滝沢馬琴のレビュー一覧
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ネタバレ再読も遂にラスト、四巻目!
なんだか、駆け足で物語が進んだ気がする・・・
敵のやられ方も基本的にあっさりしすぎてて、なんだか拍子抜けしないでもない
それでも躍動感はあって、夫々目的や仇討ちに成功してるし、最後もハッピーエンドだけど・・・
縁結びをくじ引きで決めるってどうなの (親兵衛とか一の姫とくっついて、一番下の犬士と一番上の姫って・・・とか思わなくもない)
全体を通すと、善側の女性陣が可哀想な最期を遂げる人ばっかりだし
結局妙椿/玉梓が最後どうなったのか不明なままだし、あとがきを今回初めて読んだんだけど、原作を1/7に縮めてあって、その分読みやすくはあったけど、登場人物も少ないらしいし、 -
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悪漢・蟇田素藤と八百比丘尼・妙椿によって御曹司・里見義通を人質にとられてしまった里見家。伏姫の神託を得るべく富山を行く義実のもとに現れた刺客を退治したのは、まだ十歳にも満たない少年であるはずの仁の犬士・犬江親兵衛仁だった! 親兵衛が活躍する妙椿戦、そして犬士が集結した管領戦を収録、偕成社八犬伝ここに堂々完結! 著者によるあとがきと八犬伝解説、人物事典も収録。
第四巻もっと長いかな~と思ってたら三分の一があとがきと人物事典だったのでちょっと肩すかしくらったw なんかテンポいい感じ。さくさく進むけどちょっとダイジェストに近い感じの書き方になってるのはしょうがないかな。省略されがちな八姫との婚姻も -
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荒芽山で襲われちりぢりになった五犬士は諸国を旅し犬士達を探すことに。石浜城で小文吾が出逢ったのは、血塗られた対牛楼で仇を舞い殺す、智の犬士・犬阪毛野。庚申山で現八が出逢ったのは、化け猫が化けた父に苦しめられ妻・雛衣を喪う、礼の犬士・犬村大角。そして甲斐の国で信乃が出逢ったのは、死んだはずの許嫁、浜路に瓜二つの浜路姫だった――犬士のゆく先々、玉梓の怨霊の化身とも言える船虫たち三妖婦が次々邪魔をする。果たして犬士揃って安房へ辿り着けるのはいつになるのか? 犬士列伝の中でもピカイチの血生臭さと毛野の美しさがあまりに対照的な対牛楼編・冒険色が強く悲恋としても名高い庚申山編・和のシンデレラストーリーとも
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芳流閣から転げ落ち行徳に流れ着いた信乃と現八、そしてそこで知り合った小文吾が犬士と知り意気投合。しかし古河公方の命を狙ったと言うことで信乃達はお尋ねものになってしまっていた。そんな状況の中、信乃は突然の破傷風に冒され生死の境を彷徨うことに。更に夫の房八に突然離縁された小文吾の妹の沼藺。そこへやってきた房八は小文吾を挑発し、義兄弟が刃を交えることに――事態は混迷を極めていく。仁の犬士・親兵衛が血の海から再生する、涙なしには語れない行徳編から、道節、荘助を加えた五犬士達が逃走劇を繰り広げる荒芽山編までを収録。
自分でも↑のあらすじ書いててほんと混迷極めまくりだよよくついて来たな当時の読者。と思い -
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ネタバレ無事完結。
おもしろかった。
が、ちょっとあっけなかったか?
妙椿はどこに?
あの合戦のあと、玉梓の怨霊との直接対決があるとおもいきや、
なんか四天王埋めて一件落着。
しかも八剣士に八人のお姫様って・・・・。
まあ、画面としてはめでたしめでたしでいいんだが、
なんとゆーか物足りん感じもあり。
後書きがおもしろかった。
なんと原作の六分の1から七分の1だとは、
とゆーことは原作で読んだらこの6、7倍ってこと?
なんて大長編なんだ・・・・。
しかも完結まで28年って・・・・。
今より物語の種類も少なかったろうし、読者の渇望も強かったんだろうなあ。
キャラクターグッズもいっぱいあったとのこと。
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ネタバレちゃくちゃくと集まりつつある仲間。
しっかし、なんか周りの人死に過ぎでは・・・。
しかも壮絶すぎる。
ぬいさんたちとか。
ばっさり斬られてるし・・・・・。
しかも男女の血が混じって薬になるって、すごいな、あの伏線。
なんか感心しちゃったぞ。
顔が似てる、ってゆーとこでいやーな予感はしたのよね。
で、首もってこ~いってとこでこれは絶対だー、と。
見知らぬ人のため自分の命さしだすなんて・・・。
まあなんとゆーか祖先とか、いろいろ因縁はあるんだけどさ。
あの老夫婦も。ばあちゃん、矢、かっこいい~っとか
思ってたらこれもたまメッチャ痛々しい最期だし。
でも、なんか凄惨なんだが、私グロイのはキライなんだ -
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ネタバレ期待して読んだ「伏」がそうでもなかったのが
なんだかひっかかっていたので、
ちょいと本家本元を読んでみることにする。
が、本文にあたる元気はなく児童書で。
思いがけずおもしろく、一気に読んでしまった。
ああ、こーゆーお話だったっけ。
なんか悪い奴はとことん悪い奴でいっそ小気味いいくらい。
はっきりしてておもしろい。
珠ってゆー小道具がやっぱ効いてるよなあ。
はっ、そーいやドラゴンボールの珠もこのへんからきてたりするのか?
なんか無条件にわくわくする。
八房はあるいみ呪いの一部、ってことなんだろーなー。
なんたって狸の乳で育ってるし。
とすると、その犬を伏姫が気にいるってゆーのも、呪いなのか? -
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いや~、あっという間でした。 ホント、呆気ないほどサクサクと読めちゃってちょっと唖然としているぐらい・・・・。 もっとも、この第4巻はかなりバタバタと駆け足で纏め上げちゃったという雰囲気もあって、前の3冊と比較すると何かと不満も多いんですけどね。 それとね、これはこの最終巻に限った話ではないんだけど何とな~く記憶に残っている物語とところどころ違うのがちょっと気になります。 もっとも KiKi の場合、八犬伝と言えば「例の人形劇」と「この偕成社版全4巻」と「ぶつぎれのシーンごとの人伝伝聞」しかないわけで、本家本元の原本には未だ手を出していないわけだから、「何が正か?」は知らないのです。
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八犬士そろって戦う。もっとドラマチックかと思いきや結構普通な感じ。それまでバッサバッサと人を切っていたのに、最後はみな慈悲深く敵の大将も逃がしてやる。未来の和平への道を進むスタートとなる感じで話がまとまる。作者が「あとがき」で八犬伝や滝沢馬琴について解説してくれる。また、本書は原作になるだけ忠実に、でもおよそ7分の1の分量にするために、ストーリーを単純化させたり、エピソードを変えているところがあると。原作には約400もの人が登場するそうで、むー、原作を読んでみたいと思ったけど、なかなか手ごわそう。あとね、やっぱりルビがずうううっとふってあって、本当に読みやすかった。特に人物名、フと気付くと違う
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八犬士全員が登場した。特に今回は智の玉をもつ毛野と、礼の大角。大角は妻の雛衣がうっかり飲み込んでしまった玉がなぜか大きくなり妊娠していると勘違い…、悪霊に乗り移られた大角の父親に、胎児の生肝ほしさに切られてしまう…、それにより玉が大角の手元に戻るという、ものすごいストーリーなんだけど、さすが子ども向けだから、グロくない。あ、私がそう思うだけで子どもが読んだら、やはり怖くて縮みあがってしまうのだろうか?さて、そんなストーリーを読んだ翌朝、姿見に映る自分をみて、たまげた! まるで雛衣のように、玉が私の腹にも入っているようなのだ。ただきっと私の腹の中のは、犬士の玉ではない。だって大きすぎる。犬士の玉