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クラシックは聴いてみたいけど、何から始めればいいか分からない? ならば、いきなり「世界最高」を聴いてみよう。本物の美味を味わってみよう。作り手によって味の異なる料理と同じく、同じ曲でも演奏家によって、まるで違う音楽になる。その聴き所はどこか。クラシック評論の第一人者が満を持して薦める、「最高」の指揮者による「最高」の演奏。
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Posted by ブクログ
完全に(作者の)趣味の本ですので、好き嫌いは分かれるかと思います。 とにかく作者が(音楽に対して)暑苦しく、(音楽に対して)変態です。 ただ、その変態さが面白いです。まさに音楽屋、という気がします。 ちょっとオケとかやっている方と語りたいです。 カラヤンとか有名どころはあまり好きではなさそうです。...続きを読むメジャーマイナー部分が大好きなのは、文体の勢いで伝わってきました。 久々にこの系の本で笑ってしまったので珍しく5で。 ただし、本当に読む人の趣味によります。 この評価はあまり信じないで下さい。
クラシックは好きだけど専門知識ゼロなので、専門用語が出てこないこの本はわかりやすくて今まであんまり聴いてこなかった指揮者に対しても興味を持つことができた。
「世界最高のクラシック」というタイトルだが、トスカニーニからラトルまで、著者が最高だと考える26人の指揮者を取り上げ、好きなCDを紹介しているだけの本である。 まず、指揮者の紹介をして、そのあとに名盤紹介という構成である。指揮者によっては、その特徴をうまく捉えていると思う記述もあった。私は名盤紹介...続きを読むのような本は好きなので、よほど嫌いな書き手の本でない限り読んでしまうが、許氏の本は読後に不満が残ることが多い。 読み応えがないからか、趣味が合わないからなのか、書き方が好きではないからか、はっきりとした理由はわからないが、とにかくすっきりしない。 初心者に向けて書いた本だが、許氏の本は本書に限らず、クラシック音楽のビギナーには、お勧めしにくい。固定観念に囚われてしまいそうだからだ。 クラシック音楽に慣れ親しんでいて、クラシック音楽の本も何十冊も読んでいる人なら、「文庫本で手に取りやすいし、読んでみても良いかもしれませんね」という程度のおすすめ度である。
クラシック音楽の評論は著者の感性や好みによる。読んでから聴くのは先入観の追認に、聴いてから読むのは自己の感性とのバトルになる。著者の好みが本書を通して透けて見える。指揮者の性格、音楽への向き合い方が詳述され、著者自身の素直に受け取らない逆説的な評価もある。ここで取り上げられた曲目を聴いて始めて、自分...続きを読むの中で評価が確立する。その意味でのいい題材提供として活用したい。
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