許光俊のレビュー一覧

  • オペラ入門

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     小学生に説明するように噛み砕いた語り口のオペラ案内。ただし、所々で著者特有の「毒」はいつものごとく滲み出る。ワーグナーは「指環」以降の後期の大作よりも「オランダ人」や「ローエングリン」を買い、リヒャルト・シュトラウスは「ばらの騎士」までしか評価しないし、チャイコフスキーのオペラへの評価が頓珍漢で、個人的には首を傾げたくなる箇所も少なくない。現代のグラスやアダムズに紙幅を割いているのは本書ならではの特色であろう。「本場の劇場でなければオペラは理解できない」という原理主義だが、コロナ禍以降の現在では虚しい。

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    2020年08月15日
  • オペラ入門

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    著者の嗜好とは合わないけど、いろんな作品を教えてくれる。特に20世紀以降の作品には、興味がそそられる。入門のタイトルで現代作品まで紹介しちゃうのだから凄いよね。

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    2020年02月23日
  • 世界最高のクラシック

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    クラシック音楽の評論は著者の感性や好みによる。読んでから聴くのは先入観の追認に、聴いてから読むのは自己の感性とのバトルになる。著者の好みが本書を通して透けて見える。指揮者の性格、音楽への向き合い方が詳述され、著者自身の素直に受け取らない逆説的な評価もある。ここで取り上げられた曲目を聴いて始めて、自分の中で評価が確立する。その意味でのいい題材提供として活用したい。

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    2018年06月06日
  • クラシックを聴け! お気楽極楽入門書

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    ★3.5やね。
    クラシックは結局縁がなかった当方ですが、読み物として面白い。多分キワモノ的な本じゃないかと思うんですよね。詰まる所、世を斜めから見る思考回路がよく理解できるんですよ。
    故に本書の正しい読み方は、吠えてる奴がいるなと大きな態度でそのクラシック愛を許容す、じゃないかと思われ。

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    2017年04月22日
  • 最高に贅沢なクラシック

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     うーむ、なんというか単なる一俗人の好みの披露、という感がぬぐえない(著者はそうではないとあとがきでも再主張しているが、それはちょっと違うのでは?と反論もしたくなる)。が、音楽通史として読めるし、なるほど面白いという点も多く、楽しめた。確かにいんちきくささがある、というのは納得できる。が、フォローではないが、もう少し客観的な記述でも良い。個人的にはこれくらいガンガン個人的主張がされて、潔いとすら思うが・・・。色々複雑な思いに駆られる。

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    2017年04月11日
  • オペラに連れてって! お気楽極楽オペラ入門

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    ネタバレ

    オペラを気軽に楽しむための入門書

    しかし書かれたのが1997年と20年前
    世相が反映された内容でバブルがはじけた後とはいえ
    「草食系男子」なんてことばは存在しなかった時代
    文章にあちらこちらに「たっぷりお金をかけてオペラを
    楽しもう!」という雰囲気があり懐かしさを感じました

    最近発行された文庫版はそのあたりは変わってるのでしょうか…

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    2016年04月20日
  • 最高に贅沢なクラシック

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    著者は冒頭で「学生食堂でご飯なんか食べていたら、プルーストはわからないよ」と言って大顰蹙を買った学生のことを引き合いに出して、返す刀で「電車に乗って通勤している人にはクラシックはわからない」「トヨタ車に乗って満足している人にはクラシックはわからない」と言い切ってしまう。

    裕福な生活の中で作曲され、裕福な暮らしの人に供された音楽は、そのような環境で楽しまなければわからないという訳だ。
    そんな視点から香港・オーストリア・イタリア・ドイツ・フランス、そして青森県の六ヶ所村の音楽ホールと、オーケストラ/オペラとレストランについて語った一冊。

    常に上から目線で語り下ろす口調はあとがきで書いているよう

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    2012年07月24日
  • 世界最高のピアニスト

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    「聞いてみたい」「聞いてみようか」と思わせる記述がたくさんあって参考になる。ピアニストの選択も著者の評価に基づくもの。

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    2012年03月18日
  • 世界最高のピアニスト

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    このタイプの本は久しぶり  で、読んでみて、買って聴いてみたいと思ったCD

    ポリーニのバッハ平均律クラヴィール曲集

    ピリスのショパンノクターン

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    2011年12月14日
  • 世界最高の日本文学~こんなにすごい小説があった~

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    ネタバレ

    近代文学小説をあまり読まない人でもとっつきやすく(ようは短くてわかりやすい。難解じゃない。)面白い作品を引用を交えて、あらすじ、見所などが紹介されている。

    三島由紀夫の「憂国」に関しては著者とおんなじ様なことを感じていた。ていうかこの作品、学生に人気あるのか・・・。

    紹介されていたものはほとんど読んだ事あったけど、泉鏡花は改めて読み返したくなったし、唯一読んでいなかった嘉村磯太の作品を読んでみようと思う。

    あと、武者小路実篤ってここで紹介されている「お目出たき人」は極端だけどどこかしら「それマジ?」みたいな雰囲気出てるよな。

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    2011年05月26日
  • 生きていくためのクラシック~「世界最高のクラシック」第II章~

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「生きていてよかった」―のっぺりした人生に命を吹き込む指揮者13人の至高の名演ガイド。

    [ 目次 ]
    第1章 精神のバロック、官能のバロック、退廃のバロック
    第2章 歌の恍惚
    第3章 東西武闘派対決―音響の快楽
    第4章 岩のブルックナーと絹のブルックナー
    第5章 明晰という美徳、または地中海的リアリズム
    第6章 日本で燃え上がった二人の巨人
    補章 これを聴きもらすのはもったいない!

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の

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    2011年04月07日
  • 世界最高の日本文学~こんなにすごい小説があった~

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    私はここに出てくる日本文学、どれも読んだことがありませんが、これを読んで武者小路実篤さんの「お目出たき人」というのは非常に読んでみたくなりました。

    著者いわく「日本文学史上最悪の主人公はこれだ」ですよ。
    解説を読むと、なるほどタイトルどおり非常におめでたい人でした。

    あと、江戸川乱歩さんの「芋虫」。
    昔からタイトルは知っていて「どういう話だ?」と思っていましたが、この本の解説を読んでお腹いっぱい。
    とても怖くて、本物を手にとって読みたいとは思えなくなりました。

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    2019年01月16日
  • クラシック反入門

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    クラシックはそんなお上品な音楽じゃないのよ!!!
    あんな爆音の演奏を、長々とひたすら聞き続ける…
    全て聞いたからこそ得られる境地…
    「入門」だなんて、一朝一夕で理解出来るほど軽くないのよ!
    なめんな!

    サクッと言ってしまうと、クラシック音楽の権威の著者の皆さんが、最近の簡単なクラシック入門書へのアンチテーゼとして、クラシック音楽への愛を解説を交えて炸裂させる内容です。

    クラシックお好きな方、そんな著者の熱意に共感出来る方は是非どうぞ。

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    2009年12月14日
  • 世界最高の日本文学~こんなにすごい小説があった~

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    とりあえず日本文学は奥深いのねーとゆう感じ。
    ここに載っている作品を読もうという気にはあまりならなかったけど、この本自体は面白かった。
    「世界に稀なヘンタイ文豪」とか「世界最高のウジウジ文学」とか。笑

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    2009年10月04日
  • 世界最高の日本文学~こんなにすごい小説があった~

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    王道の名作を紹介してる本かと思ったら全然ちがった‥名作はほとんど読んでしまっている人にはいいのかも。それでも、かなり偏りがあるのであまりお勧めはしないです。

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    2009年10月07日
  • 世界最高の日本文学~こんなにすごい小説があった~

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    こういう指南書がないと読書できないとしたらそれも由々しい事態なんだけど、いかんせん無駄足を踏んでる余裕はないので、それもアリかと。この本を読んで、確かに日本文学ほどヘンタイの頻出する文学もめずらしいかなあと思ったwまあ、アメリカ版谷崎とかは、もしあっても和訳されてないだけかもしれないけど(笑)

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    2009年10月04日
  • 究極!クラシックのツボ

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    けっこう辛口だけど、クラシックの基本から作曲家の個性、各楽団の特性、チケットの取り方まで解説してあるすごい本。入門書としておすすめです。

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    2009年10月07日