小倉昌男のレビュー一覧
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ネタバレオススメの一言『売るための努力をしなければ「売れない」』
この本のタイトル、「福祉を変える経営」を見て、福祉は福祉なのだから、それを変えるなんて一体どういう意味だ?と思いませんか。読めば必ず分かるはずです。今の福祉の現状を、これからの福祉の在り方を、福祉を変えていくという意味をこの本を通して考えてみませんか?
みなさんは障害を持った方たちが、施設にいるのではなく、自立して働いている、又は、働こうと頑張っていることをご存知でしょうか。そもそも自立とは、自分で稼いで、衣食などを充実させることも指すのですが、これを満たすことがいかに大変なことか、しかも障害者ならば尚更大変なことであり、そして、 -
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自分のために書き留めておかねばならない。
「障害が重い人ほどお金が必要なのであり、それだけにやりがいがある仕事をつくり出さねばならないのです。やりがいがある仕事とは、儲かる仕事です。」
第4章で事例として紹介されている、社会福祉法人はらから福祉会の武田元さんの言葉です。
商売とは、ビジネスとは、本来、社会貢献なのです。
人々に有益な商品、サービスを提供するという意味でも、雇用によって人々の生活を支え、地域の安定と発展に寄与するという意味でも。
それを継続する、という意味でも。
それがどれほど尊いことか。
「最終的に商品を買うのは、売り手側である経営者ではない、買い手側である消費者 -
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前職の職場でおすすめされてから積読になっていたものを消化。
宅急便を立ち上げたヤマト運輸の2代目小倉昌男氏の著書。
リーダーである自身が積極的にセミナーでの情報収集や海外視察などを行い、様々な考えを取り入れて事業を作っていく姿に感銘を受けた。
リーダーとはかくあるべしを見せられた。
率先して情報を集め、論理的思考、仮説思考で事業スキームを組み立てていく思考ステップまで描かれていてリアリティを感じた。
読みながら緻密な戦略家なのかなと感じる部分もあったが、採算計算ばかりしても計算に使う人件費がもったいないという発言もあり、経営者としての胆力を感じた
・第1を定めるだけではなく、第2を定める -
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クロネコヤマト立ち上げの経緯が分かりやすく書かれている。顧客とってより良いサービスを提供するために進むべき方向を定め、大口のお得意様と決別し、行政と戦い、世論も味方につけて進んでいく。
個人的に心に刺さったのは以下
7章 サービスとコストの問題
・サービスとコストはトレードオフ
・サービスが先、利益は後
→まず良いサービスを提供することに懸命の努力をすれば
結果として利益は必ずついてくる
利益のことばかり考えていれば、サービスはほどほどで良いと思うようになり、サービスの差別化などはできない。となると収入も増えない。よって利益はいつまでたっても出ない
(ただし、これは社長だからいえる言 -
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ジェフベゾスもそうだけど、突出した経営者というのは生産性を上げることを徹底的に追求する、そしてサービスが向上すれば利益は後からついてくるという信念がある、細かい計算にとらわれずとにかくやってみる、同業者から徹底的に差別化する。そしてただ単にこの人がカリスマ創業者なのではなく、永続的な組織を作っているというところが日本版ビジョナリーカンパニーだと思う。今までそこになかった新たな業態を作るということがどういうことか、手にとるようにわかる良書。こうやって一つ一つを言語化できるというのは、著者がセンスや情緒ではなくひたすら論理の積み重ねによって経営をしたということの何よりの証左だと思う。
99年の時点 -
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ネタバレこの書籍の著者は小倉昌男さんといい、戦う経営者として有名なのだ。
彼を(間接的だが)知らない日本人はいないだろう。そう、小倉昌男さんは宅急便の生みの親である。
もともとヤマト運輸はそごう百貨店の下請けをやっていた。あんまりにもそごうの要求がキツイので、原価計算してみると宅急便事業を起こした方が儲かると分かり、宅急便事業を日本で初めて軌道に乗せたという天才経営者なのである。
その小倉さん、ある日ヤマト運輸の取締役に「小倉会長、もう経営の一線からはお引きください。役員一同あなたのことが邪魔で、邪魔で仕方がないんです」と言われ、ヤマト運輸の経営の一線から退いた。
その後、自身が持ってたヤマト -
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ある障害者の言葉「私は障害を持って生まれたことを不幸とは思わないが、日本の国に生まれたことを不幸だと思う」
共同作業所では障害者が月1万円で働いていた。この実情を知り、小倉氏は、福祉にも経営を取り入れることを考え行動にうつした。
経営とは、理屈。目的があり、それを実現させる手段を考える。
手段として合理的かつ効率的な方法を見つけて成果をあげるのが経営。
作ることよりも売ることが大事。消費者が欲しがるものを提供する。
そのためには買い手の視点で考えることが大事。
できるところからやってみる。やらなければ永遠にできない。
経営は楽しい仕事である。