長沢樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ都内で放火、埼玉でひったくり。
それぞれで死者が出る凶悪事件だが、その日程の符合に気が付いた敦子と玲衣。浅からぬ因縁の二人がそれぞれの組織を巻き込んでの活躍。
敦子は警察組織、玲衣はTV局、それぞれに理解者を得ながら苦闘する二人。
思いも掛けない背景を炙り出すと共に二人の過去も明らかになる。
ところどころに地図が挿入されいて、逃走経路の説明が分かり易い。登場人物が多くて名前を巻頭の人物紹介ページで確認するが、まあこれは仕方が無い。
スラスラと一気に読めなかったが楽しめた。
多い登場人物のそれぞれのキャラも立ってた。
シリーズの次作も有る様なので読んでみたい。
作品紹介・あらすじ
関東を震撼さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前、ジェンダーをテーマにした職場研修で見た映像があった。名前と肩書きだけ出てくる人物を男性だと思ったか女性だと思ったか話し合うというもので、受講者にジェンダーバイアスに気づかせるような内容だった。
わたしにとっては、この小説はまさにそれだった。
登場人物が「男子」なのか「女子」なのかが周到に隠されていて、それが謎解きの鍵になっている。
考えてみると、事件らしい事件はあるようなないようななので、ひょっとすると大事なのは先に書いたような読み手の側の思い込みやジェンダーバイアスを試す、みたいなことなのだろうか。
違うかもしれないけど。
この本は吉野朔実さんの『悪魔が本とやってくる悪魔が本とやって -
Posted by ブクログ
なんとも不思議な感じがする作品。
刑事と記者が幼馴染で、互いに協力して事件を解決していく・・・と言ったら、なんとなくありそうな話にも思えるんですが、事件解決の手法に難題が???
刑事は、警視庁捜査支援分析センター(SSBC)の係長警部で、プロファイラー。そのプロファイリング技術を駆使して、次の事件をある意味し向けるんですよねぇ。見えないおとり捜査とでも言うのでしょうか?その過程で、記者も、記者の領域を踏み越えて幼馴染の警部とタッグを組んでいるという。なんとも不思議な感じです。
SSBCの警部は、アラサーの美貌の女性という設定。美貌の警察官というと、姫川玲子を思い出しますが、彼女とも違う感 -
Posted by ブクログ
東京で連続放火殺人事件が発生。警視庁分析捜査係の警部・渡瀬敦子(わたせ・あつこ)はプロファイリングを元に捜査を進めるが、犯行予測を外してしまう。一方、東都放送の土方玲衣は、記者復帰を目指して、元同級生の敦子を番組で特集しようと企てる。より注目を集める構成にするため、同時期に起きていた埼玉の連続路上強盗致死傷事件を調べた玲衣は、二つの凶悪犯罪を結ぶ「あり得ない線」に気づく。次第に協力しはじめた二人が執念の捜査で辿り着いた「存在しない犯人(ダークナンバー)」とは?
初めて読む作家の作品。舞台となる土地の描写が細かく、それだけで読ませる。犯罪そのものは、ウームというところ。