長沢樹のレビュー一覧

  • 武蔵野アンダーワールド・セブン―意地悪な幽霊―

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    ネタバレ

    シリーズもの。この前のを先に読むべきだった。
    登場人物多いし、名前覚えにくいし。覚えやすい名前はパフォーマンス集団「ビッチ・バッコス」だけ。ネーミングセンスがすてきじゃない?

    南北に分かれた日本が舞台。ミコトの従者を任じられた高校生(名前忘れた)。ミコト(漢字あるのだが忘れた)は多重人格者。
    中途半端に霊が見える元従者。
    みんなお父さんが大物で、やりたい放題高校生(有閑倶楽部みたい)
    設定も理解しないといけないし、でも、この世界感好きだな。この文章も好きだな、とかで読み終えた感。
    一応殺人があり、推理があり、犯人がいる。ミステリーの体だし、影響受けてるのはわかるけど、作者が書きたいのはココで

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    2017年03月19日
  • 消失グラデーション

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    なんだこれは!絶対映像化無理な作品!
    自分がいかにステレオタイプで頭が固い奴か分かりました。
    キャラクターが皆、それぞれ事情を抱えながらも
    生活を営んでいて凄く好ましい子ばかりなのですが、
    ストーリーの紡ぎ方もとても魅力的であっという間に読んじゃった。
    最初は「ああ自分の中で悶々と自己否定しながらも
    セックスする相手には困らないオサレ小説かしら」と思っていたのですが、
    全然そんなことはなかったぜ。
    読み始めのイメージと読み終わりのイメージががらりと変わる小説No.1かもしれませんね。

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    2017年01月07日
  • 冬空トランス

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    目次がいつものように傾いた感じ。
    小説に登場する場所がわりとよく知るところばかりで、頭の中に映像が浮かびながら楽しく読めた。

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    2016年11月06日
  • 消失グラデーション

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    ネタバレ

    防犯カメラで囲まれた学校=密室から消えた死体・・・。
    犯人は?そして死体はどこに消えた?
    というとこだけを見れば本格モノだけど、高校が舞台で事件の関係者も全員高校生と言うことで、青春物の側面も強い。
    大きなトリックがあるのだけど、意外と中盤でそれには気付いた。伏線も緻密に張ってあるし、分かってもラストまで楽しく読める。
    3階から落ちたのに歩いて逃げる、いかにも怪盗みたいなやつが協力していたというのは無駄なキャラとオチでは?
    事件は一つの割には事件が起きるまで、そしてその後も長い。確かに伏線をはりまくってしっかりそれを回収してるから仕方ないかもしれないが。
    横溝正史賞受賞作品と言うだけあってレベ

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    2016年03月12日
  • 夏服パースペクティヴ

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    「消失グラデーション」の続編。
    一作目に続き「事件」までの導入にページが割かれているが、その中にも読者を惑わすミステリ的な要素が含まれていて楽しめる。一気読みしました。

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    2016年02月14日
  • 消失グラデーション

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    からくりに、けっこう驚いた。そうきたか。
    これが、ありか、なしかは賛否両論ありそう。
    私は素直に楽しめた。

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    2016年02月10日
  • 夏服パースペクティヴ

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    知った場所が多かったのもあるけど、面白く読めた。ただ、足枷から逃れるために、自分の足首を切断するなんて出来る?とか、ちょっと現実味が無いような部分もあった。

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    2016年01月28日
  • 夏服パースペクティヴ

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    前作がよかったので、文庫化されてすぐ買いました。前作同様、文章はまだ読んでいてひっかかるところはありましたが、現実と創作と創作の中の創作が二重三重に錯綜するストーリーが心地いい混乱を引き起こしてくれます。

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    2016年01月24日
  • 消失グラデーション

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    面白かったぁー。一気読みした。
    最後の方で、してやられたー!

    網川が行方不明になった真相も、誰が康の首を絞め眠らせたのも読んでて分かったけど、登場人物の本当の姿が分かった時の衝撃って強烈だった。
    ってか、こんな生徒たちが何人もいる高校ってどうよー。
    絶対ないない。実際ないでしょー。
    でも、私はこういう設定、結構好み。

    今まで読んでたイメージを一気に覆されて、イメージし直して読むと、更に面白くなった。

    康や樋口のように、物心ついた時から自分の本当の姿を踏まえてる子たちも、それなりに悩んで生きてきただろうけど、網川みたいに今までの自分の姿が本当は違ってたという、のはやっぱり逃げ出したくなるよ

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    2015年11月05日
  • 消失グラデーション

    騙されたとはこのこと

    思い込み。先入観。まんまとやってくれた作者にアッパレ。
    どうか、最後のページは最期まで、、、。

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    2014年06月09日
  • 消失グラデーション

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    何年も前に買ったものの積んでた本書。ようやく読み終えたけど、最初の方は本当に読むのがしんどかった…。
    とにかく登場人物の誰一人として共感出来ない。
    なんか気持ち悪い違和感(ハーレム系のラノベかというくらい登場人物が女子ばかりで何故だか魅力的でもない主人公がモテまくる。本当にミステリーか??等)を抱えつつ、なんとか読み進めて第三章でようやく事件発生。
    そこからは樋口探偵と椎名助手による調査が始まって二転三転していくところでようやくこの本の凄さに気付いた。(ここまでが長かったけど)
    予想以上に重いテーマだったし、これは絶対に二度読みしたくなる。違和感も納得。
    めちゃくちゃ騙されました。どんでん返し

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    2025年04月23日
  • 多重迷宮の殺人

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    ネタバレ

    首都圏で地下遺構での連続殺人事件が起きている1980年の東京。大学生の風間颯平は、地下遺構探索サークルの藤間秀秋と七ツ森神子都とともに御坂摩耶から祖父の遺した地下遺構の探索依頼を受ける。探索中に屍蝋化した遺体を発見。摩耶の親族たちとも遭遇し、山崩れが起きて閉じ込められてしまう。出口を求めて探索を続けるが、人が殺されていき…。
    現代ものかと思ったら舞台は昭和だった。1980年の東京。地下遺構という特殊環境でのクローズドミステリー。
    捜査コンサルタントとして捜査に関わらせるためか結末に導くためか神子都の設定が重い。主人公の颯平は普通の好青年っぽい印象だった。藤間はよくわからないけれど、その辺りでバ

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    2024年11月28日
  • クラックアウト

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    10月-07。3.0点。
    池袋を舞台にした、中華系団体と暴力団との話。フリー記者・父を殺された女刑事が捜査。。。

    うーん、ちょっと登場人物が多すぎたかな。終盤整理がつかなかった。

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    2024年10月16日
  • イン・ザ・ダスト

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    08月-01。3.5点。
    分析班渡部、TV局土方第二弾。
    全く別の報復殺人、傷害事件に注目する渡部。一方、土方は都心駅の大規模テロ事件を再度追う。。。

    面白い。前作もそうだが、冒頭は読むのに時間かかるが徐々にスピードアップ。
    関係なく見えるものを、繋げる力が凄い。シリーズ次作も希望。

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    2024年08月02日
  • ダークナンバー

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    07月-11。3.5点。
    科捜研上がりの女刑事、マスコミの中学同級生。
    都内の放火事件と埼玉の通り魔事件が並行、全く関係無さそうだが、注目し。。。

    再読。前回よりもわかりやすかった。文庫化で加筆修正があったからかな。

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    2024年07月23日
  • 消失グラデーション

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    ネタバレ

    本の雑誌だったか、どこかのブックガイドで目にして入手して、長らく積読状態にあったもの。この度、北上本で改めて紹介に触れ、なら読んでみましょうか、と。謎の出し方とかその不可解さとか、上手く誘導されて頁を繰り続けることにはなるんだけど、主人公のキャラがいまいち受け入れられず、何だかモヤモヤした状態で読み進めることに。そして迎えたラスト。ダイナミックな仕掛けが明かされ、『なるほど、そういうことか』と。それならこのキャラにも納得。最終的にメインテーマとも言えるSOGIについては、だいぶ踏み込まれているんだけど、本作以降、今に至る世論の変化を鑑みると、違和感を感じる表現がちらほら。なので、結果までたどり

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    2023年10月30日
  • ダークナンバー

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    玲衣のサバサバした性格好きです。目標に向かって、自分の道をどんどん突き進む姿はかっこいいです。

    容疑者候補になる人が少ないので、途中で犯人がわかってしまい、ダークナンバーとしての驚きは少なかったです。

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    2023年09月26日
  • 消失グラデーション

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    ネタバレ

    トリッキーな設定。
    事件が起きるまでが長い。
    理解のある生徒が多い。
    で、あなたはだれでしょうか、、といいたくなる。

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    2023年08月19日
  • 消失グラデーション

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    ネタバレ

    叙述トリック部分は全く気付かず。樋口と椎名どちらかだけならまだしも、どちらも、さらに網川も、というのがやや強引というかなんと言うか。
    ミスリードさせてやるぜ〜という、それまでのあれこれ、もあり。
    バスケボールを使って当てると言うのも、マジか!?と言う感想。

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    2023年07月31日
  • 消失グラデーション

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    中学時代だけどバスケ部だったので、バスケのシーンは読んでて懐かしかった。
    この手の叙述トリックは読んできてるけど、これは気づけなかったなぁ。でもいつもの分かった時のスッキリ感はなくて、むしろ逆で。
    不自然な点や疑問点が多かった。
    バスケの部分で評価+1

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    2023年07月12日