オマル・ハイヤームのレビュー一覧

  • ルバイヤート
    この作品には背後世界を否定的に捉えて現世での生を重視し、しかし現世の生における成功も否定している点で、一種のニヒリズムが見て取れる。

    また、神が定めた運命を「降りかかる」と表現しているように、生をただ虚しいもの・一場の夢と捉える厭世主義的価値感を持ち、また「母から生れなかったものこそ幸福だ!」とい...続きを読む
  • ルバイヤート
    11-12世紀ペルシアの詩人らしいのだが、あまりに現代的で驚く。
    現世の快楽にこだわる詩。宗教への反発から生まれた言葉なのかなあ。すごく好きだ。
    訳者による解説も充実している。ペルシアの文化に触れたり、翻訳の意図がわかったりして、満足度が高い。
  • ルバーイヤート
    酔っ払いのダメ人間っぷりがよく出ている作品。この時代にこんなダメ人間っぷりを出した作風を書いていたのはすごい。

    「いざ、青春の巡り来るこの日 酒を飲もう、酒こそ我が喜び。 その酒が苦くとも、咎めるな、 私の生命だから苦いのだ。」

    ルバイヤートというと堅苦しいイメージがあったけど、実際読んでみると...続きを読む
  • ルバイヤート
    イスラームの詩というと、難しそうだったり考えもつかないことが書かれているイメージだったけど、これは違った。
    どの詩も身にしみるものばかりで、余計な感傷が一切ないのがかえって感情に訴えるのか、胸を打つものが多かった。その詩は無常観がありペシミスティックだけど、斜に構えたものではない。真理を追求し続けた...続きを読む
  • ルバイヤート
    大いなる人間あるある、かつ、世界あるある的テクストの洪水。

    しかしまあ、作者の視点の広範なこと!事物をどこからでも見つめる。
    地中深くに潜ったかと思いきや、空よりも高くなる。

    ぶれない4行詩。いつの間にか勇気付けられている。無常感もあり。無神論感もありはしないか?

    4行詩というスタイルはTwi...続きを読む
  • ルバイヤート
    以下引用。

    3
    魂よ、謎を解くことはお前には出来ない。
    さかしい知者の立場になることは出来ない。
    せめては酒と盃でこの世に楽土をひらこう。
    あの世でお前が楽土に行けるときまってはいない。(p.14)

    12
    苦心して学徳をつみかさねた人たちは
    「世の燈明」と仰がれて光りかがやきながら、
    闇の夜にぼ...続きを読む
  • ルバイヤート
    「諦念」ということばがぴったりの作品。
    (それだと仏教みたいだけど)

    但し、生の儚さを諦めた上で悲観的にならず、
    どこか突き抜けたような明るさに溢れている。

    だったら飲んで歌って踊ろうよ~♪という具合に。


    「人生オワタ\(^o^)/」っていう今時の言い回しを初めて見た時
    ルバイヤートのことを...続きを読む
  • ルバイヤート
    オマル・ハイヤーム、この世界、現世、もともとつれだされた世界なんだ、何のために来て去るのやら、生きて得るところ何があったか、わかりもしないでしぶしぶ去るのだ。だからーサーキよ酒をもって来てくれ、いまこの一瞬を人生を楽しもう、明日は我が身、重ねた盃も歌い踊った美しい舞姫もいつのまにかいなくなって砂漠の...続きを読む
  • ルバイヤート
    中学生の頃からこの人の詩の中で大好きな一遍があって、当時は大きいハードカバーの本しか出てるの知らなくて買えなかったけど、安く文庫でてるの知ったので購入。

    自分たちを創ったのは神だし、別に生きたくて生きてるわけじゃないし、自分たちのできの悪さの文句は神に言ってくれよ?ああ、宇宙からつくりなおせたらい...続きを読む
  • ルバイヤート
    これを読むだけで、イスラム教の真髄に触れることが出来る。何度も時間を掛けて何回でも読み直したい一冊。
  • ルバイヤート
    世界史で絶対習うであろうルバイヤート。読んでみて驚いた。かなり好きだ、これ。
    詩って四行くらいが一番丁度いいのかもしれないな。そしてこの人はいかにもな宗教色がないから現代日本人にもかなり共感しやすい。

    そして酒好きの仲間意識は時代を超える。

    愛しい友よ、いつかまた相会うことがあってくれ、
    酌み交...続きを読む
  • ルバイヤート
    明日を心配するな昨日を振り返るな、この一瞬のために酒を飲めと訴えている詩集。酒飲みのための詩集。

    それよりも、死して土に還ることを強調した部分に、土葬の文化のもとにある人の思考が読み取れたような気がした。
    現代日本は火葬であり土にはならない。灰になって骨が残るばかり。今まで土葬も火葬も同じようなも...続きを読む
  • ルバイヤート
     4行詩。
     日本の無常観にもつながるような、「いまを楽しめ」というメッセージ。
     でも、どこにでも酒が出てくる。
  • ルバーイヤート
    1000年前のペルシャ世界に思いをはせる。砂漠の地における文化と、いつの世にも変わらぬ人間の苦悩。だから、盃に酒をみたし、この世を天国にするのだ。
  • ルバーイヤート
    セルジューク朝に仕えたイランの科学者、オマル・ハイヤームの詩集。数学や医学、天文学に業績を残した著名な科学者でありながら、詩人としても一流であったことは本書を読めば分かる。1000年近く前の中世のイスラム社会の詩人だが、現代人が読んでも引き込まれる詩が多い。
  • ルバイヤート
    死を匂わせながらも、生が輝く力強い詩が揃っています。
    ルバイヤートとはペルシア語で「4行詩」のこと。イランの詩人オマル・ハイヤームが中世ペルシア時代――約1000年も前に歌った詩はどれも刹那的な輝きを放ち、時を経て現代をも照らす力があります。

    いつか死ぬ。だからこの一杯を味わおう。
    今この瞬間、今...続きを読む
  • ルバイヤート
    儚いですね。生きるとは何でしょうか。酒ですね、はい。読みやすくて良かったが理解できないものも多数あった。
  • ルバイヤート
    11世紀ペルシアの詩人、ハイヤーム。ルバイヤートとはアラビア語で「四行詩」のこと。人生の無常さと楽しさが、簡潔に艶やかに表現されていて読んでいて楽しい。李白、アブー・ヌワースとともに三大飲酒詩人ともいわれていて、酒を読む誌は特に秀逸です。
  • ルバイヤート
    酒をここまで賛美した詩は知らなかった。
    天地人に諦観した作者だと感じる。

    シニアとなった時にこそ再読したいが、おそらくまだまだ理解できるほど成長していないだろうなとも、ふと思う。
  • ルバイヤート
    酒と人生のむなしさのついての詩が大半の4行詩集。
    世界史で習った本を読んでみるとイメージと全く違ったりするので面白いw