加藤洋子のレビュー一覧

  • 戦場のアリス
    第一次世界大戦で女性をリーダーとしたスパイチームが実際にあったということに驚いた。戦場を含め、女性は看護婦など後方支援っぽい仕事しかしてないだろうとなんとなく思っていたから。
  • 亡国のハントレス
    ジョーダン、ニーナ、アンネリーゼ。国籍も年代も異なる女性の1945年を挟んだ約750ページの物語。各章ごとに主要人物の名があるので読み易かったが、さすがにまじめな750ページを軽く読める筈はなく、途中何度か心折れた。が、やはり完読して良かったとつくづく思うし、その厚みに相応しい骨太の作品だった。
  • アウトランダー 時の旅人クレア3
    ランダルがジェイミーを拷問侮辱。痛いし怖いし。精神崩壊寸前まで追い詰められるし。先が気になり、一気に読み切った。
  • 結婚という物語
    手紙のやりとりによる時間の経過具合で、揺るぎ無いはずの愛に変化があらわれ、時には暴走した感情までを巧みに表現されており、読みながら「あぁ」とか「うぅ」と唸らされたのでした。

    正直ラスト(及びラスト前)の選択には理解が追いつかなかったけれども、そもそも結婚という物語は人それぞれの形があるのだからそれ...続きを読む
  • 戦場のアリス
    第一次大戦中のドイツ占領下のフランスにおける女性スパイ網を描いた、史実に基づくフィクション。

    主人公は想像上の人物だが、そこここに史実に基づくエピソードが挿入されているという。

    第二次大戦後のフランスで、行方不明の従姉の足跡を追う米国女性の主人公が追体験する第一次大戦中の女性スパイの体験と、主人...続きを読む
  • 戦場のアリス
    第一次世界大戦のスパイ小説?とナメた姿勢で読むと本作はヤバい!
    「第一次大戦時のスパイ活動」と「行方不明の従姉妹を探す旅」の2つの物語が同時進行するスパイ歴史小説。
    「妊娠中の女子大生」「アルコール依存症の女の元スパイ」「キレやすい元兵士」3人のロードムービーの中に、大戦中の事実・理不尽が明らかにな...続きを読む
  • 音に出会った日
    病とたたかう話。聴力にとどまらず、視力まで。同じくイギリス。イギリスでも、えげつないイジメあるんやな。家族との関係。強い母。祖父の包容力が、彼女の自立をささえたんやな。
  • 戦場のアリス
    1947年、戦中に行方不明になったいとこを探すためにロンドンへ渡ったシャーリーとそこで出会ったイヴという女性。1915年第一次大戦のなかにいるイヴ。この2つの時代の物語。戦中、戦後の時代は違うけれど厳しい日々を生きている2人。シャーリーとイヴの目的。1915年からイヴに何があったのか。そして1947...続きを読む
  • アウトランダー 時の旅人クレア1
    ドラマを見たので。「ロマンス小説」なるジャンルを読むのは初めてです。どうしても映像の俳優さんが頭を離れないけど、小説のクレアはドラマよりも思慮深い印象でした。
    まだまだ導入部分なので、続きも読みたいです。
  • アウトランダー 時の旅人クレア1
    ドラマシーズン3を光の速さで見終わってしまい、寂しくなって、何か補元する話はないかなと思い、とうとう原作に手を出してしまった...。ドラマの第1から6話までの話に該当するが、少し登場人物の登場順番や、事件(?)の順番が異なるだけで、概ね原作と同じだった。ドラマから入ったので、かえってドラマの方がよく...続きを読む
  • アウトランダー 時の旅人クレア1
    なかなか面白かった!
    タイムスリップした勝気な女性とハイランダーってありきたりなんだけど、好きだわ

    にしてもこのシリーズこの3冊で終わりじゃなかったのねーΣ(๑꒪⃙⃚᷄ꑣ꒪⃚⃙᷅๑۶)Σ(๑꒪⃙⃚᷄ꑣ꒪⃚⃙᷅๑۶)۶

    2016.10.18
  • アウトランダー 時の旅人クレア1
    長かった。はじめがスローでちょっとの進展しないので読むのがおっくうになってしまったが、クレアがストーンサークルから200年前に飛ばされてしまってからは結構テンポが早くなった。
    マッケンジー家の当主からの厚遇された後の話から結構面白くそれなりに読めた。
    本一冊は結構中が濃くて実は時間はそれほどかかって...続きを読む
  • アウトランダー 時の旅人クレア3
    ラリーブロッホでの穏やかな生活から一変、中盤からはジェイミーに試練が……残酷な描写で読んでいて辛くなった。
    クレアは最初に比べると随分たくましくなり、そのうちジェニーのようなサバイバル能力が備わりそう。
    今後に繋がりそうなラストだけに続きが読みたい。
    巻末の解説には何も書かれていないけど、「ジェイミ...続きを読む
  • アウトランダー 時の旅人クレア2
    結婚式の後、中盤から後半にかけて少し間延びした感があったのだけど、後に活かされるエピソードもあるので、あの長さは無駄ではなかったということなのでしょう。
    ゲイリーの正体には気付けなかったけど、ああ、そういうことだったのかと……。
    それにしても、結婚の誓いの通り命がけでクレアを守るジェイミーがカッコイ...続きを読む
  • 真夜中にふるえる心
    ストーカーに追われるカーリン・リードと、牧場主AZ(ジーク)・デッカー。
    最近のリンダは読めないと思っていたが、今回の話は及第点。楽しめた。
  • 真夜中にふるえる心
    ヒロインが牧場の料理人になって奮闘するうちに、いつしか心が癒され逞しいカウボーイと愛を育むというパターンは前から好きだったが、リンダはさらにストーカーの恐怖を織り込んでいる。ヒロインの奮闘ぶりが楽しく愛おしい。2013.8
  • ローズ・コード
    第二次大戦中、イギリスにおいてナチス・ドイツの暗号解読の研究を行っていたブレッチリーパーク。
    ここを舞台に、その才能や、戦争の早期終結のために国に奉仕するという意思を買われて暗号解読に加わった三人の女性、オスラ・ケンドル、マブ・チャート、ベス・フィンチの活躍を描く小説。

    物語の進行は、二つの異なる...続きを読む
  • 良妻の掟
    北米ベストセラー小説?可愛い表紙とは全く違った、強かな女性達のヒリつく物語でした。カナダ生まれのジャーナリスト、作家の5冊目の小説。原題はRECIPE FOR A PERFECT WIFE 楽しいはずのレシピもなんだか不穏に感じてしまいました。

    あらすじ

    出版社を辞め、夫と引っ越した郊外の古...続きを読む
  • 良妻の掟
    人って「自分が我慢できたんだから他の人も耐えられるはず」と考えて現状を維持するタイプか、「自分は我慢をせざるを得なかったことを他の人には経験させたくない」と考えて状況を変えようとするタイプに分かれる気がする。そして、日本人には前者が多いように思うし、アメリカ人は後者が多いのかなと思う。
    女性の社会進...続きを読む
  • 狙撃手ミラの告白
    やっとケイト・クインが読めました

    前々から気になる作家さんでしたがなかなか機会がなくってね〜

    はい、本作は誰もが知ってる第二次世界大戦下のソ連軍の伝説の女性狙撃手リュドミラ・パヴリチェンコを主人公に据え、その半生をケイト・クインの空想力を爆発させたフィクションで描くというものです
    もちろん実際の...続きを読む