殺されている。秦王(始皇帝)の臣・李斯による策略だったとされるが、むろん王も承知の上だった筈だ。

    封建的な法治国家である秦が長続きしなかったのは、王に徳がなかったからと言われているのはさておき、秦の制度は民主的な法治国家とは全く異なる法治であったことを、しっかり覚えておきたい。

    追記:「信賞必罰」「虎に翼」などの出典は韓非子だそう。

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    2024年10月07日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    無知は最大の罪

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    中国の文学者・思想家である魯迅の長編小説。1921年、中国の新聞「晨報」に発表され、注目を集めた長編小説。辛亥革命の時代を生きる阿Qという日雇い労働の男が、ある事件をきっかけに土地を追われ、意味もわからぬまま革命に加担、処殺されるまでを描いた。自尊心が高く無知蒙昧な愚民として典型化された主人公を通して、当時の中国社会の病理を鋭く告発した作品として評価された。特にこの作品を気に入った毛沢東が談話でしばしば引き合いに出したため、魯迅の名声が高まったと言われる。

    ⚫︎感想
    都合の良い方ばかりを信じる人間の習性、何も学ばない

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    2023年10月31日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    1900年代初頭の中国の社会情勢がよく読み取れるような本だった。
    中国史には詳しくないが、それでもどのような背景でこの短編・中篇小説が書かれているか、背景が思い浮かぶ描写が所々に見られた。
    少し言葉が難しいところもあるが、注釈も書かれているので読み進めやすい本。

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    2023年07月31日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    じぶんの書物とその発露のことを吶喊!と言える覚悟よ〜
    まあなんてことなく、寂しさから、とか、あることをなんとなく書きました、とか言ってるけどほんとうに心決めてないとできないことよね、かっこいい

    文章もかっこいい、逃げてないかんじがある

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    2023年02月09日