ASIOSのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
安定のASIOSの検証本。今回も面白い!
科学的・歴史的・論理的に明らかに誤りがあるものは検証で一刀両断するものの、
主にWeb上(2ちゃん等)で広まった怪談や昭和期の妖怪は掲載情報を追ったり、流布の状況を確認する内容が多め。(廣田龍平氏担当のものがそれかな?)
真相解明の爽快感はないものの、近年の怪談・Web上での噂も積み重なったものがあるというのは、これからの怪談・妖怪伝承の形を見せつけられたようで興味深かった。
しかし、最近の陰謀論のバカ真面目さ・怖さ・残酷さには、これらのような民俗学的な面白さや『ムー』的なワクワクが少なく、より本気で信じてしまう人が多いのには…かなり脅威を感じてしま -
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Posted by ブクログ
21世紀にもなってなお、世に陰謀説・オカルト詐欺は絶えることなく、良識ある大人は自衛のため、知のアップデートを余儀なくされる。2007年発足のASIOSによる本書は、昔からの定番ネタだけでなく、CG加工のような新しめの事例も紹介されており、連綿と行われてきた懐疑的視点からの報告の最新版と言って良い。続刊も読む。
各ケースにおいて、伝説と真相に分けた構成も良い。伝説パートはいかにも中二ごころがワクワクする、世界の驚異に満ちた語り口。この心地良いゆりかごにずっと身を委ねていられれば幸せなのだが、それは、面白くもない真実に向かい合うことを拒む子供の駄々なのだ。
このゆりかごから抜け出し、面白くもない -
Posted by ブクログ
「実際問題、ピラミッドって超古代文明が建造したの?南米遺跡の石組技術は超古代文明の遺産?」
っていう、グラハム・ハンコックが世にまき散らした超古代文明論を分かりやすく事実に基づいて論証してます。
クリスタル・スカルとかの明らかに贋作と分かるオーパーツはまだしも、個人的にはピラミッド・スフィンクス・南米の石組み技術は何らかの叡智がなければ作れないと思っていました。
ところが、この本を読むことで、技術論から当時の文明発達程度でも建造できるのだと理解でき、超古代文明論が眉唾そうだと思うようになりました。
しっかし、グラハム・ハンコック。
20年くらい前だったかな、「神々の指紋」が発売された -
Posted by ブクログ
オーパーツ、アトランティス大陸、UFO、MJ12、911陰謀論といった超常現象や陰謀論を懐疑主義から斬った一冊。と学会系の本で読んだことのある内容も散見されるが、よくまとまっているといえるだろう。各章に参考文献やリンクが掲載されている点もポイントが高い。気になるのはフィラデルフィア実験を扱った章。駆逐艦「エルドリッジ」について「戦艦」と書かれている。写真のキャプションと本文でも書かれているので、純粋にエルドリッジを「戦う艦=戦艦」と称しているようだ。戦艦という艦種がある以上、正確には「駆逐艦」もしくは「軍艦」と書くべきだろう。些細なことではあるが、その些細な点を突いていく内容なのであるから注意
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