あらすじ
とある高校のバスケ部員椎名康は、屋上から転落した少女に出くわす。しかし、少女は忽然と姿を消した!? 監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失”事件!審査員を驚愕させた横溝賞大賞受賞作登場!!
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Posted by ブクログ
騙されたー。
色んなことがわかった時の衝撃が。
多様性とは言われる今だけど、多くないかい?
先生もってこと?
もー、誰がなんやら笑
ちょっと、ご都合主義か感じもあるけど全体的に面白かった!
Posted by ブクログ
以前、ジェンダーをテーマにした職場研修で見た映像があった。名前と肩書きだけ出てくる人物を男性だと思ったか女性だと思ったか話し合うというもので、受講者にジェンダーバイアスに気づかせるような内容だった。
わたしにとっては、この小説はまさにそれだった。
登場人物が「男子」なのか「女子」なのかが周到に隠されていて、それが謎解きの鍵になっている。
考えてみると、事件らしい事件はあるようなないようななので、ひょっとすると大事なのは先に書いたような読み手の側の思い込みやジェンダーバイアスを試す、みたいなことなのだろうか。
違うかもしれないけど。
この本は吉野朔実さんの『悪魔が本とやってくる悪魔が本とやってくる』で知り、読んでみたいと思ったのだ。そこでは吉野さんにこの本を勧めた男性(多分)と吉野さんがセーラー服を着ていて、「?」と思っていたが、なるほどそういうことだったかと思った次第である。吉野さんうまいよなあ。惜しい人を早く亡くしたものである。
Posted by ブクログ
うーん、面白かったと思う。うーん、というのは名前のずるさ、と性的マイノリティの多さかな。
でもいい感じで騙してくれたし、展開も嫌いではなかった。ただヒカル君は何者、何を狙ってるのか分からなかった。
Posted by ブクログ
一見、青春系なのだが突然生々しい話に。
キャラクターが魅力的な小説だった。
表現がうまく出来ないが、途中で感じた違和感の正体がわかり、話の全貌が見えてきた時、今まで積み上げてきたストーリーがガラッと変わるのではなく、実はそれぞれのキャラクターがもっと悩み傷つきながら行きていたということが分かる、一個上のステージに行く感じが凄い。
血が出ます、オールハッピーではないです、でも最後まで読むとやっぱり青春小説でした。
Posted by ブクログ
防犯カメラで囲まれた学校=密室から消えた死体・・・。
犯人は?そして死体はどこに消えた?
というとこだけを見れば本格モノだけど、高校が舞台で事件の関係者も全員高校生と言うことで、青春物の側面も強い。
大きなトリックがあるのだけど、意外と中盤でそれには気付いた。伏線も緻密に張ってあるし、分かってもラストまで楽しく読める。
3階から落ちたのに歩いて逃げる、いかにも怪盗みたいなやつが協力していたというのは無駄なキャラとオチでは?
事件は一つの割には事件が起きるまで、そしてその後も長い。確かに伏線をはりまくってしっかりそれを回収してるから仕方ないかもしれないが。
横溝正史賞受賞作品と言うだけあってレベルは高いが、その後はどんな作品を書いてるのかな?
Posted by ブクログ
本の雑誌だったか、どこかのブックガイドで目にして入手して、長らく積読状態にあったもの。この度、北上本で改めて紹介に触れ、なら読んでみましょうか、と。謎の出し方とかその不可解さとか、上手く誘導されて頁を繰り続けることにはなるんだけど、主人公のキャラがいまいち受け入れられず、何だかモヤモヤした状態で読み進めることに。そして迎えたラスト。ダイナミックな仕掛けが明かされ、『なるほど、そういうことか』と。それならこのキャラにも納得。最終的にメインテーマとも言えるSOGIについては、だいぶ踏み込まれているんだけど、本作以降、今に至る世論の変化を鑑みると、違和感を感じる表現がちらほら。なので、結果までたどり着いてもなおモヤる訳で。
Posted by ブクログ
叙述トリック部分は全く気付かず。樋口と椎名どちらかだけならまだしも、どちらも、さらに網川も、というのがやや強引というかなんと言うか。
ミスリードさせてやるぜ〜という、それまでのあれこれ、もあり。
バスケボールを使って当てると言うのも、マジか!?と言う感想。
Posted by ブクログ
男女バスケ部を中心に青春ドラマと、事件が起こりそれを解決へと導く2人の主人公を描いた青春学園ミステリー。
感想を先に書くと、あまりに現実離れし過ぎて、またここまでミスリードというか性的マイノリティーに拘らなくてもいいのではという感じで、そこがもう少し違っていれば面白い話だったのに。
屋上から落ちた少女が消えた。
それが一番の謎なのだが、案外あっさりしたトリックであるが、男と思っていた人物が女であったり、女であると思っていた人物が男であったりと、ややこしい上に、女として生きてきたのに本来は男であり、これから体が変化し男になっていくというものまでありかなりやりすぎ感が強い。
マユっていう名前が男って有り得る?
ミスリードがひど過ぎる気がした。
Posted by ブクログ
2011年度、第31回横溝正史ミステリ大賞受賞。最後に性別で驚かすって不要な気がするが・・・樋口真由はシリーズ化されていて、人気の理由はその不思議なキャラクターにあるのだからしょうがないかなよね