長沢樹のレビュー一覧

  • 消失グラデーション

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    女子高生が校舎屋上から落ち、血を流してるのを目撃した主人公。駆けつけるも何者かに気絶させられ、起きたら女子高生が居なくなっている。部活中の学校という開かれた密室空間での被害者失踪事件。何が起き、被害者はどこに消えたのか解明していく物語。

    この小説のポイントは、小説だからこそ演出できる、読者が絶対に最後まで分からない登場人物の「ズレ」。その「ズレ」が、ただの消失事件により一層重みと鋭さを生み出す。何の違和感もなく読んでたのに、そのズレを知った上で読んでも何の矛盾もなく読めるから、完成度がえげつない小説。今まで読んだミステリー小説で一番面白かった。おすすめです。

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    2025年03月27日
  • イン・ザ・ダスト

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    シリーズ2作目ですが、1作目に負けず劣らず面白かった。展開も面白いしスピード感もある。571ページもある長いお話ですが、長さを感じないくらい没入できました。
    このシリーズ映画化しないかなぁ。

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    2021年12月14日
  • イン・ザ・ダスト

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    ダークナンバーから続く、テレビディレクター土方玲衣と分析捜査官渡瀬敦子の活躍。
    ダークナンバーには、敦子が学生時代のいじめを受けた加害者に仕掛けた仕打ちの記載があり、彼女の捜査官としての今のベースになっているので、未読の方はダークナンバーからの連読を勧めたい。
    筆者は映像の仕事をしていたからか、文章を読んで映像が浮かびやすい。
    前作に比べて、犯人を追い詰めるスリリングな描写が増えて、読み進めるスピードの遅さがもどかしく感じた。次回作も楽しみに待ちたい。

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    2021年09月26日
  • イン・ザ・ダスト

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    警視庁刑事部捜査支援分析センターの渡瀬敦子さんと、報道番組の企画統括デスクの土方玲衣さんのコンビの活躍がまた読める嬉しさ一杯で本書を手にとった。前作の『ダークナンバー』が面白かったので、またこのコンビに会えることを願っていた。
    これからも、二人の活躍を描いてほしいと著者にお願いしたい。

    本書も、犯人と警察と報道が絡み合い、事件を追いかける展開。
    途中で、過去の事件を復習しないと私はついていけなかったが、頑張って追いかけた。面白かったの一言でいったら、怒られそうだが、面白かった。

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    2021年07月28日
  • ダークナンバー

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    分析捜査官という立場の主人公が、旧友のジャーナリストとともに巧妙に偽装された殺人事件の真相に迫るサスペンス。冷静な分析で、犯人像に迫る主人公捜査官。この主人公の持つ影の部分が物語に深みを与えている。終盤明らかになる事件の背景は、リアルの世界が抱える社会問題ともリンクしている。またパートナーとして登場するジャーナリストの計算しつくされた言動も物語の展開のテンポを良くしている。二人の関係も陰と陽と対照的で絶妙。続編もあるらしいので、期待したい。

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    2020年03月04日
  • ダークナンバー

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    警察の分析官と放送局の元記者がお互いのプロフェッショナルに徹した仕事をすることで、お互いを補完しつつ犯人を追い詰めていく。
    このコンビの活躍をこれからも読みたいと思った。
    一気読み小説

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    2020年02月28日
  • 夏服パースペクティヴ

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    トリックがイメージしにくいけどとても面白く読めた。
    キャラの設定なんだろう。
    あと、確かに学生有栖川有栖っぽい。

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    2020年02月02日
  • 冬空トランス

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     シリーズ三作目の連作短編集。長編のような大掛かりな事件とトリックが描かれない分、分かりやすく、また長沢さんが得意とする危うさを孕んだ繊細さが前に出ていた印象。とても好きな作品です。

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    2018年06月30日
  • 夏服パースペクティヴ

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    前作同様驚かされました。ミステリの純度も上がっている印象です。ミステリで感じてしまう作者のご都合主義の役割を持つ探偵役(犯人役)は緻密に描かれているキャラクターで解消しているようにも思います、前半から後半に掛けてある種のカタルシスを感じました(言葉が合っているか分かりませんが)。いわゆる世界が開けた感覚ですかね。読後感は前作同様、爽快さを感じます。良い作品ですね。

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    2018年06月14日
  • ダークナンバー

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    警察官と報道の2人が協力する姿がとてもよかった!2人についてもっと知りたいと思ったから、渡瀬敦子と土方玲依がシリーズ化されてるらしくて続編も楽しみ!

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    2025年05月04日
  • 月夜に溺れる

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    面白かった。
    主人公の設定に、最初は嫌に感じたのだけど、話が進むうちに解消されていった。
    4つの短編で主人公の探偵度が上がっていく。
    それにしても細かい設定をよく考えつくものだと感心する。
    星少ない…
    評価低いんだ…
    悪くないと思うんだけど

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    2025年04月17日
  • 消失グラデーション

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    ネタバレ

    騙されたー。
    色んなことがわかった時の衝撃が。
    多様性とは言われる今だけど、多くないかい?
    先生もってこと?
    もー、誰がなんやら笑
    ちょっと、ご都合主義か感じもあるけど全体的に面白かった!

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    2024年05月13日
  • 消失グラデーション

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    会話中の違和感、終盤で判明。
    復数人の設定に頭の中を整理するのに混乱。
    事が起こるまでは長いが、その後はテンボも良くイッキ読み。
    再読する価値あるかも。

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    2024年04月12日
  • アンリバーシブル 警視庁監察特捜班 堂安誠人

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     双子を、スタートにした非現実的な設定ではあるけれど、刑事物としてのレベルはそんなに低くはない。
     地方経済の疲弊という問題が背景にもあり。

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    2024年02月11日
  • クラックアウト

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    129なんか大沢在昌と長浦京の作品を読んでるようで爽快感があるね。まあ人が死にすぎるけど。若気の至りが生きるための殺し屋とはちょっと飛躍が過ぎるけどね。

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    2023年11月09日
  • ダークナンバー

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    面白かった、一気読みした。
    最後の解説でシリーズ化してることがわかった。
    なんとなくそんな気もしたけれど、ほんとにしてしてるとは…
    一番消化不良だったのが、渡瀬敦子と土方玲衣の関係と…その土方玲衣の野望。なんかしっくりこないというかまだすべてを明らかにしていないような印象。シリーズ化するみたいなのでおいおい明らかになるかもしれないけど…
    それにしても女性の過去の訳アリが売春とか性的な虐めとか、ホント嫌になる。

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    2023年10月15日
  • クラックアウト

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    中国系反社組織と対立するヤクザ、そして警察のバランスを保つために裏で動いている存在があった。しかし反社組織の会長が死に瀕し、そして都市伝説ともいわれる暗殺者「送死人」がとある女優を殺害した後、危ういバランスが急に崩れ始める。またしても血を血で洗う抗争が起こってしまうのか、そして混乱を引き起こそうとしているのは誰なのか。スリリングなノワール小説です。
    裏の顔を持つ記者の三砂、父の遺志を継ぐ警官の鴻上と、得体が知れないながらも魅力的なキャラクターが主体の物語に引きつけられます。パルクールの技を駆使する「送死人」の活躍は、アクション映画を観ているような感覚でした。映像化したら凄そうだなあ。
    ハラハラ

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    2023年07月14日
  • 月夜に溺れる

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    この人の初期の青春ミステリー苦手なんですが、こね作品は良かった。
    刑事ものだけど、違う視点からやっていく。
    良かった。

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    2023年06月06日
  • 夏服パースペクティヴ

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    ものすごく気合れて色々考えられた感が伝わる。ジャンルはミステリーなんだろうが、一人ひとりのキャラクター設定も深いものがある。

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    2023年03月30日
  • 龍探 特命探偵事務所ドラゴン・リサーチ

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    探偵モノとしてそれほど珍しい設定ではないと思うが、作者の個性も出ていて小気味よく読めたと思う。その気になればシリーズにもできると思うがどうだろう。

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    2023年02月21日