長沢樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレシリーズもの。この前のを先に読むべきだった。
登場人物多いし、名前覚えにくいし。覚えやすい名前はパフォーマンス集団「ビッチ・バッコス」だけ。ネーミングセンスがすてきじゃない?
南北に分かれた日本が舞台。ミコトの従者を任じられた高校生(名前忘れた)。ミコト(漢字あるのだが忘れた)は多重人格者。
中途半端に霊が見える元従者。
みんなお父さんが大物で、やりたい放題高校生(有閑倶楽部みたい)
設定も理解しないといけないし、でも、この世界感好きだな。この文章も好きだな、とかで読み終えた感。
一応殺人があり、推理があり、犯人がいる。ミステリーの体だし、影響受けてるのはわかるけど、作者が書きたいのはココで -
Posted by ブクログ
ネタバレ防犯カメラで囲まれた学校=密室から消えた死体・・・。
犯人は?そして死体はどこに消えた?
というとこだけを見れば本格モノだけど、高校が舞台で事件の関係者も全員高校生と言うことで、青春物の側面も強い。
大きなトリックがあるのだけど、意外と中盤でそれには気付いた。伏線も緻密に張ってあるし、分かってもラストまで楽しく読める。
3階から落ちたのに歩いて逃げる、いかにも怪盗みたいなやつが協力していたというのは無駄なキャラとオチでは?
事件は一つの割には事件が起きるまで、そしてその後も長い。確かに伏線をはりまくってしっかりそれを回収してるから仕方ないかもしれないが。
横溝正史賞受賞作品と言うだけあってレベ -
Posted by ブクログ
面白かったぁー。一気読みした。
最後の方で、してやられたー!
網川が行方不明になった真相も、誰が康の首を絞め眠らせたのも読んでて分かったけど、登場人物の本当の姿が分かった時の衝撃って強烈だった。
ってか、こんな生徒たちが何人もいる高校ってどうよー。
絶対ないない。実際ないでしょー。
でも、私はこういう設定、結構好み。
今まで読んでたイメージを一気に覆されて、イメージし直して読むと、更に面白くなった。
康や樋口のように、物心ついた時から自分の本当の姿を踏まえてる子たちも、それなりに悩んで生きてきただろうけど、網川みたいに今までの自分の姿が本当は違ってたという、のはやっぱり逃げ出したくなるよ -
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何年も前に買ったものの積んでた本書。ようやく読み終えたけど、最初の方は本当に読むのがしんどかった…。
とにかく登場人物の誰一人として共感出来ない。
なんか気持ち悪い違和感(ハーレム系のラノベかというくらい登場人物が女子ばかりで何故だか魅力的でもない主人公がモテまくる。本当にミステリーか??等)を抱えつつ、なんとか読み進めて第三章でようやく事件発生。
そこからは樋口探偵と椎名助手による調査が始まって二転三転していくところでようやくこの本の凄さに気付いた。(ここまでが長かったけど)
予想以上に重いテーマだったし、これは絶対に二度読みしたくなる。違和感も納得。
めちゃくちゃ騙されました。どんでん返し -
Posted by ブクログ
ネタバレ首都圏で地下遺構での連続殺人事件が起きている1980年の東京。大学生の風間颯平は、地下遺構探索サークルの藤間秀秋と七ツ森神子都とともに御坂摩耶から祖父の遺した地下遺構の探索依頼を受ける。探索中に屍蝋化した遺体を発見。摩耶の親族たちとも遭遇し、山崩れが起きて閉じ込められてしまう。出口を求めて探索を続けるが、人が殺されていき…。
現代ものかと思ったら舞台は昭和だった。1980年の東京。地下遺構という特殊環境でのクローズドミステリー。
捜査コンサルタントとして捜査に関わらせるためか結末に導くためか神子都の設定が重い。主人公の颯平は普通の好青年っぽい印象だった。藤間はよくわからないけれど、その辺りでバ -
Posted by ブクログ
ネタバレ本の雑誌だったか、どこかのブックガイドで目にして入手して、長らく積読状態にあったもの。この度、北上本で改めて紹介に触れ、なら読んでみましょうか、と。謎の出し方とかその不可解さとか、上手く誘導されて頁を繰り続けることにはなるんだけど、主人公のキャラがいまいち受け入れられず、何だかモヤモヤした状態で読み進めることに。そして迎えたラスト。ダイナミックな仕掛けが明かされ、『なるほど、そういうことか』と。それならこのキャラにも納得。最終的にメインテーマとも言えるSOGIについては、だいぶ踏み込まれているんだけど、本作以降、今に至る世論の変化を鑑みると、違和感を感じる表現がちらほら。なので、結果までたどり