石川由美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ■ 要点まとめ(長期投資に活かすための視点)
・長期的には株式が最も高い実質リターンをもたらした資産クラス
過去200年以上の米国データで、株式は債券・金・現金より高いリターンを実現。インフレ調整後の実質リターンで見ても突出。
・短期の株価変動リスクは大きいが、長期ではリスクが低下する
複数年・10年・20年と投資期間が伸びるほど、株式リターンの下振れ幅が縮まり、最悪ケースの確率も下がる。
・インフレに勝つためには株式が最も信頼できる手段
債券・現金はインフレ局面で購買力が失われやすいが、株式は企業の価格転嫁力によって価値を維持・成長しやすい。
・市場のタイミングを読もうとする試みは期待値が低い
短期予測(目先の株価・金利・景気転換点)を当てることは難しく、投資家は「時間を味方につける」べきと強調。
・配当は長期リターンの重要な源泉
配当再投資がリターンを大きく押し上げる。株主還元の歴史的安定性を考慮し、長期では配当重視戦略が有効。
・バリュー株は長期で市場を上回る傾向
低PER/低PBRなど割安株は、成長株より「リスク調整後」で優れたリターンを示してきたとする研究を引用。
・セクターの流行や人気テーマは長期では勝ちにくい
テクノロジー優位の時期も存在するが、ブーム終焉後に急落する例も多く、過去の人気テーマの多くが市場平均を下回った。
・国際分散投資も重要だが、米国市場の株主還元・法制度の強さは顕著
米国株は歴史的に優れた成績。未来を保証しないが、資本主義の制度的強さが長期投資に追い風。
・短期ニュースやメディアはノイズ
マクロ予測・専門家の意見・悲観的ニュースは投資判断の質を下げるため、長期方針を揺らさない情報軸が必要。
・投資家の最大の敵は「自分の感情」
暴落局面での恐怖、上昇局面での強欲がリターンを損なう。市場にとどまり、規律ある投資行動が不可欠。
■ 実践に落とし込むための行動ガイド
本書の要点を踏まえて、長期運用に有用と思われる行動原則を抽出
・売買タイミングを狙わず、市場に居続ける発想で投資する
・毎月積立・自動再投資など、システム化した投資を採用する
・低コスト・広範囲・分散されたインデックスファンド中心にする
・PER/PBRなども参考にしつつ割安性を重視する姿勢を持つ
・暴落時に焦って売らず、定期的なリバランスと買い増しを検討
・配当成長の強い国・企業(例:米国)を長期ポートフォリオに含める
・投資判断にニュースやSNSの感情的情報を持ち込まない -
Posted by ブクログ
ネタバレ株式市場を理解するために手に取った一冊。
過去のデータを丁寧に分析し、様々な投資手法のパフォーマンスが紹介されている。
1802~2021年のデータによると、米国株は17年保有で実質リターンがプラスになるとのこと。
今やたらと推奨されている「長期・分散・積み立て」での長期投資の裏付けとなるデータだと感じた(未来はどうなるかわからないが)。
本書では、国際分散した低コストのインデックスファンドに投資すべきとしている。
そのうち、3分の1を米国株以外の国を本拠とする株式に投資すべきとのこと。
また、データによると、バリュー株はグロース株より高リターン低リスクであることも明かしている。
私は積み立て投資枠でオルカン(日本除く)にコツコツ投資しつつ、配当&株主優待のバランスが取れた日本株を数十銘柄もつスタイルとで投資していくことにした。
コツコツ投資は忍耐が必要になるが、外野の声に流されないようにしたい。 -
ネタバレ 購入済み
不確実な未来を前に
一部ご紹介します。
・人生において利益(富や名声)を増やすためには、リスクを取らなければならない。
地球上のいかなる生物も、この非情な法則から逃げることは許されない。
毛虫が蝶に成長するためには、鳥たちがいる場所にも危険を承知で出かけなければならないのが現実なのだ。
・給与だけで考えるな。給与では決して金持ちにはなれない。
だから多くの人が給与をもらって貧しくなるのだ。
自分のために、何か他の物(投資)を持たなければならない。
・心配は、人生の最大の喜びと切り離すことができない。
傷つくことを恐れていては、恋に落ちることはない。
・金持ちになるまでは集中投資。金持ちになったら分散投資。
・一部の投資家は、逆指値注文を行うことで、事前に小さな損失に備えている。
・すべての経済指標は、人間の行動による相互作用の結果であり、人々が生き残りと生活向上を求めて、絶え間なく努力している結果なのだ。
これらの経済指標が、人々の感情をかきたてる最終結果として、相場は成り立っている。
未来を完全に予想することはできない。全ての予想は「予想外の出来事」が起こるリスクにさらされているのだ。
・人生は思い通りにならない。大人は皆そのことを知っている。
しかし、われわれはチャートを凝視している時、それを忘れてしまいがちだ。
・モノに愛着を感じてはいけない。愛着は人だけに感じるものだ。
モノに愛着を持つと、必要が生じたときに素早く行動する機動力が低下する。
・直感は証明できるのであれば信頼できる。
その直感を証明できるほど、十分に勉強してきたか、常にフォローしてきたか、周辺知識を含めた多くのことをちゃんとわかっているのかを自問することだ。
・神はあなたの身の安全に関心を持っていても、あなたの銀行口座には関心を持っていない。
・自分が見ることのできない将来の計画や契約などするものではない。
それよりも、何かが実際に起こったときに反応すべきだ。
必要な長期資産計画は一つだけだ。それは、金持ちになろうという意志だけである。
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Posted by ブクログ
・山崎元の解説が秀逸。マンガーは「並外れた胆力のある熟考する勝負師」であると。
・良いキャリアを築くためには三つのルールがある。1)自分自身が買おうとしないものをらないこと、2)尊敬しないヒトのために働かない事、3)一緒に仕事をして楽しい人々とだけ働くこと
・頭を冷やして、理解できる事のみに集中し、チャンスが訪れるまで待つ。チャンスが来たら大きく賭ける。
・だいたい8~10年に1回マーケットが大きく間違える瞬間がある。十分な現金を準備しておいて、金融危機という好機を活用する。
・市況高騰なら、手仕舞い現金にして、待つ。
・分散投資はダメ
・銀行の財務諸表は複雑過ぎて、一般には理解出来ない。よって、もし銀行に投資する場合は誠実な経営者を選ぶ。経営の質は、マンガーバフェットが理解出来るからだ。つまり理解できる事に投資せよ、と。
・冷静になることが甚だしいのは性に関してうより、金融に関してである。
・あなたがカードゲームをしていて、誰がカモなのかわからないときは、あなたがカモなのである。 -
Posted by ブクログ
■リスクについて
→心配は病気ではなく健康の証である。もし心配なことがないなら、十分なリスクを取っていないということだ
◆いつも意味のある勝負に出ること
◆分散投資の誘惑に負けないこと
・利益と損失が互いに相殺し合う状況を作る。
■強欲について
→常に早すぎるほど早く利食え
◆あらかじめどれだけの利益が欲しいのかを決めておけ。そして、それを手に入れたら投機から手を引くのだ
・早めにやめるという決断が間違いだったとしても、長い目で見れば、自分の強欲をコントロールすることは、より大きな儲けにつながる。
・一連の出来事がピークに達する前に現金化する必要がある。ピークがわからないなら、ピークがまだ先だと考えるのではなく、近いと考えなければいけない。利益を確定して、立ち去るのだ。
■希望について
→船が沈み始めたら祈るな。飛び込め
◆小さな損失は人生の現実として甘んじて受けよ。大きな利益を待つ間には、何度かそういう経験をすると考えろ
・「勝者になれたのは、どうやれば負けるかを学んだからだ」
・「勝負から手を引くときを知ることだ」
・「下落しつつある投資対象に捕まることは、世の中で最悪の痛みだ」
・沈み始めたら飛び込め。船が半分水に浸かるまで待ってはいけない。
・大切なのは、早い段階で損切りすることだ。小さな損失を出すことで、自らを大きな損失から守ることができる。
■予測について
→人間の行動は予測できない。誰であれ、未来がわかると言う人を、たとえわずかでも信じてはいけない
・成功する投機家は、おそらく起こるであろうことについて行動したりせず、その代わり、起こったことに反応する。
■パターンについて
→カオスは、それが整然と見え始めない限り危険ではない
・誰もが公式を探しているが、残念ながら、そんなものは存在しない。真実は、お金の世界にはパターンがなく、無秩序で混沌としているということだ。
・存在しない原因と結果の関係を知覚してしまうのは、合理的な心を持つ人間の特徴。人間の心は秩序を求める。二つあるいはそれ以上の出来事が接近して起こるとき、われわれは、それらの出来事が関連している方が心地よいので、複雑な偶然の関係を組み立てようとする。
・秩序が存在しないところに秩序を見つけるな。
■直観について
→直観は説明できるのであれば信頼できる
◆直観と希望を混同するな
■楽観と悲観について
→楽観は最高を期待することを意味し、自信は最悪に対処する術を知っていることを意味する。楽観のみで行動してはならない
■執着について
→もし最初にうまくいかなければ、忘れろ
◆難平買いで悪い投資を何とかしようとするな
■計画について
→長期計画は、将来を管理できるという危険な確信を引き起こす。決して重きを置かないことが重要だ
◆長期投資を避けよ
・長期計画はあなたの邪魔をするだけだろう。その代わり、フットワークを軽くしておくべきだ。将来の、知ることができない出来事に対処するために、出来事が実際に姿を現したときに対処するのだ。 -
Posted by ブクログ
カリスマトレーダー、ラリー・ウィリアムズ氏も、「一度読んだら絶対に薦めたくなる」と絶賛する投資のバイブルのひとつです。投資をこれから考えている人や実際に投資をしている人はぜひ読んでほしいです。
この本は昔読んでいましてね。投資における「心理」をつまびらかにした有名な本の一つらしく、今でも時々何回かは年に読み返しています。そのたびに新しい発見がありますね。この本の中に僕が尊敬する伝説の投機家、ジェシー・リバモアのことが結構ひきあいに出てきます。『スイスの小鬼』の一人として非公式の投資クラブのメンバーだった著者の父親とジェシー・リバモアは同時代にウォール街でしのぎを削っていたらしく、作中でリバモアの投機法に触れては
『あの男は狂っている』
と幾度となく口にしていたのだそうです。
この本と並行して僕はリバモアに関する本そして、リバモア自身が書いた本が最近復刊されたので、主だったものををいくつか読んだことがありますが、なるほどね…この本の作者の父親はこのことを言いたかったのか。という感想を持たずにはいられませんでした。
投資をしよう。もうやっている。もしくは勝ち、負けた。どの方にも薦めの本です。読んで損はないと思います。