感情タグBEST3
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分析捜査官という立場の主人公が、旧友のジャーナリストとともに巧妙に偽装された殺人事件の真相に迫るサスペンス。冷静な分析で、犯人像に迫る主人公捜査官。この主人公の持つ影の部分が物語に深みを与えている。終盤明らかになる事件の背景は、リアルの世界が抱える社会問題ともリンクしている。またパートナーとして登場するジャーナリストの計算しつくされた言動も物語の展開のテンポを良くしている。二人の関係も陰と陽と対照的で絶妙。続編もあるらしいので、期待したい。
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警察の分析官と放送局の元記者がお互いのプロフェッショナルに徹した仕事をすることで、お互いを補完しつつ犯人を追い詰めていく。
このコンビの活躍をこれからも読みたいと思った。
一気読み小説
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面白かった、一気読みした。
最後の解説でシリーズ化してることがわかった。
なんとなくそんな気もしたけれど、ほんとにしてしてるとは…
一番消化不良だったのが、渡瀬敦子と土方玲衣の関係と…その土方玲衣の野望。なんかしっくりこないというかまだすべてを明らかにしていないような印象。シリーズ化するみたいなのでおいおい明らかになるかもしれないけど…
それにしても女性の過去の訳アリが売春とか性的な虐めとか、ホント嫌になる。
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都内で放火、埼玉でひったくり。
それぞれで死者が出る凶悪事件だが、その日程の符合に気が付いた敦子と玲衣。浅からぬ因縁の二人がそれぞれの組織を巻き込んでの活躍。
敦子は警察組織、玲衣はTV局、それぞれに理解者を得ながら苦闘する二人。
思いも掛けない背景を炙り出すと共に二人の過去も明らかになる。
ところどころに地図が挿入されいて、逃走経路の説明が分かり易い。登場人物が多くて名前を巻頭の人物紹介ページで確認するが、まあこれは仕方が無い。
スラスラと一気に読めなかったが楽しめた。
多い登場人物のそれぞれのキャラも立ってた。
シリーズの次作も有る様なので読んでみたい。
作品紹介・あらすじ
関東を震撼させる二つの凶悪事件が発生。警視庁の分析捜査官・渡瀬敦子と東都放送の土方玲衣は奇妙な協力関係を結び、犯人を追う
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結構長い話なんですが、中だるみがなく最後まで緊張感を保っている。事件の全容が見え始めるあたりからは一気に読めます。
主人公を警察サイドのプロファイラーとテレビ局の事件屋の2人にしているところが構成の妙です。面白かった。
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なんとも不思議な感じがする作品。
刑事と記者が幼馴染で、互いに協力して事件を解決していく・・・と言ったら、なんとなくありそうな話にも思えるんですが、事件解決の手法に難題が???
刑事は、警視庁捜査支援分析センター(SSBC)の係長警部で、プロファイラー。そのプロファイリング技術を駆使して、次の事件をある意味し向けるんですよねぇ。見えないおとり捜査とでも言うのでしょうか?その過程で、記者も、記者の領域を踏み越えて幼馴染の警部とタッグを組んでいるという。なんとも不思議な感じです。
SSBCの警部は、アラサーの美貌の女性という設定。美貌の警察官というと、姫川玲子を思い出しますが、彼女とも違う感じです。まぁ、過去に暗い思い出があるという事は共通しているのかもしれませんが。
シリーズ化されて、次の作品もあるようです。読んでみたいです。
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マスコミ、そして警察。臨場感が凄い。どちらの業界も実際のところは知らないが。
連続してひったくりと連続放火事件。それぞれ場所も異なるがどこに繋がりが?
そして、その目的は?
読み応え十分でした。
このちょっと変わった相棒.続編も楽しみである。
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東京で連続放火殺人事件が発生。警視庁分析捜査係の警部・渡瀬敦子(わたせ・あつこ)はプロファイリングを元に捜査を進めるが、犯行予測を外してしまう。一方、東都放送の土方玲衣は、記者復帰を目指して、元同級生の敦子を番組で特集しようと企てる。より注目を集める構成にするため、同時期に起きていた埼玉の連続路上強盗致死傷事件を調べた玲衣は、二つの凶悪犯罪を結ぶ「あり得ない線」に気づく。次第に協力しはじめた二人が執念の捜査で辿り着いた「存在しない犯人(ダークナンバー)」とは?
初めて読む作家の作品。舞台となる土地の描写が細かく、それだけで読ませる。犯罪そのものは、ウームというところ。
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玲衣のサバサバした性格好きです。目標に向かって、自分の道をどんどん突き進む姿はかっこいいです。
容疑者候補になる人が少ないので、途中で犯人がわかってしまい、ダークナンバーとしての驚きは少なかったです。
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警視庁分析捜査係と、メディア報道のダブル主人公。
町田、相模原で起きた事件を機に、西東京へ広がり、別件だと思われていた埼玉での連続路上強盗致死傷事件に繋がる。
あり得ないと思われたその事件をつなぐ線は。
警察ものだけでなく、報道の要素が入ることで臨場感と疾走感が素晴らしい。特に物語後半は目を見張る。
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読みごたえのある重厚なサスペンス小説。なんだと思うんだけど、ノリ切れなかった…ここまで読み進めるのに苦労したのは久しぶり。なぜかと考えてみるに、主人公の二人に比べて脇を固める捜査員やテレビ局員の掘り下げがなさすぎて、登場人物が多いのも相まって誰が誰やら分からなくなってしまった事、で分からなくなったまま読み進めてもとくに支障なかった(笑)。
あと地方住みの私には首都圏の事件を地図付きで詳細に記述されても臨場感は高まらない事。
なんだ私の読解力が問題だったのか。終盤、事件の全容が見えてきてからの展開はすごく良かったのでちょっと残念。
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まったくノーマークだったけど、どこかの書評(朝日か日経夕刊)で気になって読んでみた。凡百の国産警察物とは一線を画す緻密な犯罪構想と、魅力的なキャラクター(特に報道関係者の会話が素晴らしい)。
ただし後半になると物語のスローな進み方がちょっとだるくなってくる。途中でスピードアップして、一旦真相に近づいても良かったのでは。もしくは、ここまで大風呂敷の物語にする必要なかったのでは。
いずれにしろ続きがあると知れば読みたくなるな。
3.6
Posted by ブクログ
背景のテーマが非常に興味がそそられるものだったが、作中であまり掘り下げられず、サスペンスの型にハマりすぎているような印象。捜査の描写は具体的でとても引き込まれる。