坂本ヒメミのレビュー一覧

  • エンディングドレス

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    立ち直りたいけど、立ち直れない。
    そんなときに出会ったチラシ。そこで出会った人たち。
    そっと見守ってくれるような雰囲気に癒やされたのかも。
    いつか時間が解決してくれるのかもしれないな。
    悪あがきはしない、受け止める、か。

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    2022年03月18日
  • エンディングドレス

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    ネタバレ

    最愛の夫を病で亡くした三十代の麻緒。
    自らの悲しみと落胆の中に閉ざされ後追いまで考えていた彼女がエンディングドレスを縫う洋裁教室に通うようになって、様々な課題の服作りに一心不乱に取り組みながら散り散りになった自分の心のパーツを一つ一つ取り戻していく。
    生きる希望に目覚めていく物語はありがちだが、一枚の布から着る服を生むという作業に説得力があり、教室の小針先生や同じ生徒の高齢マダムトリオ各々に紆余曲折の人生があって作品の魅力が尽きない。
    千代子さんが麻緒のために作ったパジャマに込められた祈りに泣けた。

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    2022年01月16日
  • エンディングドレス

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    ネタバレ

    夫に病気で先立たれた女性が主人公のお話です。
    本の冒頭は運転免許証や保健証の裏に記載されている
    亡くなった後の臓器提供について選ぶシーンから物語が始まり、どんな物語だろうか?と興味を引かれました。

    周りには元気なふりをしながらも、
    仕事を辞め、住んでいた部屋では断捨離を始め、
    自らも死ぬ準備をすすめます。
    そんな中で出会ったのが「死に装束を縫う洋裁教室」の貼り紙、主人公は自分のエンディングドレスを作る為教室に通い始めます。
    すぐにエンディングドレスを作るのではなく、
    先生から課せられたテーマを通して、自分の人生を振り何着もの服を作り上げてゆきます。

    洋裁教室に通う生徒達は、年齢も生い立ちも

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    2022年01月04日
  • ルリユール

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    本の修復や造本をする職人ルリユール。
    瑠璃は魔法のような技術を持つルリユールのクラウディアと出会う。
    本を愛する人たちの不思議な物語。本にまつわる思い出や思い入れを包み込むように、本に新たな命を宿す。
    本は単なる記録媒体ではないんだなとしみじみ思う。

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    2021年10月07日
  • エンディングドレス

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    夫が闘病の末亡くなり、32歳で未亡人となった麻緒。
    深い悲しみと絶望のなか終活を始めるが、「終末の洋裁教室」に通ってみることに。

    私は洋裁と聞くだけで拒絶反応してしまうが、「終末の洋裁教室」とは面白い。
    ミシンが使えなくても大丈夫なら、覗いてみたい。

    教室で出会う、どこか不思議で落ち着いた先生、それぞれが人生の物語をもつ3人のおばあさん達。

    毎月の宿題で向き合う洋服と、それと切り離せない人生がなかなか面白い。
    年が違えば生きてきた時代も違い、物語も違う。
    涙ぐむような話から、応援したくなる話まで、人生って面白いなと思う。

    自分だけが不幸で苦しいように感じてしまったり、そればかりではない

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    2021年08月01日
  • ルリユール

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    学生時代に何度となく読み返してボロボロになった本を独学で修復していた頃を思い出しながら...。
    様々なテーマが詰め込まれていますが、「黄昏のアルバム」が一番刺さりました。猫に弱いんですね...。どのような形でもいいから看取った愛猫に再会したいと感涙。
    ぜひ続編を読みたいファンタジー作品でした!

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    2021年06月09日
  • ルリユール

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    ルリユールという言葉を初めて知りました、
    私も勉強になりました(*^^*)
    個人的に好きな世界観なのであっという間に読んでしまいました(*´ω`*)
    黄昏のアルバムのお話が好きです。
    ひとは生きている本、生きている本がひとなのです。世界に一冊きりしかない。この言葉好きです。(*^^*)

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    2021年03月12日
  • エンディングドレス

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    2020年、4冊目は追いかけてる作家の一人、蛭田亜紗子。

    真嶋麻緒、32歳、未亡人。夫に先立たれ、自らも後を追おうとしている。首吊り用ロープを買いに来た手芸店で、「終末の洋裁教室」のポスターを見かける。それは死に装束を自作するための教室だった。

    先に言っておきます。個人的には、これまで読んだ、蛭田亜紗子女史の作品では、ピカ一です。

    荒んだ麻緒が立ち直る物語、とベタな展開になるコトは、簡単に想像出来る。それでも、「終末の洋裁教室」の他の生徒達の言動等々で、麻緒の心情が徐々に変化していく様が、文面にキチンと表れている。

    「終末の洋裁教室」の小針講師のエピソードはちょっと手を広げ過ぎかな⁉️

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    2021年01月24日
  • エンディングドレス

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    結末はほとんど分かりきっている物語。
    だけど、その過程に引き込まれるように、早く続きが読みたいと思いながら読み進めました。

    夫と猫と自分の世界でしか生きていなかった主人公が、洋裁教室をきっかけに外の世界と関わるようになったこと、様々な人の生き様に触れたこと、そして過去の自分の選択を受け入れたこと、等色んな経験をして立ち直っていく。

    特に千代子さんがパジャマを作ってくれていた場面はぐっと来たなあ。

    決して力強く前に進んでいくような主人公ではないところが、絶妙にリアリティを含んでいたなあと。

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    2020年09月22日
  • ルリユール

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    ネタバレ

    ルリユールという仕事を初めて知った。不思議な物語、だけど、私はこれ好きだなぁ、好きだ。瑠璃の不思議な体験をみんな否定しない、クラウディアさんも瑠璃の側にいてくれて(それ不思議だけど!)良かったぁ。本当の母と父の話も、いつか読みたいなぁ。

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    2020年09月01日
  • ルリユール

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    ネタバレ

     桜風堂書店物語がとっても素敵だったので、他の作品も読んでみたくなり手に取りました。
     想像にたがわず、暖かい素敵な本でした。
    最後の秘密の扉の前までは、ファンタジーだと全く思っていませんでした。
     大切な本を装丁しなおす素敵なお仕事「ルリユール」、この職業の名前自体初めて知りましたが、大好きな本だからこそ、何回も読んでボロボロになってしまうことが、多々あります。
    それを、もっと素敵にしてくれる心の籠ったお仕事は素敵だと思いました。

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    2017年07月06日
  • ルリユール

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    本が修復されることで
    その本を手にした人達の心も
    修復されていく

    紙の本の良さを知る話でしたね

    修復してまで
    持っていたい
    そんな本に出合いたいとも
    思ったね

    うむ
    物語のように
    世の中をうまくまわっていくように
    真っ当に生きていこう

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    2017年01月10日
  • ルリユール

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    風早シリーズ。
    不思議なひと夏の物語。
    失われたもの、心の隙間を、優しい願いで埋めていくはなし。
    アルバムのエピソードが、個人的にはいちばんグッときた。
    だれもが、いつか、遠くへ旅立つ。伝えたい想いを、時に優しい奇跡が届けてくれる。

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    2016年12月30日
  • ルリユール

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    単行本未収録の短編が掲載されていたので、購入しました。

    お姉さんの視点から描かれたお話。
    出てきた手作り絵本のお話がとても素敵でした。

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    2016年05月30日
  • ルリユール

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    命の繋がり 生きるということ
    それぞれ みな 何かを感じながら 生きている。

    クラウディアさん なんだかステキだったな。
    私も そんな人(?w)になりたいな。

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    2016年04月28日
  • ルリユール

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    ファンタジー小説
    本の修理する仕事にまつわる
    1冊の本への思い出を紡ぐ短編
    魔法のような幻のように消えてしまう

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    2023年10月28日
  • ルリユール

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    大好きな村山早紀さん作品は変わらず切なく優しくあたたかい。ルリユールという職業は初めて知ったが、本好きとして憧れる。
    本を愛してて良かった。本をこれからも愛したいと思う1冊。

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    2023年10月01日
  • ルリユール

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    ルリユールという仕事がまず素敵。手作業で製本装填を行うことを指すんやけどほんまに良いよね。本好きとしては憧れの職業!そしていつものことながら出てくる人全員好き。どの話も好きやけど、黄昏のアルバムが1番胸にじんと来た。

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    2023年08月15日
  • エンディングドレス

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    最初は主人公の女の人が死ぬまでにやりたいことリストを作ってそれを実行していく物語から始まる。
    その際にエンディングドレス作りという教室に参加し、徐々に生きる方へと進んでいく、

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    2023年05月18日
  • ルリユール

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    本の修復に興味を持つ少女の不思議で穏やかな物語。
    優しい人たちと少しシビアな境遇のバランスが良いので、寂しいだけで終わらない。
    技術だけではなく魔法の力で修復出来るのもまあご愛嬌でしょう。

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    2022年10月16日