【感想・ネタバレ】世界最高のピアニストのレビュー

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Posted by ブクログ

世界が絶賛しているから、とかは一切関係なく、著者独自の目線で解説しているところがいい。勉強不足で知らないピアニストが多かったのですが、ぜひとも聴いてみたくなりました。演奏家の出自や軌跡に詳しく、とても興味深く読ませてもらいました。クラシックの洪水に浸りたくなりました。

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2012年01月07日

Posted by ブクログ

「ピアノ嫌いのためのピアノの楽しみ方」という視点で書かれた、とにもかくにも刺激的なピアノ音楽の指南書。

ところで、ピアノという楽器は古くから人気の習い事である。なので、ここ日本にはピアノ学習経験者が山ほどいて、ピアノ曲愛好家の多くはじつはそうした人たちだったりする。けれども、伊達にピアノを知っているがために、ときにはそこでいわれる「感動」がじつは「感心」とイコールだったりもする。つまり、(自分が弾けないような)難解なパッセージを超絶技巧によってさらりと弾いてしまうとそれだけでひどく感動(じつは、それは「感心」なのだが)してしまうということである。なので、ピアノ好きのひとのおススメや解説書の多くは、そうした「技巧」という視点から評価され、紹介されることがとても多い。でも、ぼくのようにピアノを「知らない」人間にとっては、そうしたオススメや解説は「だからなに?」ってことも少なくないのである。

この本がピアノ曲を楽しむための指南書として画期的なのは、そうしたいわば「感心」と「感動」とをきっちり切り離した上で評価しようという意図が根底にあるところだろう。なので、シューマンやリスト,ラフマニノフといったピアノ学習者ウケのする作曲家の名前も、ここにはまったく登場しない。

そして、そうした「ルール」(?)をのみこんでさえいれば、ここで書かれている内容はけっして挑発でも過激でもなく、至極真っ当な意見と感じるはずである(もちろん、取り上げられたピアニストや演奏すべてに共感できるかどうかはまた別の話だが)。

個人的には、筆者のケンプに対する評価のツボは心からの共感をもって読んだ。

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2011年10月12日

Posted by ブクログ

個人的には新たに気づかされる様な点はなかったにせよ、なかなか面白く読むことができた。

文章はこの著者らしく、さらさらと読み進めることができる。その反面、考えさせられる様な鋭い指摘や、深みがあるわけではない。

かつて、この著者の初期の共著作などを読んだときは、なんとも気をてらった様な物言いや、軽い文体が好みに合わず、一時期避けていたが、その後の著作は、一般向けにシフトしてきた感がある。

紹介されているCDは、ピリスの「ショパン:夜想曲全集」やツィメルマンの「ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番」など、世間的評価が高いメジャーな名盤が多くを占めていた。

この本は取り上げられているピアニストからすると、全くのクラシック音楽ビギナーにはおすすめできない。一通り名盤は聴いたことがあり、ピアニストについてのちょっとした説明と名盤ガイドが読みたいという人には、気軽に読めるという点でおすすめできる。

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2021年11月28日

Posted by ブクログ

「聞いてみたい」「聞いてみようか」と思わせる記述がたくさんあって参考になる。ピアニストの選択も著者の評価に基づくもの。

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2012年03月18日

Posted by ブクログ

このタイプの本は久しぶり  で、読んでみて、買って聴いてみたいと思ったCD

ポリーニのバッハ平均律クラヴィール曲集

ピリスのショパンノクターン

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2011年12月14日

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