あらすじ
とある高校のバスケ部員椎名康は、屋上から転落した少女に出くわす。しかし、少女は忽然と姿を消した!? 監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失”事件!審査員を驚愕させた横溝賞大賞受賞作登場!!
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Posted by ブクログ
女子高生が校舎屋上から落ち、血を流してるのを目撃した主人公。駆けつけるも何者かに気絶させられ、起きたら女子高生が居なくなっている。部活中の学校という開かれた密室空間での被害者失踪事件。何が起き、被害者はどこに消えたのか解明していく物語。
この小説のポイントは、小説だからこそ演出できる、読者が絶対に最後まで分からない登場人物の「ズレ」。その「ズレ」が、ただの消失事件により一層重みと鋭さを生み出す。何の違和感もなく読んでたのに、そのズレを知った上で読んでも何の矛盾もなく読めるから、完成度がえげつない小説。今まで読んだミステリー小説で一番面白かった。おすすめです。
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騙されたー。
色んなことがわかった時の衝撃が。
多様性とは言われる今だけど、多くないかい?
先生もってこと?
もー、誰がなんやら笑
ちょっと、ご都合主義か感じもあるけど全体的に面白かった!
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会話中の違和感、終盤で判明。
復数人の設定に頭の中を整理するのに混乱。
事が起こるまでは長いが、その後はテンボも良くイッキ読み。
再読する価値あるかも。
Posted by ブクログ
初見で最後まで読むとウワーッとなるタイプの本だがその分二回目以降は記憶をなくして読まないと面白みが薄れる
高校生の時読んで衝撃が走り、数年後の今日にまた読み返したがやはり康と真由については前知識無しに読み進めていく中の自分の感覚を信じて読んだ方がおもしろいかなと思うマジでネタバレは見ないで読むべき
単純に表紙が綺麗
あと長いこと青春グラデーションだとタイトルを勘違いしていてすまなかった
Posted by ブクログ
以前、ジェンダーをテーマにした職場研修で見た映像があった。名前と肩書きだけ出てくる人物を男性だと思ったか女性だと思ったか話し合うというもので、受講者にジェンダーバイアスに気づかせるような内容だった。
わたしにとっては、この小説はまさにそれだった。
登場人物が「男子」なのか「女子」なのかが周到に隠されていて、それが謎解きの鍵になっている。
考えてみると、事件らしい事件はあるようなないようななので、ひょっとすると大事なのは先に書いたような読み手の側の思い込みやジェンダーバイアスを試す、みたいなことなのだろうか。
違うかもしれないけど。
この本は吉野朔実さんの『悪魔が本とやってくる悪魔が本とやってくる』で知り、読んでみたいと思ったのだ。そこでは吉野さんにこの本を勧めた男性(多分)と吉野さんがセーラー服を着ていて、「?」と思っていたが、なるほどそういうことだったかと思った次第である。吉野さんうまいよなあ。惜しい人を早く亡くしたものである。
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うーん、面白かったと思う。うーん、というのは名前のずるさ、と性的マイノリティの多さかな。
でもいい感じで騙してくれたし、展開も嫌いではなかった。ただヒカル君は何者、何を狙ってるのか分からなかった。
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一見、青春系なのだが突然生々しい話に。
キャラクターが魅力的な小説だった。
表現がうまく出来ないが、途中で感じた違和感の正体がわかり、話の全貌が見えてきた時、今まで積み上げてきたストーリーがガラッと変わるのではなく、実はそれぞれのキャラクターがもっと悩み傷つきながら行きていたということが分かる、一個上のステージに行く感じが凄い。
血が出ます、オールハッピーではないです、でも最後まで読むとやっぱり青春小説でした。
Posted by ブクログ
なんだこれは!絶対映像化無理な作品!
自分がいかにステレオタイプで頭が固い奴か分かりました。
キャラクターが皆、それぞれ事情を抱えながらも
生活を営んでいて凄く好ましい子ばかりなのですが、
ストーリーの紡ぎ方もとても魅力的であっという間に読んじゃった。
最初は「ああ自分の中で悶々と自己否定しながらも
セックスする相手には困らないオサレ小説かしら」と思っていたのですが、
全然そんなことはなかったぜ。
読み始めのイメージと読み終わりのイメージががらりと変わる小説No.1かもしれませんね。
Posted by ブクログ
防犯カメラで囲まれた学校=密室から消えた死体・・・。
犯人は?そして死体はどこに消えた?
というとこだけを見れば本格モノだけど、高校が舞台で事件の関係者も全員高校生と言うことで、青春物の側面も強い。
大きなトリックがあるのだけど、意外と中盤でそれには気付いた。伏線も緻密に張ってあるし、分かってもラストまで楽しく読める。
3階から落ちたのに歩いて逃げる、いかにも怪盗みたいなやつが協力していたというのは無駄なキャラとオチでは?
事件は一つの割には事件が起きるまで、そしてその後も長い。確かに伏線をはりまくってしっかりそれを回収してるから仕方ないかもしれないが。
横溝正史賞受賞作品と言うだけあってレベルは高いが、その後はどんな作品を書いてるのかな?
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面白かったぁー。一気読みした。
最後の方で、してやられたー!
網川が行方不明になった真相も、誰が康の首を絞め眠らせたのも読んでて分かったけど、登場人物の本当の姿が分かった時の衝撃って強烈だった。
ってか、こんな生徒たちが何人もいる高校ってどうよー。
絶対ないない。実際ないでしょー。
でも、私はこういう設定、結構好み。
今まで読んでたイメージを一気に覆されて、イメージし直して読むと、更に面白くなった。
康や樋口のように、物心ついた時から自分の本当の姿を踏まえてる子たちも、それなりに悩んで生きてきただろうけど、網川みたいに今までの自分の姿が本当は違ってたという、のはやっぱり逃げ出したくなるよねー。
特に毎日学校に通うんだから。
彼らのその後が気になる。
樋口や康と友達になりたいなー。
Posted by ブクログ
何年も前に買ったものの積んでた本書。ようやく読み終えたけど、最初の方は本当に読むのがしんどかった…。
とにかく登場人物の誰一人として共感出来ない。
なんか気持ち悪い違和感(ハーレム系のラノベかというくらい登場人物が女子ばかりで何故だか魅力的でもない主人公がモテまくる。本当にミステリーか??等)を抱えつつ、なんとか読み進めて第三章でようやく事件発生。
そこからは樋口探偵と椎名助手による調査が始まって二転三転していくところでようやくこの本の凄さに気付いた。(ここまでが長かったけど)
予想以上に重いテーマだったし、これは絶対に二度読みしたくなる。違和感も納得。
めちゃくちゃ騙されました。どんでん返し系が好きな方は是非。
Posted by ブクログ
本の雑誌だったか、どこかのブックガイドで目にして入手して、長らく積読状態にあったもの。この度、北上本で改めて紹介に触れ、なら読んでみましょうか、と。謎の出し方とかその不可解さとか、上手く誘導されて頁を繰り続けることにはなるんだけど、主人公のキャラがいまいち受け入れられず、何だかモヤモヤした状態で読み進めることに。そして迎えたラスト。ダイナミックな仕掛けが明かされ、『なるほど、そういうことか』と。それならこのキャラにも納得。最終的にメインテーマとも言えるSOGIについては、だいぶ踏み込まれているんだけど、本作以降、今に至る世論の変化を鑑みると、違和感を感じる表現がちらほら。なので、結果までたどり着いてもなおモヤる訳で。
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叙述トリック部分は全く気付かず。樋口と椎名どちらかだけならまだしも、どちらも、さらに網川も、というのがやや強引というかなんと言うか。
ミスリードさせてやるぜ〜という、それまでのあれこれ、もあり。
バスケボールを使って当てると言うのも、マジか!?と言う感想。
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中学時代だけどバスケ部だったので、バスケのシーンは読んでて懐かしかった。
この手の叙述トリックは読んできてるけど、これは気づけなかったなぁ。でもいつもの分かった時のスッキリ感はなくて、むしろ逆で。
不自然な点や疑問点が多かった。
バスケの部分で評価+1
Posted by ブクログ
学園モノにおいて心理描写を描くことは必須で、ミステリとなるとそのうえで魅力的な謎が必要になる。今も昔も変わらないセオリーにおいて、変化をつけないと目に止まらなくなってしまっている。ラスト近くにこれまで信じていたことがグニャと曲がる感覚は当時としては斬新だったろうなぁ。
Posted by ブクログ
以前の横溝正史ミステリ大賞受賞作。後半になって急に設定が変わっちゃったかのような錯覚に陥った。ずるいって言っちゃう自分が卑怯なのか?決めつけて読んでた自分が作者の術中にハマったってことなんだろうね。高校生の大人と子供の狭間の心理描写が良かった。
Posted by ブクログ
4年ぶりに再読。
ストーリーは忘れてたけど仕組みは何となく覚えてたので1回目のあの衝撃はなかった。面白いけど再読向きではないかも。神経質な問題を上手く取り入れた青春ミステリ小説。
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青春だね。なんか色々あったな高校時代って。
最後の方まで騙されてました。
おもろーですよ。
伏線回収したいけど、ちょっと足踏み。そのうちまた読むかは微妙
Posted by ブクログ
男女バスケ部を中心に青春ドラマと、事件が起こりそれを解決へと導く2人の主人公を描いた青春学園ミステリー。
感想を先に書くと、あまりに現実離れし過ぎて、またここまでミスリードというか性的マイノリティーに拘らなくてもいいのではという感じで、そこがもう少し違っていれば面白い話だったのに。
屋上から落ちた少女が消えた。
それが一番の謎なのだが、案外あっさりしたトリックであるが、男と思っていた人物が女であったり、女であると思っていた人物が男であったりと、ややこしい上に、女として生きてきたのに本来は男であり、これから体が変化し男になっていくというものまでありかなりやりすぎ感が強い。
マユっていう名前が男って有り得る?
ミスリードがひど過ぎる気がした。
Posted by ブクログ
帯に『予測不可能なトリックとラストに驚愕の声』と書いてあったから、どんなトリックが仕掛けられているか予測しながら読んだため、そのトリックが分かったからといって驚きはしなかった。期待以上ではなかった。ただ、椎名だけではなく、樋口もか!という驚きはあった。
Posted by ブクログ
トリックのアイデアは嫌いじゃない
冒頭のシーンとか
「なんなん!このチャラい主人公は!」
とか思ってたけど…最後まで読めた。
難しい問題も扱っていて、ただのミステリー以外の面もあってよかった。
むしろ続編とかどうなるんだろう?
この大ネタはもう使えないし。どうすんの!?
Posted by ブクログ
2011年度、第31回横溝正史ミステリ大賞受賞。最後に性別で驚かすって不要な気がするが・・・樋口真由はシリーズ化されていて、人気の理由はその不思議なキャラクターにあるのだからしょうがないかなよね
Posted by ブクログ
このミステリーがすごい2012年版6位。前半は最高。自分はスポコン青春小説がもっとも好きなジャンルではまった。スラムダンクを彷彿させるバスケットシーンの臨場感と少しワイルドな男女のやりとりを描写する筆力がハンパないし、全く真相が見えない謎と相まってほんと一気にページが進む。ただし、後半の謎ときになって、本格ミステリー色の比重が高まり現実味がなくなってしまう。そっち系のトリックが複数からみあって複雑すぎ。登場人物の魅力が変質してしまいなんだかもったいない。ミステリーとしても良く練られてレベル高いんだけど、前半と後半の連続性がなくなってしまっており、ミステリーはもっと少ないめにして青春小説色をもっと前面に出して欲しかった。サクリファイスもそんな感じだったけど、こっちは、さらにトリックが凝ってる分、小説としての焦点がぼけてしまってる気がする。とても惜しい。
Posted by ブクログ
話自体は面白いけど、最後は無理あるなーと思います。もうちょいストレートなのが欲しかったですね。とりあえず、誰が分かるかい!という感じなのと、キャラクターが面白かったのでまぁまぁという評価にしました。それと、ちょいちょい描写の説明が入るので少し読みにくさを感じました。(覚えれない自分がバカなのですが)